【私を殺さないで】VD-919

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洋画

作品データ

公開年月 2021/04/21
ジャンル ホラー
原作 キアラ・パラッツォーロ 『私を殺さないで』
監督 アンドレア・デ・シーカ
脚本 ジャンニ・ロモーリ、アンドレア・デ・シーカ、ほか
製作 マルタ・ドンゼッリ、グレゴリオ・パオネッサ
製作国 イタリア
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

親が堅物のミルタは、不良チームに所属する恋人のロビンとの交際を認められておらず、彼女は家を抜け出して二人の時間を過ごしていた。
ロビンは強い効果のある麻薬を楽しもうとするが、これを最後にするという約束でミルタも一緒に使って服用するも死亡してしまう。
しかし、二人は埋葬されるが、なぜかミルタだけが生き返りロビンの死を悲しみながら家に帰るが、母親と再会するも体が死んだままだと知るのだった。

登場人物&出演者

ミルタ・フォッサーティ(演:アリーチェ・パガーニ)

代表作に『LORO(ローロ)/欲望のイタリア』、『ポイズンローズ』などがあります。

主人公。女子高生。恋人のロビンと強力な麻薬を服用して死亡するが、復活者として生き返ってしまう。

埋葬された墓から脱出して家に戻るが、母親に死んだままだと知って戸惑いながら逃げ出す。
人間の肉を食べないと体が朽ちていく判明し、本能のまま寄ってくる人間を食い殺していく。
サラと合流して生きた人肉を食べる方法を習うが、ベナンダンティによって捕まってしまう。
最後はロビンと再会するも騙されたと気付き、サラを助け出し二人だけで生きると決意した。

ロビン(演:ロッコ・ファサーノ)

代表作に『Il Ragazzo della Giudecca』、『Couple Therapy for Cheaters』などがあります。

ミルタの恋人。不良グループに所属している。イケメンでモテる。日常生活に不満を持ちスリルを求めている。

効果の強い麻薬を目から服用し、ミルタに最後だと言われて使うも一緒に死亡してしまう。
天涯孤独で他人はすべてを奪うという信念を持ち、何も知らないミルタを洗脳していた。
実は復活者となっていてミルタより先に生き返ってしまい、ベナンダンティの仲間となった。
最後はミルタに仕掛けた罠だと判明して、逃げる彼女を止めようとするも結局は拒絶された。

サラ(演:シルヴィア・カルデローニ)

代表作に『The Legend of Kaspar Hauser』、『盗まれたカラヴァッジョ』などがあります。

復活者の中年女性。ベナンダンティに追われていたミルタの元に来て助け出し、自分たちの存在について説明する。

生きていた頃は酔っ払った男から暴行を受けて死亡するが、復活者となって仲間を助ける。
ベナンダンティが自分たちを狙っている組織であり、ミルタが強力な復活者で訓練していく。
勝手に逃げたミルタを追っていくもベナンダンティに先回りされ、抵抗するも捕まった。
最後はルカの拷問と食事ができず体が朽ちて、ミルタに助け出され一緒に生きると決意した。

アーゴ(演:ジャコモ・フェラーラ)

代表作に『暗黒街』、『Ghiaccio』などがあります。

不良グループのリーダー格。何も知らなかったミルタと友人に声をかけるが、拒絶され捨てゼリフを吐いた。

定期的にパーティーを開いて若者たちを集め、危険なドラッグを配ってみんなでハイになる。
ロビンが亡くなって彼の墓まで来ると、ミルタが来て薬による幻想だと勘違いして連れ出す。
水浴びをしていたミルタを見ていたがガマンして、彼女が復活者だと知って興味を持った。
最後は下半身が暴走するもミルタも食欲が暴走すると、自らカッターで喉を切り裂いて死亡。

アマリア・フォッサーティ(演演:アニタ・カプリオーリ)

