【ショーン・オブ・ザ・デッド】RE-523

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洋画

作品データ

公開年月 2004/04/09
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 エドガー・ライト
脚本 エドガー・ライト、サイモン・ペッグ
製作 ニラ・パーク
製作国 イギリス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ロンドンの家電量販店に勤める冴えないショーンは、その無気力で煮え切れない態度ゆえに恋人のリズに振られる。
意気消沈していたショーンだが、翌日起きてみると街中にゾンビが溢れていると気付く。
ショーンはリズと母親を助けるべく、親友でニートのエドとともにゾンビがいる街中を必死に向かうのだった。

登場人物&出演者

ショーン(演:サイモン・ペッグ)

近年の出演作に『ミッション;インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『バーク・アンド・ヘア』などがあります。

主人公。家電量販店でテレビを売っている。幼馴染みの親友を含めた男三人で同居する。

恋人のリズとは微妙な空気になっている一方、エドとはいつもバカをやって楽しむ。
当初ゾンビが出現しても気付かなかったが、ようやく知るとリズを助けに向かった。
リズたちを助けてパブにたどり着くも、母親が感染して悲しい別れを迎える事になる。
最後はエドも噛まれてリズとパブを脱出し、軍に救助されてゾンビ化した親友と暮らす。

エド(演:ニック・フロスト)

代表作に『宇宙人ポール』、『アタック・ザ・ブロック』などがあります。

ショーンの親友。ニートでショーンに依存していて、リズに遠回しで嫌味を言われる。

家では何もせずにゲームばっかりして、たまに大麻を仕入れて売って金を稼いでいる。
ショーンがリズと別れると独り身でも楽しいと色々と説得して、彼を励ましていた。
ゾンビが出現するとショーンと倒すが、次第に緊張感がなくなるもバーバラを気にする。
最後はショーンたちをパブから逃してゾンビとなるが、その後は裏庭で飼われる。

リズ(演:ケイト・アシュフィールド)

代表作に『すべては愛のために』、『最高の人生をあなたと』などがあります。

ヒロイン。いつまでもエドと連んでいるショーンと微妙な空気になって別れを考える。

ゾンビが出現して家に立てこもると、助けに来たショーンたちとパブを目指す事になる。
ショーンの母親がゾンビ化して悲しむ彼を励まし、再び愛情が徐々に戻っていく。
ゾンビがパブに侵入すると、逃がす為に噛まれたエドが犠牲となってようやく和解した。
最後はショーンと念願だった結婚を果たし、エをが裏庭でゾンビとして飼う事を許可した。

ダイアン(演:ルーシー・デイヴィス)

代表作に『スキャンダルの天才』、『ガーフィルード2』などがあります。

デヴィッドの恋人。売れない女優。リズに振られたデイヴィッドに近づいて恋人となる。

実はデヴィッドが未だにリズの事を諦められないと知りながらも付き合っている。
ゾンビが出現してパブまでの道のりで、彼らのマネをすればいいと演技をしてみせた。
ショーンと衝突するデヴィッドを止められず、ただ黙ってその様子を見ていた。
最後はデヴィッドが暴走してゾンビに食われると、それに付いて行って一緒に食われた。

デヴィッド(演:ディラン・モーラン)

代表作に『ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ』、『グッド・ヴァイブレーション』などがあります。

ダイアンの恋人。大学で講師をしている。実は学生時代にリズが好きで告白して振られる。

未だにリズへの想いが断ち切れず、ダイアンと付き合いながらも密かに狙っていた。
大学の講師としてプライドを持ち、冴えないショーンに従う事に嫌悪感を抱いていた。
ゾンビが出現すると頼りないショーンより、自分が先導しようとして意見が衝突した。
最後はパブでショーンに痺れを切らして行動するが、逆効果でゾンビに捕まって食われた。

バーバラ(演:ペネロープ・ウィルトン)

代表作に『ジョゼフ・アンドリュースの華麗な冒険』、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』などがあります。

ショーンの母親。前の夫と死別していて、現在はフィリップが新しい夫となっている。

いつもショーンを心配しているが、フィリップを嫌っている事を気にしていた。
ショーンが助けにやって来ると、パブに逃げる途中でゾンビに噛まれてしまう。
パブに到着する前にショーンが捨てた花束を見つけ、喜ぶとリズに言われ入っていた。
最後は完全にゾンビ化してしまい、悲しみながらショーンによって対処された。

フィリップ(演:ビル・ナイ)

近年の出演作に『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』、『ターゲット』などがあります。

バーバラの夫でショーンの義父。ショーンが12歳の時に再婚するも認められていない。

ショーンが男らしく育つように厳しく接していたが、実際は愛情の表現が不器用という。
ゾンビが出現してショーンが助けに来るが、すでに噛まれていたが強気を出していた。
逃げる為に車へ乗ろうとしてゾンビに噛まれるが、ショーンには運転をさせようとしない。
最後は車の中でゾンビ化してしまい、ショーンを襲おうとしてそのまま置いていかれた。

ピート(演:ピーター・セラフィノウィッツ)

代表作に『くたばれ!イングランド』、『アガサ・クリスティー/ミス・マーブ2スリーピング・マーダー』などがあります。

ショーンとエドとともに同居している。企業に勤めていてマイカーまで所有している。

仕事をちゃんとしているショーンを認めているが、ニートであるエドにキツイ態度を取る。
ショーンがリズに振られて爆音を出すと、ブチ切れるが事情を知ってその場を去る。
噛まれた傷から翌朝のバスルームで裸のままゾンビ化し、ショーンを追いかけた。
最後は裸のままパブまで来てエドを噛むが、ブチ切れたショーンによって始末された。

感想

[個人的な評価]

評価 :4.5/5。

本作はジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』をパロディにした作品となります。
個人的にコミカルなゾンビ映画として一番面白いと思っています。
ただ、最初に鑑賞した時はまだ映画の初心者だったので、この作品が持つ面白さが分からず評価は低かったです。
しかし、時を経て経験を積んだ今なら、この作品が持つ真の面白さが理解できました。
元々はジョージ・A・ロメロ監督に対するリスペクトと、『ゾンビ』やリメイク版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』へのオマージュで作られているようです。
特にリメイク版と似たような感じで、主人公的な立場のマイケルが家電量販店でテレビを売っている設定と、本作の主人公であるショーンも同じ設定です。
舞台がアメリカとイギリスの違いで、前者は広いショッピングモールであるに対して、後者がこじんまりしたパブとなります。
ここら辺が面白いところで、イギリス人と言えば、パブというイメージをそのままステレオタイプとして使っています。
パブにさえたどり着けば、食料があって安全という概念の使い方が面白い。
そして、本作における男の友情についてもオリジナルよりも強調されています。
主人公は真面目に働く社会人だが、同居する親友は人間のクズでニートであるけど、見捨てるどころか一緒に楽しんでいる。
それはショーンが心の広い人間としての描写ではなく、男の友情は永遠だと表現しているだけだと思います。
それぐらい男同士の友情には損得勘定がない描写は個人的に好きです。
実際は冴えない主人公だが、この物語を通じて恋人や親友、母親に嫌っていた義父ですら助けようとする成長もまた面白いです。
ラストではゾンビ化しても親友を見捨てないショーンにとって、忘れちゃいけない大切なモノを守るメッセージでもあると感じました。

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