【風鳴村】VD-751

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洋画

作品データ

公開年月 2016/04/18
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ニック・ヨンゲリウス
脚本 クリス・W・ミッチェル
製作 ニック・ヨンゲリウス、エリック・ブレナー、ほか
製作国 オランダ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

誰にも言えない秘密を抱え、ベビーシッターとして働くジェニファーは、偽造パスポートが雇い主にバレて逃げるように飛び出して路上生活をしていた。
そんなある日、ジェニファーは警察に追われる最中、たまたま通りかかった観光バスツアーに参加者として運良く紛れ込んで逃げた。
バスが突如のエンジントラブルで動かなくなり、ジェニファーたちは曰く付きの伝説の風車がひっそりと佇む村にいた事を知らずに車内で一夜を過ごすのだった。

登場人物&出演者

ジェニファー・ハリス(演:シャーロット・ボーマント)

代表作に『ハード・ソルジャー/炎の奪還』、『ジュピター』などがあります。

主人公。アムステルダムでベビーシッターをしていたが、雇い主で偽造パスポートが見つかって逃亡をする。

「ハッピーツアー」にチケットなしで参加するが、過去のトラウマから幻覚を見てしまう。
薬が切れて父親の幻覚でトラックを止め、そのせいで故障し、カートをケガさせていた。
過去に父親から虐待を受けていて、キャンピングカーごと燃やすも、弟も一緒に殺していた。
最後は風車を燃やす事に成功するが、罪から逃げられずフックが頭を貫通し連れ去られた。

カート(演:アダム・トーマス・ライト)

代表作に『アウェイクニング』、『千年医師物語/ペルシアの彼方へ』などがあります。

ダグラスの一人息子。血友病を患っていて、出血すると止まらない病気を持つ。父親と久しぶりの旅に喜んでいた。

オランダを観光している中でも父親が仕事の電話をして、不満を持ちながらも何も言わない。
「ハッピーツアー」のトラックが故障し、ジェニファーに押されたせいでケガをしてしまう。
他の人はみんな罪を持っている中で唯一無罪で、事情を知るアーベに残念だと言われていた。
最後は風車を燃やして終わらせるが、ジェニファーが連れ去られて一人だけ取り残された。

ダグラス(演:パトリック・バラディ)

代表作に『新しい人生のはじめかた』、『ザ・バンク/堕ちた巨像』などがあります。

ビジネスマン。息子のカートと一緒に観光を楽しんでいた。急に仕事を休みにしていた事を息子に疑われていた。

何かとイライラしたような言動を見せていて、仕事からの電話を受けるとブチ切れていた。
トラックが故障し、ジェニファーのせいで息子がケガすると烈火の如くブチ切れてしまう。
ジェニファーの言葉を一切信じずに侮辱するが、風車で死体を見つけると謝罪をしていた。
最後は元妻を殺害した事が発覚し、悪霊によってロープで首を切断されて体が持ち去られる。

タカシ(演:石田淡朗)

代表作に『レイルウェイ/運命の旅路』、『スターフィッシュ』などがあります。

日本から来た青年。おばあちゃんっ子だったが、亡くなって遺灰を持ってアムステルダムまでやって来ていた。

祖母が好きだった場所に遺灰を置いて祈りを捧げ、観光で「ハッピーツアー」に参加した。
ルビーが日本のテレビコマーシャルに出ていたと気づき、拙い現地の言葉で意思疎通をする。
トラックが故障し廃屋に向かう途中で飼い犬を見つけ、悪霊に襲われそうになるも回避した。
最後は護摩を焚き、風車を燃やそうとタンクを手にするが、アーベによって殺害された。

ルビー(演:フィオナ・ハンプトン)

代表作に『キングスマン』、『Legacy』などがあります。

プロのカメラマンとして復帰を熱望する。過去に日本で暮らし、テレビコマーシャルにも出ていたという。

風車の写真が採用の決めてとなって、仕方なく「ハッピーツアー」に参加して写真を撮る。
トラックが故障して近くの廃屋にいて、戻ってきたタカシの言葉を必死に翻訳していた。
実は日本にいた時代にライバルの女性をヤクザに襲わせ、結果的に自殺へ追い込んでいた。
最後は外で薪を拾おうとして水たまりを見つけ、その中に引きずられて溺死し連れ去られた。

クーパー(演:ノア・テイラー)

代表作に『チャーリーとチョコレート工場』、『プリデスティネーション』などがあります。

外科医。過去に心臓手術の失敗で患者が死亡し、精神的に不安定となってドラッグを使って気を紛らわせていた。

現実を忘れる為に「ハッピーツアー」へ参加すると、ジェニファーの薬を見て疑っていた。
トラックが故障すると、苛立つダグラスにジェニファーが精神的に不安定だと吹聴していた。
苛立つダグラスの疑うような言葉から逃げたジェニファーを追い、素直に謝罪をしていた。
最後は医療事故で殺した患者の幻覚を見て、悪霊に腹を裂かれ、そのまま連れ去られていた。

ジャック(演:ベン・バット)

代表作に『The Go-Between』、『イン・ザ・ダーク』などがあります。

イギリス人でイギリス軍海兵隊の隊員。仲間たちとアムステルダムに旅行へ来てハメを外していた。

売春街へ戦友たちと遊んでいて、目を布で覆って帰りたいと行ったが強引に中へ入らせた。
そこで戦場でのトラウマが蘇ってしまい、売春婦の首を捻って殺害して店を逃げ出していた。
ハッピーツアーに参加するも実際は空港を目指し、仲間たちとオランダを出ようとした。
最後はトラックが故障して風車に向かうと、罪の償いとして悪霊に襲われて命を取られた。

アーベ(演:バルト・クレバー)

代表作に『The Pool』『HUNT/餌 ハント・エサ』などがあります。

オランダの風車を巡る「ハッピーツアー」のガイド。参加者からチケットをもらうも、ジェニファーを勝手に参加させた。

風車について説明をしていたが、幻覚を見たジェニファーによりトラックを急停止させた。
そのせいでトラックが故障し、廃屋まで行くも他人事のような言動でダグラスがキレていた。
実は風車に宿っている悪霊に仕えている手下で、観光客の罪を主の為に生贄として連れ出す。
最後はジェニファーの反撃で倒れるが、小麦粉のおかげで助かり、新たな生贄を連れていく。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は非常に珍しいオランダ産のホラー映画となります。
この作品はオランダの象徴である「風車」をテーマにして、邦題は「村」シリーズを彷彿とさせるパクリとなっています。
もうホラー映画が作れなくなった清水崇監督が手がける「村」シリーズを意識しているが、これは完全に裏目に出ています。
ハッキリ言って、清水崇監督の「村」シリーズよりもちゃんとホラー映画として作られている本作だけにもったいないと感じました。
比較対象があまりにも稚拙なので本作を面白く感じる部分があるけど、及第点を与えてもいいぐらいちゃんとしていました。
残念ながら怖さはほぼないですし、登場人物たちを血祭りに上げていく悪霊の設定も曖昧すぎるせいで魅力に欠けています。
どっちかと言えば、本作は『13日の金曜日』シリーズに登場するジェイソン・ボーヒーズに近い要素だが、悪霊の設定が微妙なせいで今ひとつでした。
もう少し悪霊の存在をハッキリさせる設定があれば、グロテスクなシーン、罪との因果関係は悪くない演出だと感じました。
オランダ映画自体はあまり観ていないですが、物語の中で肝となる「風車」という点ではそれを感じさせるところは良かったです。
結局、主人公を含めた登場人物たちは罪を償う為に集められているだけで、少年だけが巻き込まれているだけで同情する余地はあまりなかったです。
そうなってくると、どうしても悪霊の設定が弱すぎるせいで足を引っ張っていて、ここにもっと力を入れてくれればと思ってしまう。
あとは罪を犯した登場人物たちが償う罰も彼らの行為に反映させるべきで、それも中途半端にやってしまっているのも痛いです。
便乗してしまった邦題のダメさ加減、悪霊の設定の弱さ、罪に対する償い演出がかみ合っていないなど、これを修正すれば確実に良い作品になるだけに惜しいです。

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