代表作に『イタリア的、恋愛マニュアル』、『人生、ここにあり!』などがあります。

ミルタの母親。娘を心配しながらロビンと付き合っている事に対し、強固に認めない夫よりは態度は軟化している。

ロビンのせいで娘が死亡し、遺体を彼と一緒に並べる事に反対する夫を説得しようとした。
悲しみに暮れながら夫から励ましを受けていたが、メイドと浮気される事をまったく知らず。
死んだはずの娘がやって来ると、すぐに気付いて声をかけるも肌が冷たいと知って驚いた。
最後は娘が生きている事を必死に訴え、正気を失ったとして夫に看病される状態となった。

ピエロ・フォッサーティ(演:セルジョ・アルベッリ)

代表作に『セントアンナの奇跡』、『歓びのトスカーナ』などがあります。

ミルタの父親。娘を溺愛しているが接し方がヘタクソ。娘が不良であるロビンと付き合っている事を許していない。

ロビンのせいで娘が死亡すると、遺体を彼と一緒に並べている事が許さずブチ切れていた。
妻が死んだ娘を見かけた事で正気を失ってしまい、その看病をしながらじっと耐えていた。
実はメイドと浮気をしていて、娘がロビンと暮らす家に来て二人でイチャイチャをしていた。
最後は浮気相手を娘が食い殺し、ベナンダンティが襲撃して止めようとして射殺された。

ルカ・ベルトッツィ(演:ファブリツィオ・フェラカーネ)

代表作に『シチリアーノ/裏切りの美学』、『遺灰は語る』などがあります。

謎の組織“ベナンダンティ”のメンバー。片足が悪く杖をついて歩くが、スーツを着ているのにシューズを履いている。

アマリアが正気を失くしたとピエロが頭を抱えると、急に家へ満面の笑みでやって来ていた。
ピエロにミルタが生き返った復活者だと説明していたが、信じてもらえず追い出されていた。
ミルタを捕まえると挨拶をして、ベナンダンティの仲間となったロビンを彼女に会わせた。
最後は捕まって抵抗できなサラにスタンガンで苦しめるが、ミルタの頭突きを食らい倒れた。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はキアラ・パラッツォーロの同名小説を実写映画化されています。
ティーン向けの青春ゾンビ映画っぽい内容であるが、すべてにおける構成がヘタクソなせいで非常につまらない内容になっています。
まず、主人公のバックボーンをほとんど語らないせいで、不良グループの男に恋してしまうので、ただのバカ女にしか見えない。
もう少し主人公の家庭事情を説明しないと、なぜ破滅的な人生を送るような男に気持ちが行くのか分かりません。
次に不良グループの男たちも中途半端な描写のせいで、明確な立ち位置が分からずにどれぐらい悪いのかも分からない。
主人公は冒頭で死んで生き返るが、最初はドラッグのせいだと思ったら、物語が進んでいくと復活者という大雑把な設定が出てきます。
これについても明確な説明がなく、復活者になる人とならない人の線引も分からず、そもそも主人公が強力という設定の意味が分かりません。
小説が原作なので、そこら辺の説明があるだろうけど、実写映画化に向けてバッサリと切り捨てられていると思います。
あくまで本作は主人公の純愛を描きたかったという監督の考えだろうが、完全に原作との方向性とぶつかってしまっています。
そのせいで中盤以降に復活者を狩る謎の組織が出てくるなど、序盤の雰囲気とはまったく違った性質になっているから明らかに失敗している。
物語の構成も回想を何度も挿し込んでくるからぶつ切りのテンポになり、盛り上がるポイントの演出も全部がダメすぎて作品の良さをまったく引き出せていない。
しかも、ラストも続編を感じさせるような終わり方だが、それを前提に作っているせいで全部が噛み合っていなかったです。
主人公を演じたアリーチェ・パガーニが文字通り体当たりの演技をしていたが、この作品にそのような価値はないと思いました。

コメント

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