作品データ
あらすじ
若手で一躍武術の世界で名を轟かせた二刀流のレイは、彼の名声を快く思っていない英雄のロンの仕掛けた対決を受ける。
しかし、レイはロンの罠にハマって負けてしまい、その証明として自ら片腕を切り落とし武術界を去ってしまう。
堕落したレイを救ったのは二刀流で名を轟かせたフォンで、二人は友情を気づくも再びロンが罠を仕掛けて殺されてしまうのだった。
登場人物&出演者
・レイ・リ(演:デヴィッド・チャン)
代表作に『デイジー』、『ジェイド・ダイナスティ/破壊王、降臨。』などがあります。
主人公。武術界で二刀流として名を轟かせた。自分の実力が圧倒的でロー大侠から目をつけられていた。
ロン大侠が仕掛けた罠で負けて自ら右腕を斬り落とし、その後は食堂の店員として生活する。
チアオが虎威山荘の幹部に襲われ助けようとするが、武術を使わずにボコボコにされていた。
フォンと友情を築いてくが、ロン大侠による罠で殺されたと知ってブチ切れて敵討ちを強行。
最後は虎威山荘を虐殺してロン大侠を三刀流で倒し、迎えにやって来たチアオと帰った。
・フォン・チュンチェ(演:ティ・ロン)
近年の出演作に『セブン・アサシンズ/清朝の暗殺者』、『決闘の大地で』などがあります。
神業と呼ばれる二刀流の使い手。名前が武術家で知られており、虎威山荘の幹部ですら姿を見ただけで怖気づく。
食堂に立ち寄ると虎威山荘幹部の揉め事を止めて、レイが武術家と見抜き事情を聞きした。
レイの名前を聞いて正体を知ると、片腕を失ってメンツがなくなった事を誰よりも理解した。
チアオが刀を持ってきた事が愚かだと説明をして、レイとはなぜか兄弟のような友情を築く。
最後はロン大侠の罠にハマって負傷し、チェン荘主によって胴体を真っ二つにされ死亡した。
・パー・チアオ(演:リー・チン)
代表作に『14アマゾネス/王女の剣』、『武侠怪盗英雄剣/楚留香』などがあります。
鍛冶屋の娘。レイが働いている食堂へ定期的に酒を買いに来ている。イジメられるレイをなぜか心配している。
虎威山荘の幹部にちょっかいを出され、助けようとしたレイがボコボコにされて手当てした。
父親が隠していた刀をレイに渡すが、フォンから彼が武術家を辞めた理由を聞いて納得した。
フォンが虎威山荘で殺されると、敵討ちを決めたレイの覚悟を知って黙って彼を見送った。
最後はレイが虎威山荘の虐殺とロン大侠を殺害し、タイミング良く来て笑顔で彼と再会した。
・チェン・チェンナン(演:チャン・シン)
代表作に『危うし!タイガー』、『少林寺怒りの鉄拳』などがあります。
虎威山荘の荘主。表では義侠を重んじる武術家を育てているが、裏では強盗などを働く悪事に手を染めている。
ロン大侠と組んで武術家たちをひれ伏す為に悪事を働き、フォンの耳に届いて焦っていた。
フォンを倒して武名を轟かせる為にロン大侠からの策を与えられ、武術家を招待させていた。
ロン大侠の仕掛けた罠でフォンを弟子たちと一斉に襲い、胴体を真っ二つにして葬った。
最後はブチ切れたレイが乗り込んで、弟子たちと迎え撃つも歯が立たず呆気なく殺された。
・ロン・イーチー(演:クー・フェン)
代表作に『続・片腕必殺剣』、『続・空とぶギロチン/戦慄のダブル・ギロチン』などがあります。
武術界で英雄と呼ばれる三節棍の使い手。二刀流のレイが台頭して地位を脅かす存在として排除しようとする。
レイの名を落として自身を義侠にさせる作戦を成功させ、武術家で権力者として地位を確保。
今度は二刀流で名を轟かすフォンを同じ手で襲うべく、弟子たちに罠を仕掛けさせていた。
フォンをチェンに殺害させて武術界の地位を不動にするが、ブチ切れたレイの虐殺を知った。
最後は片腕のレイを簡単に倒せると思ったが、まさかの三刀流を繰り出されて殺されていた。
感想
[個人的な評価]
本作は『片腕必殺剣』シリーズの2作目となります。
この作品はジミー・ウォングの主演作とはまったく関係ないが、同じ片腕で剣を扱うテーマは同じとなっています。
1作目の『片腕必殺剣』とはかなり内容が変わっていて、まさに新しい作品とも言えるようなアレンジをされています。
主人公は無理やり対戦させられるが、普通に負けている時点で敵となる相手は悪事を働いているとは言えなかった。
片腕となった主人公は食堂の店員として働くが、負けた事実によってメンツを潰された事で大人しくしていました。
『片腕必殺剣』ではちゃんとしたドラマや主人公が必殺剣を身につける伏線など、そこら辺はしっかりと描いていました。
しかし、本作に関して主人公はずっと剣を避けていて、2年間も修行もしていないのに全盛期よりも強くなっているのはちょっと無理がありました。
同じ二刀流の武術家と友人になるけど、それも急展開であるし、何より決定的にエピソードが足りなさすぎて説得力に欠けてしまう。
それに主人公は友人が普通に負けて殺されたのに、逆恨みや私怨だけで敵をぶち殺していく展開にも無理があったと思う。
たった一人の為に百人の人間をぶっ殺しているので、まさに「一人殺すと悪党だが、百万人を殺すと英雄」という名言を表していました。
そもそも悪役は自分の地位を確保する為に動いているけど、やっている事は正々堂々の戦いだからあまり悪いという感じがなかった。
ここら辺のキャラクターの構築に失敗しているように感じてしまい、単純な勧善懲悪ながら設定が雑のような印象でした。
1作目はしっかりと主人公に視点を置いていたが、本作は中途半端な友情を持ち出したせいで全体的に薄くなったと感じました。
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