作品データ
あらすじ
休日を楽しもうとするリリーを含めた若者たちは、ブレットの叔父が所有する人里離れた山小屋へ向かった。
道中で料金所に立ち寄ると、大統領の日という事でその先は危険だと言われても気にせず、リリーたちは山小屋に到着した。
ブレットの妹であるマックスが古いノートが荷物に紛れていると知り、書いてあった呪文を口にしたせいでアメリカの歴代大統領たちがゾンビとして蘇らせてしまうのだった。
登場人物&出演者
・リリー(演:モニカ・リケッツ)
代表作に『Witnesses』、『Shepard』などがあります。
主人公。ブレットの叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。仲間の中で普通の考え方を持つ。
元恋人だったジェイクが参加する事に納得しておらず、別れ方が最悪だったせいで気まずい。
山小屋に到着すると、リンカーンにマックスが殺されると、ジェイクとクラレンスと逃げる。
ジェイクのヘタレぶりに失望していたが、ジョン・ブースの召喚で勝てる要素を見出した。
最後は暴走するアシュリーとの決闘に勝利し、勇気を見せたジェイクとよりを戻す事になる。
・ジェイク(演:デヴィッド・ザッカーマン)
代表作に『The Vigilante』などがあります。
ブレットの叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。ハーレーに乗ってクールを決め込んでいるナルシスト。
以前はリリーと付き合っていたが、彼女が他の男に靡いたせいで別れるも実は未練がある。
山小屋に到着して、マックスがリンカーンに殺され、リリーたちにヘタレだと正体を暴いた。
すぐにでも逃げ出したいと話し、リリーに呆れてしまうと、古いノートをなんとか手にした。
最後はジョン・ブースの言葉で勇気を出し、大統領たちを分断させ、リリーとよりを戻した。
・アシュリー(演:ブリタニー・フェイス・ロソフ)
代表作に『[Un]afraid』、『Flashout』などがあります。
ブレットの叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。全身から色気を出して常に欲求不満。
ブレットの恋人でありながら相手にされず、他の男性に向けて欲求不満を惜しみなく出す。
山小屋に到着してマックスをが殺され、パニック状態になって外に出て下着姿になっていた。
道中にポーク大統領に遭遇して意気投合すると、イチャイチャして結婚を約束してしまう。
最後はリリーにポーク大統領が殺され、決闘を申し込んで暴走するが、首を刎ねられて死亡。
・ブレット(演:ユート・ズムウォル)
代表作に『Merry Ex-Mas』、『Enigma of Being Awake』などがあります。
叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。典型的な体育会系で常にハイテンションな状態。
巨乳の恋人アシュリーとイチャイチャし、独特な雰囲気の妹マックスをクラレンスに任せる。
オタクのルティガーに課題をやらせる為に連れてきて、リリーに注意されるも無視していた。
山小屋に到着して妹が殺され、告白寸前だったルティガーも殺されるとブチ切れて反撃する。
最後はケネディ大統領に倒されると、ポーク大統領が持つクロスボウに頭を撃たれて死亡。
・ルティガー/ウェリントン(演:ベンジャミン・グッドウィン)
本作が長編映画デビュー作となります。
ブレットの叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。オタクでブレットの課題を手伝う為に連行された。
山小屋へ到着すると、ブレットの扱いに不満を言ったリリーに対し、真っ向から否定した。
みんなでバカ騒ぎしている間、自分から望んでブレットの課題をこなして満足していた。
ゾンビ化した大統領たちの襲撃でブレットとバスルームに逃げ込み、愛の告白寸前となる。
最後はワシントン大統領に斧で下半身をかち割られ、上半身だけでブレットの前で死亡した。
・クラレンス(演:ダックス・ヒル)
代表作に『Lost Stallions: The Journey Home』、『Salvation Underground 』などがあります。
ブレットの叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。アメリカの歴史を語った小説を好んでいる。
