【肉】RE-3870

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2013/09/27
ジャンル ホラー
原作 ホルヘ・ミッチェル・グラウ 『猟奇的な家族』
監督 ジム・ミックル
脚本 ニック・ダミチ、ジム・ミックル
製作 ロドリゴ・ベロット、アンドリュー・D・コーキン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

アメリカの片田舎に暮らすパーカー家は、貧しいながらも厳格な父親の下、家族5人で折り目正しい生活を送っていた。
ところがある日、そんな一家の生活を切り盛りしていた母親が不慮の事故で亡くなり、残された家族は悲しみとともに役割を誰かが引き継がないといけない。
一家には先祖代々守り伝えてきた秘密の習慣があり、厳粛で忌まわしい行為に若くて美しい姉妹のアイリスとローズが任される事になるのだった。

登場人物&出演者

フランク・パーカー(演:ビル・セイジ)

代表作に『アメリカン・サイコ』、『クライモリ/2021年版』などがあります。

パーカー家の大黒柱。時計を修理して金を稼いでいる。先祖代々から伝わる習慣を絶対的に盲信している。

人肉を食べ続けた影響でクールー病を発症し、妻が亡くなっても続けると強い意志を見せる。
捜査するアンダーソンを見つけて娘との行為中に殺害し、死体を墓地にそのまま埋めていた。
大雨による洪水で隠していた人骨が流され、後がないと分かって家族で無理心中を実行する。
最後はバロー医師とマージを殺害して食事を再開させるが、娘たちに食い殺されてしまう。

アイリス・パーカー(演:アンビル・チルダーズ)

代表作に『2ガンズ』、『デッド・シティ2055』などがあります。

パーカー家の長女。母親が買い物先で死亡してしまい、家族が持っていた習慣を父親から引き継ぐ使命を受ける。

妹から辞めるべきだと言われるが、先祖代々から続けてきた今さら辞められないと説得した。
父親から時期が来たと言われて監禁していた女性を殺害し、妹と日記に従って解体をした。
アンダーソンが人の歯を見つけて墓地に連れ出し、肉体関係を結ぶも父親が殺してしまう。
最後は食事中にバロー医師の乱入で助かり、父親を妹と食い殺して弟と3人で旅に出かけた。

ローズ・パーカー(演:ジュリア・ガーナー)

代表作に『ラスト・エクソシズム2/悪魔の寵愛』、『シン・シティ/復讐の女神』などがあります。

パーカー家の次女。母親が洗濯を出しっぱなしで買い物から帰ってこないとして、洗濯物を家に取り込んでいた。

母親の死を知って悲しんでいたが、父親から儀式をやると言われる反発して不信感が募る。
父親から儀式をやると言われ、姉に辞めるべきだと説得しようとして結局は実行してしまう。
後がなくなった父親が家族と無理心中しようとして止め、バロー医師が来て弟と逃げ出した。
最後は連れ戻されて食事を再開しようとして父親を姉と殺害し、弟を連れて3人で旅に出た。

ロリー・パーカー(演:ジャック・ゴア)

代表作に『女と男の観覧車』、『リム・オブ・ザ・ワールド』などがあります。

パーカー家の長男で一番年下。常にお菓子をねだるような感じだが、厳格な父親のルールに叶えられずにいた。

母親が亡くなった事を理解しておらず、遊んでいると父親から睨まれて止められてしまう。
ローズにお腹空いたと言って、欲しがっていたお菓子を2人で黙って食べて喜んでいた。
地下室で物音を聞いて覗き込むと、監禁された少女の手が出ると父親が来て強く注意される。
最後はバロー医師の乱入でローズと逃げ、父親が姉たちによって殺されると3人で旅に出た。

マージ(演:ケリー・マクギリス)

代表作に『トップガン』、『告発の行方』などがあります。

パーカー家の隣に住んでいる老齢の女性。妻を失ったフランクの気持ちを察してなんとか彼を励ましていた。

ロリーが発熱を起こしてしまうと、助けを求めたアイリスたちの為に来て応急処置をした。
フランクから感謝を受けて何かをもらうと、まんざらでもない態度を見せて気にかける。
パーカー家の小屋から女性の声を聞くと、アイリスに話すも素っ気ない態度で追い出される。
最後はローズが助けを求めてやって来るが、外を覗くとフランクに喉を切られて死亡した。

アンダース保安官補(演:ワイアット・ラッセル)

代表作に『ソルジャー』、『オーヴァーロード』などがあります。

アイリスの同級生。父親が亡くなってから警察学校に行く為に田舎を出ていた。卒業して保安官補となる。

アイリスの母親が亡くなって葬式に参列すると、お悔やみの言葉を送って彼女を心配する。
心配になってパーカー家に来ると、アイリスに会って事件を片付けたらデートに誘っていた。
バロー医師から人骨が小川から出てきていると言われ、保安官を説得して行方不明者を発見。
最後は小川で骨を捜索するとアイリスに墓地まで誘われ、背後からフランクに殴られ死亡。

バロー医師(演:マイケル・パークス)

代表作に『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、『キル・ビル』シリーズなどがあります。

地元の医者。パーカー家の母親が死亡すると、法律に従って検視をする。身元確認の為にアイリスを出迎えた。

検視の際に遺体のおかしな部分をすぐに知って、パーキンソン病にかかっていると判明する。
小川で釣りをしていると、愛犬が人骨を見つけ行方不明となった娘の手がかりとして回収。
人骨から誰かが食べたと推測して、手の震えを見せていたフランクを疑うようになっていく。
最後はパーカー家に乗り込んで真実を知るが、銃弾を急所に食らってしまい死亡していった。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『第66回カンヌ国際映画祭』にて監督週間で上映されています。
この作品は2010年に公開されたホルヘ・ミッチェル・グラウの『猟奇的な家族』のリメイクとなっています。
シンプルな邦題ながらいろんな意味を込めているから、やりたい邦題と違ったインパクトがあったと思います。
そこから連想されるカニバリズムと非常に合っているが、現代社会におけるネット検索では失敗としか言えない邦題でもあるが。
肝心のストーリーはカニバリズムを伝統的にやっている家族の物語だが、それが崩壊するというエピソードになっています。
過去に先祖が家族の人肉を食べたおかげで生き延びた事から、それが習慣として現代まで続いている危ない一族でもある。
カニバリズムによる特有の病気であるクールー病を扱っているが、それ以上に頑なに伝統を守る父親の危険な思想の方が遥かにやばいと感じさせます。
マトモな常識がない一家だからこそ、隔離されたような生活を送っているが、使命を果たそうとする長女と辞めたい次女から物語が始まる。
とは言っても、非常にスローテンポで見せ場があまりなく、完全にタイトル負けしているような内容でした。
特に引き付けるような魅力ある登場人物がいなかったのは最大の失敗で、もっと父親を狂気的な感じで描くべきでした。
ギリギリのところで現実に引き戻そうとするから、中途半端なキャラクターになって魅力のない登場人物ばっかりになってしまったと思います。
特にラストの展開を衝撃的にしたかったせいで、よく分からないシーンだけで深い意味はあまりないと感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました