【女体銃/ガン・ウーマン】RE-2768

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アクション

作品データ

公開年月 2017/07/19
ジャンル アクション
原作 なし
監督 光武蔵人
脚本 光武蔵人
製作 柳本千晶
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

大財閥の息子・浜崎に妻を殺された男“マスターマインド”は復讐の為だけに生きていた。
やがて、彼は一人の女の命を金で買い、壮絶な特訓の果てに射撃と格闘術を叩き込まれ暗殺者へと育て上げる。
暗殺者のマユミはおぞましい快楽を貪る浜崎を討つべく、難攻不落の陸の孤島“The Room”に潜入するのだった。

登場人物&出演者

マユミ(演:亜紗美)

近年の出演作に『KARATE KILL/カラテ・キル』、『リリカルスクールの未知との遭遇』などがあります。

主人公。元々は麻薬中毒者。マスターマインドによって厳しい特訓により暗殺者になる。

マスターマインドに金で買われ、当初は立つ事もままならなかったが、訓練で生まれ変わる。
普通の家庭で育ったが、付き合った男たちがクズばかりで、最終的に廃人同然となった。
訓練を通じてマスターマインドとは信頼関係を築くが、そこには感謝の念が込められている。
最後はマスターマインドの計画通りに浜崎を殺し、協力者に救われて暗殺者として生きる。

マスターマインド(演:成田浬)

代表作に『蒼き狼/地果て海尽きるまで』、『ホワイトアウト』などがあります。

医者。目の前で妻が浜崎に犯されて殺された。浜崎の恐ろしさを伝える為に生かされた。

元々は浜崎の父親の主治医だったが、末期ガンで助からず逆恨みで狙われてしまった。
右足を折られ、小便をかけられ、何度も足で踏みつけられ、片足が不自由で左目も見えず。
マユミとは徹底的に復讐をする為の道具として割り切った付き合いだが、情が湧いていく。
最後は計画を進めるマユミを外敵から守って殺されるが、彼の元に浜崎の首が置かれた。

暗殺者(演:マシュー・ミラー)

代表作に『幸せの行方…』などがあります。

運転手とともにドライブをしていた男。シャワーを浴びていた女性を後ろから撃ち殺す。

運転手に浜崎の素性やマスターマインドについての復讐計画を詳細に話していた。
実は生存率5%しかない病に冒された息子をマスターマインドに助けられ、協力者となった。
最後は復讐を達成したマユミを助け、財閥の差し金だった運転手を殺してもらい組む事に。

運転手(演:ディーン・シモーン)

代表作に『モンスターズ』などがあります。

暗殺者とともにドライブをしていた男。浜崎やマスターマインドの話しを聞いていた。

浜崎の異常な性癖に気味悪がり、そのせいで財政のトップになれなかった父親を残念がる。
実は復讐される浜崎の息子が雇い主で、父親を殺したマユミを探していた殺し屋だった。
最後はマユミがいる場所に連れて来られるが、待っていた彼女によってあっさりと殺された。

浜崎(演:鎌田規昭)

代表作に『サムライ・アベンジャー/復讐剣・盲狼』、『パール・ハーバー』などがあります。

大財閥の御曹司。異常な性癖の持ち主で何人も殺しているが、財閥の力でもみ消していた。

父親が亡くなると財閥は巨額の遺産を手渡し、国外追放という形でロサンゼルスに暮らす。
マスターマインドを狙った理由として、父の主治医で彼が殺したとした逆恨みである。
ザ・ルームと呼ばれる場所で死体を犯し、食べるという異常な性癖を満たしている。
最後はザ・ルームの者たちを殺したマユミと対峙し、14発目の銃弾により額を撃たれ死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014』で審査員特別賞を受賞した作品。
監督は『サムライ・アベンジャー/復讐剣・盲狼』や『KARATE KILL/カラテ・キル』などで知られる光武蔵人が務めています。
一人の女性が暗殺者に仕立てられる作品は数多いが、本作はその邦画版と言えるだろう。
しかしながら、撮影は日本ではなく本場アメリカで行われている為、実銃を使っている模様。
どうしても日本人が銃を扱い構図は個人的に滑稽な印象を持つが、ちゃんとした演出と主演のアクションが良ければ問題はないありません。
本作において主人公であるマユミを演じる亜紗美は、元々AV女優だったが、現在は本格的なアクションができる女優として知られている。
そんな本作はこれまで彼女が胸を張って代表作として製作され、その気合いを入り具合は全裸で臨む姿勢から現れています。
他の作品で何度も脱いでいる亜紗美ですが、本人も認めるほどコメディ色が強いイメージが付いています。
その為、どうしても亜紗美自身が納得できずにいたので、本作のシリアスな展開はずっと彼女が待っていたようです。
とにかく、本作はラストに集約されていますが、それまでの訓練は厳しさの中に、廃人同然だった女が更生していく物語でもあります。
マトモに人として行動できなかった女が、復讐の道具として更生されるが、マスターマインドとの間にある絆がなんとも言えません。
そこには愛があるのか、同情があるのか、それとも感謝があるのか分かりませんが、彼の為に復讐を遂げる姿は力強さがあった。
主人公にはほとんどセリフがないのですが、アクションや痛みを表現する表情で充分にカバーできていると思います。
本作では亜紗美の静かなる熱演が冴え渡っていて、全裸でアクションをしているのに一切のエロさがないのも大きな魅力となる。
やはり、本作が亜紗美にとって胸を張って言えるだけの仕上がりであり、アクションに限らず、登場人物たちの構図にも納得ができます。
他の女性暗殺者をテーマにした作品と比べて圧倒的に不利な予算であるけど、そこには主演を務めた亜紗美の熱意がその差を見事に埋めている作品でした。

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