作品データ
あらすじ
アリソン・トーレスは子供たちの安全や成長を思って「No」と言ってしまうが、彼らにとって窮屈で仕方なかった。
そんなある日、ケイティとナンドが宿題として書いた作文の中でアリソンを独裁者呼ばわりするという事件が発生した。
ショックを受けるアリソンに対し、ディーコン先生は24時間「No」と言ってはいけない日を設けるべきだとアドバイスされるのだった。
登場人物&出演者
・アリソン・トーレス(演:ジェニファー・ガーナー)
近年の出演作に『みんなあつまれ!ワンダーパーク』、『ライリー・ノース/復讐の女神』などがあります。
主人公。三人の子供の母親。独身時代は楽しさを第一にしていた。結婚してから子供たちを第一に考えている。
口癖のように「ダメ」と言っていたせいで、いつしか子供たちから嫌われるような存在に。
ディーコン先生から“YESデー”を提案され実行し、ケイティと賭けで確実に勝てると考える。
ケイティとコンサートについて意見の食い違いがあって、暴走したせいで留置所に行く。
最後はコンサートで家に帰りたいケイティを見つけ、和解して家族との絆が強まっていた。
・カルロス・トーレス(演:エドガー・ラミレス)
代表作に『ドミノ』、『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』などがあります。
アリソンの夫。普段はオモチャ会社の顧問弁護士をして嫌われる存在。家族では優しい父親となっている。
子供たちを注意する役をアリソンに押し付け、自分は子供たちの代弁者として立場を持つ。
“YESデー”に乗り乗りなアリソンと違い、仕事で問題が起きて今ひとつ乗れずにいた。
アリソンの言葉を聞いて仕事よりも家族を選び、ホームパーティをしたナンドたちを怒った。
最後はナンドに見直されて家族の絆がより強くなって、庭にテントを張って楽しんでいた。
・ケイティ・トーレス(演:ジェナ・オルテガ)
代表作に『アイアンマン3』、『ザ・ベイビードライバー/キラークイーン』などがあります。
アリソンとカルロスの長女。何かと「ダメ」だという母親に反抗的な態度で信用していない。
有名な歌手のコンサートに友達だけで行きたいとお願いするが、母親に拒否されてキレる。
母親が“YESデー”を設けると聞いたが、絶対に失敗するとしてコンサートを賭けていた。
留置所に両親が囚われる間にコンサートへ行くが、急に怖くなって帰りたいと言い出した。
最後は駆けつけた母親と再会して安心し、自分が間違っていると認めて絆を取り戻した。
・ナンド・トーレス(演:ジュリアン・ラーナー)
代表作に『ポッターズビルの奇跡』、『ドラゴンクエスト/ユア・ストーリー』などがあります。
アリソンとカルロスの長男。学校の成績はあまり良くないが、化学物質で泡を作り出す研究をやっていた。
毎回のように「ダメ」と言ってしまう母親に期待せず、味方になる父親の言葉を聞いている。
母親が“YESデー”を設けると分かると、それを実現する為に苦手な勉強や宿題を頑張った。
“YESデー”を楽しむ為に事前準備をしていて、かなり大掛かりなイベントを主催した。
最後はホームパーティで家をダメにするが、父親の強い態度に心から反省して素直に従った。
・エリー・トーレス(演:エヴァリー・カーガニラ)
代表作に『The Haunted Man』などがあります。
アリソンとカルロスの次女。まだ字が書けない年齢である。常に父親とコンビを組んで行動している。
独り立ちしたいケイティや無茶な実験をするナンドと違って、幼いせいか面倒をかけない。
“YESデー”が始まると、母親に次いで楽しんでいて、無茶な事すら平然とやろうとしていた。
ホームパーティでナンドと残ったが、泡の実験を家の中で暴発させて大事にしてしまう。
最後は父親が怒って掃除させる中、悪びれる事なくみんなでテントで楽しんでいた。
・ディーコン先生(演:ナット・ファクソン)
代表作に『レディ・オア・ノット』、『チャーリーズ・エンジェル/2019年版』などがあります。
スクールカウンセラー。人件費削減の為に体育教師とアメフトのコーチを兼任。6人の子供の父親でもある。
子供たちの担任から不満を聞かされ、話し合っていたアリソンたちの間庭って入ってしまう。
6人の子供がいてもストレスを感じない理由を“YESデー”のおかげと話して提案していた。
ナンドから依頼を受けてゲームの審判をやるが、体を動かすのが苦手で戸惑いながらやった。
最後はトーレス一家が立ち去ってから、なぜか残っていた他の人の的にされて逃げ回った。
・ジョーンズ(演:アルトゥーロ・カストロ)
代表作に『ブッシュウィック/武装都市』、『ブロークン・ハート』などがあります。
警察官。アリソンとカルロスが取り調べを受けている間、子供たちの相手をしていた。
どうやら友達がおらず、内勤ばっかりで警察官でありながらほとんど何もできない無能。
ケイティに祖父母が迎えに来た事をあまり疑わず、そのまま帰らせるとアリソンに怒られる。
アリソンをコンサート会場まで連れて行き、娘を見つけるのはムリじゃないかと言っていた。
最後は歌手を助けたアリソンがステージに立ち、彼女のカバンを持ちながら応援していた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はエイミー・クローズ・ローゼンタール、トム・リヒテンヘルドの児童書『Yes Day』が原作となります。
ジム・キャリー主演の『イエスマン“YES”は人生のパスワード』と似たような作品で、こちらの方は一日限定となっている。
ずっと楽しい人生で「YES」しか言ってこなかった主人公が、家庭を持って、子供が生まれると、愛情の為に「NO」を言う日々を送る。
そのせいで子供たちは窮屈な思いをしていて、特に長女は自立したい気持ちで母親に邪魔されていると信用をなくしている。
この作品では子供たちの成長を見ているが、何年経っても親に取って子供はずっと子供である事を指し示している。
これは決してファンタジーのような話ではなく、現実的にある事で、特に母親が子供に対する態度はまさにそのような感じになっていました。
物語全体としてほぼファンタジーのような内容になっていて、後半になっていくとリアリティが完全に失われます。
確かに“YESデー”を設けるのはいいかもしれないが、現実的な観点から言うと、非現実的でファンタジーにしか見えなかった。
それにたった一日の出来事で何年かに渡って積み上げたモノが簡単に解消されるはずがない。
もし、本作のようにたった一日の“YESデー”だけで家族が仲良くなるならば、世界はもっと平和になっているはずです。
なので、個人的にはコメディ映画というよりは、ファンタジー映画として鑑賞していました。
ただ、その中でもすっかりと母親役が板についたジェニファー・ガーナーの熱演ぶりは認めるべきだろうと思います。
『エレクトラ』ではアクションをしたり、同じ母親でも復讐する『ライリー・ノース/復讐の女神』とはまったく違う姿でした。
あれだけで楽しそうに“YESデー”をやっているのは、このリアリティのないファンタジー映画に多少の現実味を出していました。
とりあえず、本作は何も考えずに目の前で起きている事を素直に受け入れて、単純に楽しむべき作品だと感じました。
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