【ザ・ヴィジル/夜伽】VD-797

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洋画

作品データ

公開年月 2020/10/30
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 キース・トーマス
脚本 キース・トーマス
製作 アダム・マーグレス、ラファエル・マーグレス、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

超正統派ユダヤ教徒だった青年のヤコブだったが、事故によって弟を目の前で亡くしてしまい、後悔の念からやめてしまっていた。
社会経験がほとんどないせいで就職もままならず、弟を亡くしたトラウマから抗不安薬に頼るも買うお金にも困っていた。
そんな時、超正統派ユダヤ教徒のレブから夜伽役のアルバイトを頼まれ、軽い気持ちで引き受けるもその家には何かが潜んでいたのだった。

登場人物&出演者

ヤコブ・ローネン(演:デイヴ・デイヴィス)

代表作に『ゴースト・シャーク』、『サマー・シャーク・アタック』などがあります。

主人公。超正統派ユダヤ教徒だったが今はやめている。抗不安薬を服用し、就職活動も上手くいっていない。

超正統派ユダヤ教徒のレブに声をかけられ、300ドルで5時間の夜伽役のアルバイトを受ける。
リトヴァク家に足を踏み入れるが、夫人から適役じゃないと拒まれるもそのまま残った。
不気味な存在を感じる中で、リトヴァク夫人から悪魔の存在を言われ一度逃げるも戻された。
最後は意を決して悪魔を追い払う為に立ち上がり、リトヴァク氏をあの世へと昇天させた。

レブ・シュレム(演:メナシュ・ラスティグ)

代表作に『Menashe』などがあります。

超正統派ユダヤ教徒。やめてしまったヤコブに付きまとう。何度か注意を受けてもヤコブに声をかけていた。

ヤコブの友人から関わらないように注意されるが、夜伽役のアルバイトがあると話しを出す。
当初は5時間で300ドルという報酬だったが、誰もいないという事に400ドルまでつり上げた。
リトヴァク家に入ると、ヤコブは相応しくないと夫人から拒絶されるも大丈夫として残した。
最後は翌日になってリトヴァク家に来ると、ヤコブから問題はなかったと言われて納得した。

サラ(演:マルキー・ゴールドマン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ヤコブの友人と知り合いの女性。ヤコブが社会に出てきた事について話しを聞いて気になっていた。

一般的な常識を持っていないヤコブに親身となり、積極的に携帯電話の番号を教えていた。
リトヴァク家で夜伽役をするヤコブに連絡を入れるが、アルバイト中と知って謝っていた。
退屈だったヤコブからメッセージをもらうと、他愛もないやり取りをしてそのまま寝た。
最後は恐怖の頂点に達したヤコブから連絡をもらうと、ビデオ電話で悪魔として警告した。

リトヴァク夫人(演:リン・コーエン)

代表作に『ミュンヘン』、『ハンガー・ゲーム2』などがあります。

老齢のユダヤ教徒の女性。夫が亡くなって夜伽役を待っていた。アルツハイマー病を患い言動が少し曖昧。

レブに夜伽役として連れてきたヤコブを一目見ると、相応しくないとして強く拒否していた。
その後、ブツブツと何かを言いながら2階のベッドルームまで行ってヤコブを無視していた。
悪魔の存在に怯えるヤコブの前に現れると、夫もそれに精神をやられたとして冷静に説明。
最後は覚悟を決めて立ったヤコブに夫の事を頼み、悪魔と決着をつける彼を見送っていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『シッチェス・カタロニア映画祭ファンタスティック・セレクション2020』にて上映された作品となります。
この作品はキース・トーマスにとって長編映画監督デビュー作となります。
キリスト教を題材に悪魔との関係性を描く宗教映画は多いですが、本作はユダヤ教をメインにした珍しい内容となっています。
ユダヤ教は世界でも有名な宗教であるけど、本作では超正統派という事で独特な文化と身なりが特徴的です。
主人公は元々が超正統派であったが、過去に弟を見殺しにした後悔から辞めてしまって普通の社会で生きようとしています。
超正統派のユダヤ教徒は働く事をしない代わり、決められた厳しい戒律に従って一般社会との接点がほとんどありません。
それを証明するように本作の主人公も社会に出たのはいいけど、一般常識を持っていないせいで就職ができず金に困っているような状態です。
これは隔絶された社会で生きていた事から、一般常識を持っていないような超正統派ユダヤ教徒の生活を垣間見る事ができます。
ユダヤ教には亡くなった人と一夜祈りを捧げる夜伽役というのは初めて知りましたが、独特な慣習というのは興味深いです。
基本的に主人公がメインとなっていて、亡くなったユダヤ教徒の家で未亡人がいるけど、ほとんどが一人で何かを見ている。
悪魔という意味ではキリスト教と共通している部分であり、不気味な雰囲気の中でその存在を感じさせるような演出となっている。
ジャパニーズ・ホラーのジメジメした雰囲気があるけど、BGMが爆音すぎて逆に恐怖を与える演出は思い切っていると思いました。
ただ、悪魔がなぜその家に居着いているのか説明がなく、主人公が決着をつける展開もかなり強引のような印象を受けました。

コメント

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