作品データ
公開年月 | 2019/06/28 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | キム・ミンホ |
脚本 | キム・ミンホ |
製作 | ジャング・ジェイホウ、ジャング・ウォンソク、ほか |
製作国 | 韓国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
一度キレたら誰も止められない“雄牛”という異名で恐れられる男ドンチョルは、市場で働きながら妻ジスと平穏に暮らしていた。
ある夜、些細な事からジスを怒らせてしまい、ドンチョルが急いで自宅に戻ると部屋が荒らされ、妻の姿はなかった。
ドンチョルの携帯電話に1本の電話が入ると、金を受け取ってジスの事を忘れるよう誘拐犯から意外な提案されるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『犯罪都市』を製作したスタッフが集結した作品となります。
なんと言っても、本作は主演を務めているマ・ドンソクという存在が大きいだろう。
『新感染/ファイナル・エクスプレス』で初めて見て、その男らしさは脇役ながら主人公よりも強烈なインパクトを残しました。
その後、映画のヒットで知名度が上がり、マ・ドンソク自身も有名になっています。
おかげで主演作までできるほどになり、確実に今では韓国を代表する俳優の一人となります。
そんなマ・ドンソクの魅力を充分に理解した本作のキャラクターは非常に合っています。
以前に鑑賞した『ファイティン!』では不器用な男を演じたが、本作では愛する妻の為に容赦しない夫という役もハマっています。
強烈なパンチで過去に何人も病院送りにして、今では天使のような妻のおかげで平穏な暮らしをしている設定も合っている。
とにかく、本作はマ・ドンソクというキャラクターを存分に活用しているのは素晴らしい。
ストーリーとしては目新しいところはないが、あくまでマ・ドンソクの魅力を活かすような構成しているのは逆に良い。
全体的にシリアスな内容であるが、ちゃんと緩衝材としてコミカルな要素を取り入れるキャラクターの配分も絶妙とも言える。
そして、そんな魅力的なマ・ドンソクと敵対する人身売買の組織を束ねるボスのギテを演じるキム・ソンオも負けないだけの存在感がある。
サイコパスのようなキャラクターながら、どこかコミカルな立ち振る舞いは逆に不気味な印象を与えるほどの存在でした。
他に主人公の妻を演じたソン・ジヒョなどの女優陣も美人揃いで、人身売買で誘拐されるだけの説得力がありました。
本作では一般人の主人公が人身売買組織をぶっ潰す事になるが、タイトルの通り主人公は両手の拳で立ち向かっていく単純なアクションも見応えがある。
マ・ドンソクの一人舞台だと思わせて、実は悪役や脇役はしっかりとしたキャラクターで盛り上げているのも本作の魅力でもあります。
ハリウッドだったら当たり前のように銃撃戦が展開され、主人公も一般人とも思えない銃捌きを見せるだろう。
しかし、そこは韓国映画という範疇をしっかり分かっていて、文字通り「無双の鉄拳」だけで事件を解決して妻を救い出す主人公の一貫性が非常に良かった作品でした。
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