【トロール】VD-816

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洋画

作品データ

公開年月 2022/10/01
ジャンル パニック/アクション
原作 なし
監督 ローアル・ユートハウグ
脚本 ローアル・ユートハウグ、エスペン・アウカン
製作 エスペン・ホーン、クリスチャン・ストランド・シンケルド、ほか
製作国 ノルウェー
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ノルウェー北西部の大西洋岸で古生物学者のノラ・ティーデマンは資金と時間が底を尽きそうになるが、持ち前の粘り強さと勘で化石を掘り当てて喜んでいた。
同じ頃、ドブレ山脈で鉄道を開通させる為に洞窟を爆破したが、長年に渡って眠っていたトロールを呼び起こしてしまう。
街を破壊しながら進んでいくトロールの目的が首都オスロを判明し、科学顧問に就任したノラたちは止めようとあらゆる手段を模索するのだった。

登場人物&出演者

ノラ・ティーダマン(演:アイネ・マリー・ウィルマン)

代表作に『リプライズ』、『妹の体温』などがあります。

主人公。古生物学者。母親を亡くしてから父親の話しを聞いていたが、大人になってから疎遠になっている。

ドブレ山脈でトロールの出現を確認して当初は信じなかったが、父親との再会で確信を得る。
軍の総攻撃が失敗して父親が犠牲になると、アンドレアスとともに王宮で真実を知った。
トロールを倒す作戦にクリスの協力を得ると、子供の頭蓋骨を車に乗せておびき出していた。
最後は苦しむトロールを助けようとするも太陽で石化し、岩に父親の名前をつけていた。

アンドレアス・イサクセン(演:キム・ファルク)

代表作に『オールド・レディー三十一号』、『Kill Buljo 2』などがあります。

首相補佐。ドブレ山脈で起きた事故で有識者を集められ、作戦本部まで来たノラを出迎えて案内した。

作家志望でトロールの足跡だと言うも誰にも相手にされず、ノラが同じ意見で共感を持った。
シグリットの映像でトロールだと断定し、トビアスと合流して本物を目撃して驚愕していた。
軍の総攻撃が失敗してトビアスが死亡して、首相に退職を突きつけノラと王宮へ向かった。
最後はトロールを誘き出す作戦で倒し、現場に来た首相に対して作家になる宣言を果たした。

クリス・ホルム大尉(演:マッツ・ショーゴード・ペテルセン)

代表作に『ザ・ハント/ナチスに狙われた男』、『キング・オブ・トロール/勇者と山の巨神』などがあります。

特殊作戦軍の指揮官。民家がトロールによって破壊された現場にいて、足跡を調べるも見失っていた。

現場にやって来たノラたちを出迎えると、避難にあった老夫婦まで案内して待機していた。
トビアスの元に来てトロールの話しを聞くも信じなかったが、実物を見て脅威に感じた。
将軍からの命令でトロールに総攻撃を仕掛けるも通じず、ノラの作戦に乗るも失敗していた。
最後はノラから協力を求められ紫外線をトロールに浴びせ、太陽がトドメを刺して喜んだ。

トビアス・ティーダマン(演:ガルド・B・アイツヴォルド)

代表作に『ファイティング・ダディ/怒りの除雪車』、『キング・オブ・トロール/勇者と山の巨神』などがあります。

ノラの父親で民俗学者。妻を亡くして以来、娘と自然の中にいて神話や伝説を聞かせて夢を与えていた。

トロールについて長年に渡って追っていたが、論文を発表する直前に精神病院へ収容された。
そのせいで娘とは疎遠になっていたが、それでも単独でトロールの存在を証明しようとした。
トロールを発見して人間の愚かさについて語り、一度クビにされるも諦めずに調査を続けた。
最後は軍の攻撃でトロールに対話を持ちかけるも重傷を負い、メッセージを残して死亡した。

シグリッド・ホード(演:カロリーネ・ヴィクトリア・スレッテン・ガルヴァン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ノルウェー軍の作戦室でデータを解析する女性兵士。アンドレアスとはかなり親しくSFに興味を持っている。

会議でノラが生物の可能性を示唆して劣勢となる中で、SNSの映像でトロールの存在を証明。
ノラが科学顧問になって映像について細かく分析し、アンドレアスたちと連絡を取っていた。
首相からクビにされたノラたちに軍が首都に攻撃を仕掛けると伝え、ハッキングを成功した。
最後は暴走する防衛大臣をパソコンで殴り倒し、それを見ていた将軍から笑みをもらった。

フレデリック・マックセン(演:フリチョフ・ソーハイム)

