【無双の鉄拳】RE-3169

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アクション

作品データ

公開年月 2019/06/28
ジャンル アクション
原作 なし
監督 キム・ミンホ
脚本 キム・ミンホ
製作 ジャング・ジェイホウ、ジャング・ウォンソク、ほか
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

一度キレたら誰も止められない“雄牛”という異名で恐れられる男ドンチョルは、市場で働きながら妻ジスと平穏に暮らしていた。
ある夜、些細な事からジスを怒らせてしまい、ドンチョルが急いで自宅に戻ると部屋が荒らされ、妻の姿はなかった。
ドンチョルの携帯電話に1本の電話が入ると、金を受け取ってジスの事を忘れるよう誘拐犯から意外な提案されるのだった。

登場人物&出演者

ドンチョル(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『悪人伝』、『守護教師』などがあります。

主人公。漁港で相棒のチュンシクとともに配達業をする。過去に何度か騙されて借金を負う。

新たにキングクラブのビジネスに手を出すが、ジスになかなか打ち明けられずにいた。
ジスがギテに誘拐されてしまうと、なんとか探し出そうとチュンシクやコムに協力を求める。
独自に手がかりを探す過程で鉄拳のみで危険を凌ぎ、ようやくギテの存在を掴みアジトへ。
最後は逃走したギテをボコボコにしてジスを助け、キングクラブのビジネスも大成功をした。

ジス(演:ソン・ジヒョ)

代表作に『狐怪談』、『拝啓、愛しています』などがあります。

ヒロイン。ドンチョルの妻。昔荒れていたドンチョルを制御し、平穏な生活を送っている。

お人好しのドンチョルが何度もビジネスで騙され、その度に生活費を必死に稼いでいた。
ひょんな事からギテの車と接触し、失礼な態度を取る運転手に文句を言って存在感を出す。
そのせいでギテに誘拐されてしまい、ドンチョルが必死に探す原因を作ってしまう。
最後は自力で一度は逃げ出すも簡単に捕まり、ドンチョルに助け出されて金持ちとなった。

チュンシク(演:パク・ジファン)

代表作に『犯罪都市』、『代立軍/ウォリアーズ・オブ・ドーン』などがあります。

漁港でドンチョルと一緒に配達業として働いている。ドンチョルの過去を知っている。

常にドンチョルを「兄貴」として慕い、一攫千金となるキングクラブのビジネスに乗り出す。
ジスが何者かに誘拐されると、人探しのプロであるコムに引き合わせて以降はコンビで動く。
コムとともに警察から金を奪い返し、ギテのアジトへ向かって女性たちを助け出した。
最後はキングクラブのビジネスを成功させたドンチョルの店で受付として二人を出迎えた。

コム(演:キム・ミンジェ)

代表作に『無頼漢/渇いた罪』、『チョ・ピロ/怒りの逆襲』があります。

探偵業を営んでいる。チュンシクの知り合い。報酬を用意しないと動いてくれない。

調査の腕は確かで警察が見つけられないジスの手がかりをすぐに発見する有能さを見せる。
ジスを取り戻す為にギテからもらった金を取り戻すべく、検事に変装して警察から奪い返す。
チュンシクとギテのアジトに乗り込むと、移送されようとした女性たちを助け出した。
最後はキングクラブのビジネスを成功させたドンチョルの店でコックとして働いていた。

ギテ(演:キム・ソンオ)

代表作に『アジョシ』、『ドアロック』などがあります。

悪役。人身売買と違法整形をする組織のボス。海外の資産家に女性を売春させている。

すべては金だけでなんとかなると考えていて、自分以外はモノとしてしか扱わない。
思い通りにいかないと子供のように癇癪を起こし、気分がいいと無邪気に笑うサイコパス。
ドンチョルの妻ジスを素晴らしい商品だと見定めると、強引に誘拐して金を渡している。
金で商品である女を手に入れていたが、ドンチョルの必死な追撃に辟易していた。
最後は自分の手でドンチョルを黙らせようとするが、返り討ちに遭ってしまい逮捕された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『犯罪都市』を製作したスタッフが集結した作品となります。
なんと言っても、本作は主演を務めているマ・ドンソクという存在が大きいだろう。
『新感染/ファイナル・エクスプレス』で初めて見て、その男らしさは脇役ながら主人公よりも強烈なインパクトを残しました。
その後、映画のヒットで知名度が上がり、マ・ドンソク自身も有名になっています。
おかげで主演作までできるほどになり、確実に今では韓国を代表する俳優の一人となります。
そんなマ・ドンソクの魅力を充分に理解した本作のキャラクターは非常に合っています。
以前に鑑賞した『ファイティン!』では不器用な男を演じたが、本作では愛する妻の為に容赦しない夫という役もハマっています。
強烈なパンチで過去に何人も病院送りにして、今では天使のような妻のおかげで平穏な暮らしをしている設定も合っている。
とにかく、本作はマ・ドンソクというキャラクターを存分に活用しているのは素晴らしい。
ストーリーとしては目新しいところはないが、あくまでマ・ドンソクの魅力を活かすような構成しているのは逆に良い。
全体的にシリアスな内容であるが、ちゃんと緩衝材としてコミカルな要素を取り入れるキャラクターの配分も絶妙とも言える。
そして、そんな魅力的なマ・ドンソクと敵対する人身売買の組織を束ねるボスのギテを演じるキム・ソンオも負けないだけの存在感がある。
サイコパスのようなキャラクターながら、どこかコミカルな立ち振る舞いは逆に不気味な印象を与えるほどの存在でした。
他に主人公の妻を演じたソン・ジヒョなどの女優陣も美人揃いで、人身売買で誘拐されるだけの説得力がありました。
本作では一般人の主人公が人身売買組織をぶっ潰す事になるが、タイトルの通り主人公は両手の拳で立ち向かっていく単純なアクションも見応えがある。
マ・ドンソクの一人舞台だと思わせて、実は悪役や脇役はしっかりとしたキャラクターで盛り上げているのも本作の魅力でもあります。
ハリウッドだったら当たり前のように銃撃戦が展開され、主人公も一般人とも思えない銃捌きを見せるだろう。
しかし、そこは韓国映画という範疇をしっかり分かっていて、文字通り「無双の鉄拳」だけで事件を解決して妻を救い出す主人公の一貫性が非常に良かった作品でした。

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