作品データ
あらすじ
民間の特殊レスキュー会社のチームリーダー・ガオ隊長は、砂漠にある研究所で消息不明となった職員の救出と研究データ回収の任務を受ける。
研究所の関係者であるチェン博士とボディガードのクーを伴い、砂漠の地下にある研究所に到着するも職員たちの姿はなく、室内は不気味な糸状のモノに覆われていた。
状況が把握できないガオ隊長たちの前に突然巨大なクモの大群が襲撃し、クーたちと共闘する穴kでチェン博士は研究所のある秘密を探ろうとするのだった。
登場人物&出演者
・ガオ・チャン隊長(演:スー・ユーチェン)
代表作に『Motorcycle Frog』、『God and Two Male』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の隊長。救出活動や一騎打ちに長け、チームは潜入を得意とする。
教官から紹介されたチェン博士から話を聞いて、砂漠にある研究所の生存者救出を承知した。
砂漠で野営していた時に巨大クモ群団の襲撃を受け、パン・ジが負傷して研究所まで急いだ。
チェン博士がパン・ジの治療をする為に待機させ、他の部下たちと生存者を探そうとした。
最後は部下をすべて失ってチェン博士とクーたちと脱出し、教官に救難信号を送っていた。
・ラオ・チャン(演:リウ・ウェイチョウ)
代表作に『Resentment at the Hotel』、『King of Snipers』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。副隊長で機関士。ガオ隊長が最も信頼されている。
シャオ・ヨンがクーによって倒される姿をみんなと見ていて、彼の情けない姿に笑っていた。
砂漠では斥候としてバギーに乗って状況を監視し、砂嵐を発見してガオ隊長に報告していた。
巨大クモたちによる襲撃で応戦して、パン・ジがケガしガオ隊長の指示で研究所を目指す。
最後は脱出しようとしたガオ隊長たちの前に駆けつけ、ガスに火をつけ研究所と爆死をした。
・ダ・ション(演:シュー・ジーファン)
代表作に『Fetching Nurses』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。監視を担当し、長身で誰よりも闘争心が非常に強い。
訓練所でクーの実力を確かめる為、シャオ・ヨンが駆り出されるも負けてガッカリしていた。
砂漠の野営地でのんびりしていると、物音を聞いて灯りを照らすと巨大クモの群団を発見。
研究所でガオ隊長たちと生存者を探すが、巨大クモの群団で仲間が殺されてブチ切れていた。
最後はガオ隊長と激しく抵抗したが、暴走するパン・ユウ所長に体を縦真っ二つされて死亡。
・ガン・ジ(演:リー・インジャ)
代表作に『Nu Huo Zhui Xiong』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。特別作業を担当して、寡黙ながら鋭い言葉を放つ。
砂漠を疾走する中で冗談を言うワン・ジャに対して、呆れた様子ながら真顔で受け流した。
野営地を巨大クモの群団が襲撃してくると、みんなと同じく迎撃してなんとか追い返した。
敵の傭兵部隊に対して、シャオ・ヨンとともに狙撃要員としてガオ隊長たちをサポートした。
最後は研究所でガオ隊長たちと行動するが、巨大クモの触手を胸に食らい吐血しながら死亡。
・オタク(演:チウ・シャオドン)
代表作に『Ardent Technical School』、『Body Swap』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。通信技術者で通信分野のエキスパートとしてサポートする。
作戦では常に本部との連絡係を担っていて、ガオ隊長に逐一状況について報告をしていた。
研究所周辺では強い妨害電波のせいで通信ができず、教官との連絡をする為に繰り返した。
巨大クモの群団による襲撃で応戦し、研究所に入るとガオ隊長たちと行動を共にしていた。
最後は油断して巨大クモの触手に捕まり、ガオ隊長たちが必死に応戦するも結局は殺された。
・ワン・ジャ(演:チョウ・ハンユァン)
代表作に『Date Beauty President』、『You Meng Qi Yu』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。爆破担当で虫の栄養価を高く評価して毎回食べている。
訓練所でシャオ・ヨンがクーと戦って負けてしまうと、手加減しているとずっと言っていた。
砂漠では得意の虫食を披露して焼いて食べていて、パン・ジや隊長に食べさせようとした。
ミイラ化した死体を見つけて卵の存在を見つけ、巨大クモたちの襲撃で応戦して生還した。
最後は研究所でパン・ジを迎えに行こうとして巨大クモたちに囲まれ、手榴弾で自爆をした。
・シャオ・ヨン(演:チャン・ハオティアン)
代表作に『Huang Fei Hong Zi Wang Zhe Wu Di』、『They Shall Not Pass』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。狙撃手で格闘技も得意にしている寡黙で自信家な人物。
訓練所でクーの実力を確かめる為に駆り出され、本気で倒せると思ったら返り討ちにされる。
ワン・ジャといつも行動を共にしていて、野営地ではクーの右腕は普通じゃないと説明した。
研究所に来るとパン・ジの治療をさせる為にワン・ジャと向かい、巨大クモたちに襲われる。
最後は背中から突き刺された触手で大きなダメージを受け、ワン・ジャの前で呆気なく死亡。
・パン・ジ(演:リャン・ドンカイ)