代表作に『クリスマスのその夜に』、『THE WAVE/ザ・ウェイブ』などがあります。

ノルウェーの防衛大臣。ドブレ山脈で騒ぎが起きて有識者たちが集まり、ノラが来ると小バカにした態度を見せる。

単なる自然現象と片付ける中で、シグリットが見えた映像からノラの話しを少しだけ聞いた。
あくまでトロールは抹殺するべきだと強行的な姿勢を持ち、あらゆる兵器の使用を進言する。
ノラの伝説を参考にした作戦を誰よりも非難するが、将軍と首相の決定に何も言えずにいた。
最後はシグリットのハッキングを止め、ミサイル攻撃を強行させるも彼女に殴り倒された。

ルンデ将軍(演:デニス・ストーロイ)

代表作に『カミーラと泥棒』、『13ウォーリアーズ』などがあります。

ノルウェー軍の将軍。ドブレ鉱山からトロールが出現するも、正体が分からず学者たちの意見を聞いていた。

会議にノラがやって来て何かの足跡と言われ、シグリットが証拠映像を出して対策を練った。
トロールを止める為にクリス大尉たちを現場に派遣し、攻撃をさせるも失敗して頭を抱える。
ノラが伝説を元にしたやり方で止める方法について、異常事態だからこそやるべきと賛同。
最後はミサイル攻撃を強行しようとした防衛大臣を殴ったシグリットに対し、笑みを見せる。

ベリット・モバーグ首相(演:アネッケ・ヴォン・デル・リッペ)

代表作に『ナイト・ウルフ/武装襲撃』、『バーニング・シー』などがあります。

ノルウェーの女性首相。ドブレ山脈で起きた事故について有識者を集め、ノラがやって来ると興味深く聞いた。

シグリットが出した映像でトロールの姿を目撃し、ノラを科学顧問として対応を任せていた。
部隊がほぼ全滅して次の手を考える中、防衛大臣から危険な兵器の使用について進言される。
ノラたちの鐘による作戦が失敗し、まだ止めようとした彼女に失望して科学顧問をクビに。
最後は勝手に動いたノラたちによりトロールが倒され、現場に来て手のひら返しで称賛した。

リカルド・シンディング(演:ビャーネ・イェルデ)

代表作に『I Am Dina』、『Detective Downs』などがあります。

ノルウエー王宮の宮内長官。長年に渡ってノルウェーだけじゃなく全世界にトロールの存在を隠していた。

父親のメッセージからノラたちがやって来ると、衛兵たちを止めて彼らを王宮へ案内した。
地下でトロールの王宮があった形跡を見せ、トビアスの発表を裏で操作して止めていた。
トロールが王宮に帰る事を阻止するべく、ノラの言う通りにして子供の頭蓋骨を渡した。
最後は王宮を目指すトロールを見て、神に祈りながらノラの作戦が成功するように見守った。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はノルウェーに伝わるトロール伝説をベースにした内容となっています。
2012年に『トロール・ハンター』という作品が作られており、こちらの方はハンターがトロールを狩っているような内容で雰囲気が違っています。
本作との直接的な繋がりはないけど、トロールの設定が非常に似ていて、その造形も意図的に似せているような印象を持ちました。
どっちかと言えば、本作は『トロール・ハンター』の前日譚という印象があって、人類が再びトロールと遭遇するような展開となっている。
本作で特に目立ったのはトロールは長い眠りについていたが、人間が鉄道を建設しようとして洞窟を爆破して無理やり目覚めさせてしまう。
そこでトロールの正体は王であり、かつて一族が国王によって抹殺されていて、自分の王宮へ帰ろうとしているだけでした。
ただ、住み着いている人間にとって脅威でしかなく、ノルウェー軍は完全に敵として認識して排除しようとするのです。
そうなれば、明らかに人間の方が悪者であるけど、本作はトロールを悪者にしてあらゆる手段で抹殺しようとする行動がとても恐ろしいです。
主人公もトロールを理解せずに抹殺の手伝いをしていくが、なぜかラストになって助けようとする行動に少しムリを感じました。
やはり、主人公を軍人たちと同じようにせず、助けようとする善人に仕立てようとする展開は個人的に好きではないです。
そもそも、本作では典型的な政治家や軍人が無能というスタンスで、主人公だけが正解を当たり前のように引いていく展開も好きになれませんでした。
しかも、内容がローランド・エメリッヒ版の『GODZILLA』に似すぎていて、あらゆるシーンに既視感を覚えてしまったのは残念でした。
それでも、冒頭でハッキリとトロールの姿を出しているだけで評価ができて、そこら辺をごまかそうとしない精神は良かったと思います。
続編を感じさせるような終わり方になったが、次回作を作るならば、もっとオリジナリティを出して欲しいと感じました。

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