作品データ
公開年月 | 2020/10/30 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | キース・トーマス |
脚本 | キース・トーマス |
製作 | アダム・マーグレス、ラファエル・マーグレス、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
超正統派ユダヤ教徒だった青年のヤコブだったが、事故によって弟を目の前で亡くしてしまい、後悔の念からやめてしまっていた。
社会経験がほとんどないせいで就職もままならず、弟を亡くしたトラウマから抗不安薬に頼るも買うお金にも困っていた。
そんな時、超正統派ユダヤ教徒のレブから夜伽役のアルバイトを頼まれ、軽い気持ちで引き受けるもその家には何かが潜んでいたのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『シッチェス・カタロニア映画祭ファンタスティック・セレクション2020』にて上映された作品となります。
この作品はキース・トーマスにとって長編映画監督デビュー作となります。
キリスト教を題材に悪魔との関係性を描く宗教映画は多いですが、本作はユダヤ教をメインにした珍しい内容となっています。
ユダヤ教は世界でも有名な宗教であるけど、本作では超正統派という事で独特な文化と身なりが特徴的です。
主人公は元々が超正統派であったが、過去に弟を見殺しにした後悔から辞めてしまって普通の社会で生きようとしています。
超正統派のユダヤ教徒は働く事をしない代わり、決められた厳しい戒律に従って一般社会との接点がほとんどありません。
それを証明するように本作の主人公も社会に出たのはいいけど、一般常識を持っていないせいで就職ができず金に困っているような状態です。
これは隔絶された社会で生きていた事から、一般常識を持っていないような超正統派ユダヤ教徒の生活を垣間見る事ができます。
ユダヤ教には亡くなった人と一夜祈りを捧げる夜伽役というのは初めて知りましたが、独特な慣習というのは興味深いです。
基本的に主人公がメインとなっていて、亡くなったユダヤ教徒の家で未亡人がいるけど、ほとんどが一人で何かを見ている。
悪魔という意味ではキリスト教と共通している部分であり、不気味な雰囲気の中でその存在を感じさせるような演出となっている。
ジャパニーズ・ホラーのジメジメした雰囲気があるけど、BGMが爆音すぎて逆に恐怖を与える演出は思い切っていると思いました。
ただ、悪魔がなぜその家に居着いているのか説明がなく、主人公が決着をつける展開もかなり強引のような印象を受けました。
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