【ゴースト・ブレーカーズ】MY-308

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洋画

作品データ

公開年月 1940/06/07
ジャンル ホラー/コメディ
原作 ポール・ディッキー、チャールズ・ゴダード 『The Ghost Breakerk』
監督 ジョージ・マーシャル
脚本 ウォルター・デレオン
製作 アーサー・ホーンブロー・Jr
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

メアリー・カーターはキューバ沖の小さな島にある先祖伝来の家を相続し、周囲から様々な警告を受けるが幽霊城と噂される屋敷を手に入れた。
ひょうんな事からメアリーは、自分がギャングに狙われていると信じているラジオのアナウンサーのラリー・ローレンスと執事のアレックスと島に渡る。
やがて島に到着した三人は不気味な城に入ると、メアリーの先祖の霊が現れ、襲ってきたゾンビを撃退すると財宝へ通じる鍵を手に入れるのだった。

登場人物&出演者

ラリー・ローレンス(演:ボブ・ホープ)

代表作に『猫とカナリア』、『アフリカ珍道中』などがあります。

主人公。有名なラジオ番組のアナウンサー。ラジオで闇社会のボスの誤った情報で機嫌を損なってしまう。

ホテルで闇社会のボスに会おうとして、人を殺したと勘違いしてメアリーに匿ってもらう。
警察から隠れる為にトランクへ入ってしまい、そのまま出られず運ばれてキューバに向かう。
キューバに到着してアレックスと先に城の様子を見て、幽霊を目撃してゾンビに襲われる。
最後は黒幕がジェフだと判明してアレックスが助け、メアリーと婚約をする事になった。

メアリー・カーター(演:ポーレット・ゴダード)

代表作に『モダンタイムス』、『独裁者』などがあります。

ヒロイン。キューバ沖のブラック島とマルディト城を相続する。楽園を思い描いて楽しみにしてキューバに旅立つ。

ラリーが人を殺害したと勘違いしてトランクに隠れ、結果的に彼と一緒にキューバへ行く。
途中で過去に知り合ったジェフと再会を果たし、地元民である彼とホテルで会って食事する。
先に城へ行ったラリーたちを追っていくと、ゾンビに遭遇して先祖のドレスを着て凌いだ。
最後は黒幕がジェフだと判明して、アレックスに助けられ、最終的にラリーと婚約を果たす。

アレックス(演:ウィリー・ベスト)

代表作に『ロイドの足が第一』、『テムプルの愛国者』などがあります。

ラリーの使用人。何かと忙しい主人の為に身の回りの世話をする。運転手としても仕事場まで送り迎えもする。

ラジオでの発言が闇社会のボスの期限を損ない、人を殺したと勘違いした主人を追った。
主人がメアリーのトランクに隠れると、そのままキューバに運ばれる事になって付いていく。
キューバに到着して主人と城へ向かうが、早く帰りたくてビビってゾンビを監禁していた。
最後は黒幕のジェフに追い詰められた主人たちを助け出し、ボートで無事に島から脱出した。

ハベス(演:ポール・ルーカス)

代表作に『若草物語』、『海底二万哩』などがあります。

キューバの弁護士。メアリーがブラック島のマルディト城を相続したとして、書類を持ってきて立ち会っていた。

5万ドルで買いたいという知らせを持ってくるが、メアリーは断ると仕方なく帰っていった。
メアリーと同じ船に乗ってキューバに帰ろうとしたが、ジェフから信用できないと言われる。
城にやって来たメアリーの後をついて行って、ドレスを見つけた彼女を見るも誰に捕まる。
最後は音楽で目を覚ますが、ジェフに刺されていてメアリーにヒントをあげて死亡した。

ラモン・マデロス/フランシス・マデロス(演:アンソニー・クイン)

代表作に『その男ゾルバ』、『ザ・メッセージ』などがあります。

ブラック島のマルディト城を相続したメアリーに連絡をする。ホテルで会おうとするも何者かに殺されてしまう。

キューバに到着したメアリーを見かけると声をかけ、殺されたのは弟して理由を聞いていた。
その正体はキューバにおける旧家で国の半分を握っていて、なぜか弟が城にこだわっていた。
メアリーに話しかけるも知り合いに邪魔されてしまい、彼女がいなくなって追っていった。
最後はジェフが黒幕だと知っていて駆けつけるが、捕まるもアレックスに助けられ生還した。

ジェフ・モンゴメリー(演:リチャード・カールソン)

代表作に『大アマゾンの半魚人』、『恐竜グワンジ』などがあります。

キューバのハバナ在住の地元民。ニューヨークの友人へ会う為にアメリカに行って、ちょうどキューバに帰っていた。

メアリーの部屋に聞き耳を立てる男を見つけ注意し、彼女に声がけして知り合いだと判明。
地元を案内する為にホテルへ食事に誘い、相続した城は幽霊で有名であると説明していた。
マデロスの兄が声をかけると、キューバの旧家の人間で半分も所有していると説明する。
最後は黒幕で城の地下にある銀行脈を手に入れたかったが、アレックスの落とし穴で死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はポール・ディッキーとチャールズ・ゴダードの同名戯曲を三度目の実写映画化です。
この作品は『砂塵』や『野郎!拳銃で来い』などで知られるジョージ・マーシャルが監督を務めています。
当時はゾンビ映画というとホラーというジャンルであったが、本作はコメディ要素を取り入れた意味で初めてと言っても過言じゃない。
コメディアンでもあるボブ・ホープが主演している事もあって、作品としても軽いノリになっているのも最大の特徴である。
主人公はビビリで殺人の勘違いからヒロインと行動をしていくが、決して頼れる男性じゃないというところに親近感を持ちます。
本人ですらウサギよりもビビりだと自称している点でも、当時の勇敢な男性像と違ったキャラクターも現代に通じるところがあります。
現代ではホラーだけじゃなく、コメディとしても使われるゾンビ映画だが、どちらの要素を取り入れた意味として大きいだろう。
それにホラー、コメディに加え、ちょっとしたサスペンスやアドベンチャーなど、娯楽映画の要素をたっぷりと詰め込んでいます。
ただ、展開が非常に遅くテンポも悪いので、現代における娯楽映画と比べて動きが少ないから中盤で退屈に感じるところがある。
そんな中でも、主人公の相棒となる黒人の使用人のキャラクターが面白く、結果的に黒幕を倒すという見せ場もあって良かったです。
ゾンビについては古くから使われるブードゥー教だが、ほとんど出てこないし、先に幽霊が出ているからゾンビ映画とするには少し苦しいかもしれない。
ラストは終わらせる為に雑な展開になってしまったが、それは序盤から中盤にかけてのテンポが悪いからだと感じました。

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