作品データ
公開年月 | 2021/11/01 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ミカイル・レッド |
脚本 | ミカイル・レッド、アントン・サンタマリア |
製作 | ジュノー・カッコイイ、ジェイセン・モラレル、ほか |
製作国 | フィリピン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
汚職政治家を告発する副市長を護送する為、マリアーノを含めた警察官が同行していた。
犯罪組織のソニーから指示を受けた汚職警官たちの裏切りで襲撃され、辛うじて生き延びたマリアーノは告発される人物の名前を覚えて町を目指す。
現場へやって来たソニーは手下からマリアーノの生存を知ると、自分の手で抹殺する為に逃げた彼女を追っていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『第34回東京国際映画祭コンペティション部門』にて出品された作品となります。
この作品は『BIRDSHOT』や『デッド・キッズ』で知られるミカイル・レッドが監督と脚本を務めています。
近年では東南アジアの映画が大きく進歩しており、その中でもフィリピンは早くから多くの作品を作ってきました。
個人的に知っているのは『スパイダーボーイ/ゴキブリンの逆襲』や『生き人形マリア』というキワモノの作品があれば、『MARIA/マリア』という硬派なアクション映画もある。
そんな本作は硬派なアクション映画の部類に入り、舞台は第二次世界大戦で日本兵が捕虜となったフィリピン人を歩かせた「死の行進」となっています。
何人ものフィリピン人が死んだ過酷な場所であり、逃げる者を当時の日本兵は容赦なく処刑していたという過去を持っています。
本作では汚職政治家を告発する副市長を安全に護送していたが、突然の仲間の裏切りで殺されてしまい、主人公だけが辛うじて生きていて証拠を持って逃げ出す。
当然ながら逃げ出した主人公を麻薬組織のボスや汚職警官が追いかけるが、どう見ても勝てる要素はないように感じました。
そこに少数民族の少女に助けられ、重傷がウソのように治るのは主人公補正にしても、日本兵の武器を手にして倒す展開はファンタジーすぎました。
まず、あれだけの重傷は一夜で回復するはずもないし、日本兵の武器だって手入れしていないから普通に撃てるはずもない。
更に主人公の狙撃の腕が百発百中レベルであり、ここら辺は完全に盛り上がり意識しすぎたせいでリアリティを欠いてしまっている。
ストーリーとしてもほぼないようなモノで、少数民族についてもよく分からず、全体的に薄っぺらい内容だったと思います。
結局、主人公を助けた少数民族の少女は家族を殺害されるが、なんとか復讐を果たすけど、姿を消す事になるけど、どう言った存在なのか分からない。
細かい事を考えるような作品ではなく、フィリピンの自然豊かな景色を黙って楽しむべきだというラストなような気がしました。
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