【担へ銃】VD-835

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洋画

作品データ

公開年月 1918/10/20
ジャンル コメディ/戦争
原作 なし
監督 チャールズ・チャップリン
脚本 チャールズ・チャップリン
製作 チャールズ・チャップリン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

訓練キャンプに参加する小柄なアメリカの兵士が何度も教官から注意を受け、ようやく休憩時間となってテントで休んでいた。
アメリカの兵士は戦地の最前線まで送り出され、すでに戦っていた仲間たちと塹壕で作った部屋をもらい、上官の命令で警備をしていた。
いよいよドイツ兵に向けて突撃する命令を受けたアメリカの兵士は、勝利を得る為に勢いよく飛び出していくのだった。

登場人物&出演者

アメリカの歩兵(演:チャールズ・チャップリン)

晩年の出演作に『ニューヨークの王様』、『ライムライト』などがあります。

主人公。訓練キャンプにいる小柄な兵士。教官から訓練を受けていたが、ちゃんとできずに何度も注意されていた。

銃を扱い方から立ち方まで何度も注意されるが、それでも文句を言わずにやろうとしていた。
ようやく訓練が終わって真っ先に自分のテントに戻ると、次には戦場の前線に送り込まれる。
大荷物を背負って塹壕にやって来ると、二段ベッドの下が与えられ同部屋の仲間に挨拶した。
ゆっくりと休んでいると、故郷からの手紙を来るも自分だけ何も届かず他人のを見ていた。
大雨が降っている間も外で警戒していて、交代の時間で部屋が水浸しになっても気にせず。
上官から危険な任務に立候補し、木に扮してドイツ兵を数人倒し、仲間を助け出していた。
崩れた家で休んでいると、持ち主だったフランスの娘が来て打ち解けて仲良くなっていた。
フランスの娘が捕まり、助けようとドイツ兵に扮し、仲間をまた助けて皇帝たちを捕まえた。
最後は勝利で喜んでいるところで叩き起こされ、実は夢だった事を知って呆然としていた。

フランスの娘(演:エドナ・パーヴァイアンス)

代表作に『キッド』、『巴里の女性』などがあります。

ヒロイン。ボロボロの家に住んでいた若い女性。帰ってくるとアメリカの歩兵を見かけて助けようとした。

歩兵の汚れた手を拭いていると、彼が目を覚ましてアメリカ人だと知って打ち解けていった。
ドイツ兵がやって来てアメリカの歩兵を探していると言われが、そのまま彼らを追い返した。
怪しく思ったドイツ兵が戻ってアメリカの歩兵を追いかけ、匿った罪で捕まって連行される。
ドイツの将官の前に連れ出されると、襲われそうになってアメリカの歩兵に助け出された。
アメリカの歩兵がドイツ兵に扮していると、今度は自身も運転手に変装して仲間を助けた。
最後はアメリカのキャンプ場までドイツ皇帝を連れ出し、見事に戦争を終わらせて喜んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は別の邦題では『チャップリンの兵隊さん』としても知られています。
この作品は公開当時はチャップリン映画史上最高の興行収入を記録しました。
チャールズ・チャップリンにとって初となる戦争映画で、本作には彼が抱く反戦思想をコミカルに描いています。
当時は多くの反対を押し切って製作されましたが、公開してから大ヒットし、特に戦争経験者から大いに受けていたという。
チャールズ・チャップリンは喜劇と戦争には共通する部分を持っていると考え、この作品を作る上で絶対に信念を曲げなかったと言われています。
それほどに本作へのこだわりが強く、戦争映画なのに死者を誰一人出さない上で自身の反戦思想を上手く反映させているという。
サイレント映画なので音声はなく、オーケストラの音楽とテロップがたまに出るぐらいでほとんどは動きだけで物語を理解しないといけない。
現代の実写と見間違うようなCGが当然ないような時代で、ここまで表現できて人気を博したチャールズ・チャップリンの実力を知る事ができる。
その後、多くの役者やコメディアンに多大な影響を与えたチャールズ・チャップリンだが、ここまで反戦思想を基本に作った戦争映画はないだろうと思います。
日本ではコントや漫才が存在していますが、これはあくまで声や音を含めた表現であって無音で笑いを取るのは非常に難しい。
その中で本作は緩い雰囲気の中で笑いを取りに行って、なおかつメッセージ性を込めるのは至難の業とも言えるだろう。
戦争映画では当たり前のように戦死者が出て、敵に対する憎しみなどがあるけど、本作はあくまで軽いノリでやっているだけ。
これが簡単なようで実際は難しいだろうし、何より時代と逆行するようなスタイルを貫き通しのは素直にスゴイと言えるだろう。
やはり、チャールズ・チャップリンが後世に多大な影響だけじゃなく、その圧倒的な物語を作る能力は天才的と分かる作品でした。

コメント

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