【未来戦記】VD-818

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作品データ

公開年月 2022/08/25
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 ン・ユェンファイ
脚本 ラウ・ホーリョン、マク・ティンシュー、ほか
製作 ルイス・クー、タン・ワイブット
製作国 香港
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

2055年、汚染と温暖化で荒廃した不毛の地球に「パンドラ」と呼ばれる凶暴な植物型生命体が出現し、雨になると動き出して街を破壊していた。
B16地区の空戦部隊に所属するタイラーは「パンドラ」の成長を食い止める作戦に参加を命じられ、失敗すれば6万人の市民が犠牲になるという。
「パンドラ」は危険な植物であるが、制御できれば大気汚染を浄化できると言われ、タイラーたちは爆破作戦の為に現地へ向かうのだった。

登場人物&出演者

タイラー(演:ルイス・クー)

近年の出演作に『映画/真・三國無双』、『ハクション!』などがあります。

主人公。B16空戦部隊の兵士。娘が生まれつきのガンによって死亡し、世界を救う為に「パンドラ」に立ち向かう。

タム大佐の持ちかけた作戦に強く反発するが、チェンの言葉で落ち着いて成功の為に動いた。
リー少将の裏切りで飛行機が墜落し、仲間の治療に病院へ行くと少女を見つけて助け出す。
植物型生命体を守る生物に追い詰められるが、救出の為に来たチェンと合流して作戦を続行。
最後は生きていたチェンにまた助けられ、作戦を成功させ、今度は月まで飛ぶ事になった。

ジョンソン・チェン(演:ラウ・チンワン)

代表作に『レクイエム/最後の銃弾』、『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』などがあります。

B16臨時司令部の司令官。タイラーの上官で友人。過去にスカンクを除隊にした判断は間違いだと分かっている。

タム大佐の持ちかけた無茶な作戦にタイラーが意見すると、その間に入って落ち着かせた。
タイラーたちを救出する為にスカンクと車で侵入し、彼らを見つけて合流して作戦を続行。
リー少将の裏切りでロボットたちを迎撃して、作戦を成功させる為に犠牲となってしまう。
最後は実は生きていてタイラーの窮地を助け出し、作戦を成功させて無事に帰還を果たした。

コナー(演:ワン・グオポン)

代表作に『ハードラックヒーロー』、『アイ・アム・サムバディ』などがあります。

B16空戦部隊の若い兵士で通信を担当する。危険な任務の時に恋人のルーシーに私物を渡すもブチ切れられる。

「パンドラ」を制御する作戦に参加してタイラーの飛行機に乗り、当初は余裕で談笑した。
深部に突入して他の飛行機が撃ち落とされ、タイラーの飛行機も墜落するも生き延びていた。
仲間が深手を負って病院に行くが、パンドラを守る生物に遭遇してビビって逃げ回っていた。
最後はルーシーからロボットが怪しいと通信を受け、頭部を持ち帰りリー少将の不正を知る。

スカンク/ヤウ(演:フィリップ・キョン)

代表作に『ドラゴン✕マッハ!』、『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』などがあります。

B16空戦部隊に所属していた元兵士。現在はスカイネットの住人で左目はカメラのような機械となっている。

過去の判断ミスで作戦を失敗させ、完璧主義の上官で友人だったタイラーに除隊されていた。
「パンドラ」に取り残されたタイラーたちを助けるべく、チェンに協力を求められて賛同。
タイラーたちを助け出すとすぐに口喧嘩を始めるが、リー少将の企みを止める為に戦った。
最後は危険なロボットを愛用の武器で倒し、再び空戦部隊に戻ってタイラーと和解を果たす。

ルーシー(演:ウー・チェン)

代表作に『シンデレラはオンライン中!』、『人生大事』などがあります。

B16臨時司令部で通信を担当している。コナーの恋人で彼が前線の作戦に参加する度にブチ切れてしまう。

「パンドラ」を破壊する極秘任務にコナーが参加すると知り、不機嫌になって彼を放置した。
作戦が開始してコナーの乗った飛行機から信号が途絶えてしまい、何も言わずに涙を流す。
信号が戻ってコナーが生きていると知って、暴走したロボットについてこっそりと教えた。
最後は作戦の失敗を誘導したリー少将の行動をタム大佐に伝え、ログに記録して手渡した。

タム大佐(演:カリーナ・ラウ)

近年の出演作に『映画/真・三國無双』、『ライズ・オブ・シードラゴン/謎の鉄の爪』などがあります。

B16臨時司令部にやって来た女性軍人。遺伝子博士が作った爆弾で「パンドラ」を制御する作戦を持ち出す。

不確定な要素が多すぎる作戦にタイラーが文句を言うが、チェンの介入でなんとか実行する。
プランBが失敗した時に16万人を犠牲にする作戦の実行を躊躇わないと宣言し静観していた。
作戦が失敗してプランBを始動させるが、ルーシーからの報告でリー少将の企みを知った。
最後はタイラーたちが作戦を成功させて作戦を中止し、リー少将を問い詰め彼の自殺を知る。

ショーン・リー少将(演:ニック・チョン)

代表作に『ゴッド・ギャンブラー』シリーズ、『ヘリオス/赤い諜報戦』などがあります。

B16臨時司令部の最高責任者でスカイネットを作った人物。左手と両足が不自由で車椅子を使っている。

タム大佐による「パンドラ」を制御する作戦を言い渡され、ロボットの出動を承認させた。
タイラーたちが突入して目的地を指し示すと、ロボットたちを起動させて任務を開始させた。
実は今回の作戦を失敗させた要因で、ライフワークのスカイネットを存続する為に行った。
最後はコナーが送ったデータでタム大佐に詰められ、作戦の成功を見送って自殺を遂げた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は近年では珍しくなった香港単独の映画となっています。
香港が中国に返還された事で香港映画がそのまま中国映画に吸収され、ほぼ香港だけで作る機会が失われています。
そんな中で本作は香港が単独で作った映画となりますが、一時代を築いたカンフーやノワールではなく、まさかのSFアクションとなっています。
設定として近未来の香港を描いていて、人類がドーム状の建造物に暮らさないといけないほど自然が破壊されているような設定です。
ただ、同時に科学技術も発展していて劇中に登場するパワードスーツは正直言って格好悪いですが、香港のアクションを再現しているのは良かったです。
メインとなるはずの植物型生命体とそれを守る生物の設定はなんとなく分かりますが、なぜか途中からいなくなってしまうのは残念に思えた。
植物型生命体が休憩しているところに入り込む内輪揉めですが、低予算映画に良くある尺稼ぎのパターンに入ってしまったと思います。
単純に人間と植物型生命体の対決にして欲しいのに、裏切りによる余計な展開はメインであるはずのテーマから外れてしまっていると感じた。
そうなってくると、植物型生命体の設定をちゃんと物語に落とせなかった脚本と演出の悪さが目立ってしまったと思います。
予算の問題もあるだろうが、安易な裏切りによる内輪揉めに落ち着いてしまった展開は本当にもったいないと感じました。
それと、中国映画の悪影響なのか知りませんが、中途半端な人情に訴えてくる展開についても蛇足としか考えられなかったです。
16万人の命を守るという兵士たちの戦いで充分に説得力があるのに、なぜか主人公の個人的な私情を挟んでくるのは違うと思いました。
人情を挟んでくるなら丁寧に描くべきだが、中国映画は本当に取って付けたような印象しかないからダメに感じてしまいます。

コメント

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