代表作に『Unlucky Cafe』、『Jiang Nan Jiao Fei Ji Zhi You Ling Dian Tai』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの特殊部隊の兵士。「太っちょ」と呼ばれる医療担当で口うるさい人物。
訓練所でクーの実力を把握する為にシャオ・ヨンが対決するが、負けてガッカリしていた。
砂漠の野営地で飯を食っていたが、焼いた虫を見せつけたワン・ジャにブチ切れていた。
巨大クモたちの襲撃を受けて捕まり、卵を体に産み付けられてしまい寝たきりになっていた。
最後は治療の為に待機していたが、ラオ・チャンが隊長たちの救出に向かい死亡してしまう。
・教官(演:ユー・ロングァン)
代表作に『ラスト・ソルジャー』、『ポリス・ストーリー/レジェンド』などがあります。
「世界救済支援機構」であるWROの教官。表向きは人道支援でボランティア団体だが、一流の兵士たちを訓練させている。
待機していたガオ隊長たちの元にやって来ると、チェン博士たちの依頼を仲介して紹介した。
今回の任務についての詳細が分からない事により、ガオ隊長に現場の判断を任せると指示。
打ち合わせをして作戦が決まると、毎度のように出発する前の集合写真で無事な帰還を祈る。
最後は救難信号を受けて救出部隊を派遣させるが、砂漠から現れた巨大なクモに攻撃された。
・クー(演:リー・シャオアイ)
本作が長編映画デビュー作となります。
チェン・ハン博士の女性ボディガード。右腕を機械の義手にしていて、兵士たちを上回る身体能力を持つ。
当初は信じてもらえずシャオ・ヨンと対決すると、息一つ切らす事なく圧倒的な力を制した。
砂漠で巨大クモの群団に襲われると低周波を放つ刀で応戦し、ガオ隊長たちの撤退を手伝う。
研究所の治療室で目覚めたパン・ユウ所長に警戒するが、暴走する彼女に義手を破壊される。
最後は研究所を脱出する為に銃で応戦していき、ラオ・チャンの自爆によって生還を果たす。
・チェン・ハン博士(演:シン・リーヤン)
代表作に『My Predecessor is Zombies』、『Welcome To Yoga Village』などがあります。
砂漠にある遺伝子研究所から救難信号が発せられ、生き残った研究員と研究データの回収をする為に依頼する。
担当外の管轄である為に実際に何が行われていたか知らず、ガオ隊長たちに情報を提供した。
砂漠でミイラ化した死体とクモの関係性を見出し、パン・ジを治療する為に研究所へ急いだ。
治療室で繭に包まれたパン・ユウ所長を見つけ、データ回収と目覚めた彼女に説明を求めた。
最後は暴走するパン・ユウ所長から逃れ、ガオ隊長たちと研究所から無事に脱出を果たした。
・パン・ユウ博士(演:リウ・イーエン)
代表作に『Mo Ku Li Ying』、『Five Elements Secret Arts』などがあります。
砂漠にある遺伝子研究所の責任者。外部に情報を一切漏らす事なく、クモを使って遺伝子改造を重ねていた。
実験中の巨大クモが脱走したせいで研究員たちが犠牲となり、本社へ救難信号を送っていた。
治療室にあるカプセルで繭に包まれた状態にいて、チェン・ハン博士たちに発見される。
目を覚ますも捕らわれた状態で抵抗するも眠らされ、背中から触手が生えて暴走状態となる。
最後はガオ隊長と一騎打ちになっても引かず、ラオ・チャンの自爆で研究所とともに爆死。
感想
[個人的な評価]
本作は中国産のモンスター映画となっています。
この作品は近年増えている一見して欧米のモンスター映画のような質の悪い中国映画の一本となっています。
本当は避けたい中国産のモンスター映画ですが、運悪くレンタルしてしまったので仕方なく鑑賞する事になりました。
欧米のモンスター映画は最初からバカ映画として作る事が多く、その上でバカみたいな設定にしているから多少は楽しめます。
しかし、中国産の低予算映画というのはプライドがあるのか、メンツを保ちたいのか分かりませんが、全部真面目に作ってしまうから面白味がない。
本作も例に漏れる事なく至って真面目でシリアスな内容と設定だが、物語の展開があまりにもつまらなくて意識が飛びそうになります。
クモがメインとして登場してくるはずだけど、なぜか物語のほとんどが特殊部隊を率いる隊長たちの目線でずっと進んでいきます。
一応、クモたちによる襲撃から戦闘が始まっていくけど、ほとんどが大量に近づいて銃撃を受けるシーンが延々と続けていくだけです。
しかも、訓練を受けているはずの兵士たちの銃弾がほとんど当たらず、ただ真っすぐ向かってくる巨大なクモが的なのに減るどころか増えていくだけ。
そのようなシーンが繰り返されるから戦闘に緊張感がなく、銃弾を撃ち込んでも倒せないから無意味な状況がずっと続いていきます。
そこで特殊部隊とは関係ない研究者側のボディガードが目立ってくるが、そもそも演じている女優のアクションが下手だから見せ場にもならない。
終盤でクモのパンデミックを起こした張本人が遺伝子改造でクモ女になるけど、それもまた唐突すぎる上にほとんど説明がありません。
あくまで起きている状況に対して、どれだけ素直に受け入れて物語に没入していくかが楽しめるポイントになるだろう。
しかし、ツッコミどころ満載すぎて物語に集中できないし、細かい説明がほとんどなく、最終的に研究所から生還する事が目的になってしまっている。
やはり、中国産のモンスター映画はどれも質が悪く、面白くする事よりプライドとメンツを保ちたい雰囲気があって鑑賞する価値はないと思います。
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