ブレットが用意したアシュリーやマックスで欲求を満たせると言われ、その気がないと主張。
山小屋に到着すると、リンカーンにマックスが殺され、リリーとジェイクと別の部屋に退避。
戦うべきであるとリリーたちに話すが、黒人である事を指摘されて差別されていると発狂。
最後はニクソン大統領に撃たれるが、隠していた銃で倒すも、結局は助からずに死亡した。
・マックス(演:チェルシー・テイラー・リーチ)
代表作に『The Vigilante』、『When the Fever Breaks』などがあります。
叔父が所有する山小屋へバカンスに行った若者の一人。ブレットの妹。独特の雰囲気を持ち、アシュリーとは合わない。
道中に料金所の男から話しを聞いた後、知らないうちに古いノートを荷物に投げ込まれた。
山小屋に到着すると、クラレンスといい感じになるもアシュリーに取られて嫉妬していた。
外で古いノートの文書を読んでいたら、ゾンビ化したアメリカの歴代大統領たちを蘇らせる。
最後はゾンビを封印しようとしたが、リンカーン大統領が投げた旗の棒が腹部に刺さり死亡。
・ジョン・ウィルクス・ブース(演:マイケル・ミント)
代表作に『The Seance』、『Shrimop』などがあります。
19世紀の俳優。主にシェークスピアの舞台に立っていた。リンカーンの大統領暗殺者として知られている。
古いノートを手に入れたジェイクからリリーが手にすると、呪文を唱え強制的に召喚された。
リンカーン大統領を暗殺した時に使ったデリンジャー銃を持ち、ジェイクをビビらせていた。
リリーたちを殺害するつもりはなく、リンカーン大統領がいると知って一人で発狂していた。
最後は演技論をジェイクに語って勇気づけ、一度倒れるが、再び復活して宿敵を倒した。
・エイブラハム・リンカーン大統領(演:ジョーダン・リーチ)
本作が長編映画デビュー作となります。
第16代アメリカ合衆国大統領。アメリカでは「奴隷解放の父」や「史上最高の大統領」として最も親しまれている。
大統領の日とマックスの唱えた呪文でゾンビとして復活し、斧を片手に若者狩りを行う。
封印しようとしたマックスに星条旗の旗を投げつけ、棒が腹部に刺さって見事に阻止した。
バスルームにいたルティガーに斧を食らわせ、上半身と下半身を分断させて殺害した。
最後は自ら人質になったジェイクによる分断で混乱し、ジョン・ブースに再び殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はデヴィッド・ザッカーマンが監督、脚本、製作、出演と幅広く活躍しています。
この作品は2月の第3月曜日を“大統領の日”に定めており、本作はそれをテーマにしたゾンビ映画となっています。
そもそも、日本人にとってアメリカの歴代大統領を覚える必要性がなく、誰が何をしたのか分からない人が多いと思います。
ワシントン、リンカーン、ケネディ辺りは知っても、本作で目立ったジェームズ・ポークという人は初めて知りました。
なので、本作はアメリカ人の為にあるような映画となっていて、よほど歴史に興味がないと分からない事が多いです。
物語はコメディをベースにしたゾンビ映画であるけど、肝心のゾンビ化した大統領たちが出てくるまでは一生懸命個性を出そうとする役者たちの下手な演技を見せられる。
主人公はまだマシなレベルだが、その他は強引に特徴をつけているので、もはやコントと言ってもいいレベルとなっていました。
中盤過ぎにようやくゾンビ化した大統領たちが出てきますが、やはり、アメリカにおいて最も人気のあるリンカーンが彼らのリーダー的な存在でした。
他に上記で挙げたワシントンやケネディも目立っていますが、残念ながら他は単なる賑やかし程度に留まっていました。
個々の功績から色々と弄ろうとしているが、そもそも誰が誰で、何をしたかった分からないと面白さが伝わってこない。
監督が自ら出ている作品というのはほとんどの場合、微妙だと相場は決まっていますが、本作でも例外なく全体的に微妙でした。
しかも、主人公たちの味方になるリンカーンを暗殺したジョン・ブースが登場したところから一気にグダグダな展開になりました。
こういう低予算の作品は決まって、監督の言いたい事を言わせる登場人物が出てきて、つまらない持論を語りがたがります。
笑えないコメディ映画であるけど、アメリカの歴代大統領がゾンビとなって襲ってくるという一点突破のアイデアだけは良かったです。
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