【富江/最終章 禁断の果実】VD-461

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作品データ

公開年月 2002/06/29
ジャンル ホラー
原作 伊藤潤二 『富江』
監督 中原俊
脚本 藤岡美暢
製作 土川勉、松下順一
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス  

あらすじ

橋本登美恵は内気で地味な女子高生は、10年前に母を亡くして以来、父との二人暮らしもどこかぎこちなく、学校ではイジメられっ子。
そんな富美恵の元へある日、富江と名乗る美少女が現れると、お互いに引き寄せられていく。
やがて、富美恵の家を訪ねた富江が父親が彼女を目撃した瞬間、それは25年前に自分の初恋の相手だと知るのだった。

登場人物&出演者

富江(演:安藤希)

代表作に『ガメラ3/邪神覚醒』、『ボディ・ジャック』などがあります。

富美恵とは違う高校に通う女子高生。一人でいた富美恵を見つけ、同じ名前として接近する。

友達のいなかった富美恵と親密になっていき、家に来ると、父親の和彦に色目を使っていた。
実は25年前に殺された富江であり、初恋をやり直す為に戻ってきたと主張して魅了していく。
娘を殺すように和彦を操るも失敗して、首を切断されるが、富美恵に助けられて再生する。
最後は氷漬けにされるも和彦に助けられ、富美恵を冷蔵室に閉じ込め、そのまま高飛びした。

橋本富美恵(演:宮崎あおい)

近年の出演作に『ラストレシピ/麒麟の舌の記憶』、『バースデーカード』などがあります。

主人公。冴えない女子高生。母親の仏壇に手を合わせ、興味のない父親に不満を持つ。

学校で三人組からイジメを受けるも言えず、家で自分の世界に引きこもって小説家を目指す。
富江と出会った事で気持ちが少し前向きになったが、彼女がバケモノだと気付いてしまう。
生首となった富江を川から助けてあげ、面倒をみながら再生させるも現実を知って処分した。
最後は富江を氷漬けにするが、操られた父親に冷蔵室に監禁されるが、実は助けたもらった。

橋本和彦(演:國村隼)

近年の出演作に『騙し絵の牙』、『ミナマタ』があります。

富美恵の父親。製氷工場に勤めている。妻が亡くなって10年が経過して仏壇を無視している。

一人娘の富美恵を大事に思うが、学校でイジメを受けている事をまったく知らない。
富江が家にやって来ると、25年前の初恋相手だと分かって、彼女の言葉に溺れてしまう。
娘を殺せと富江に言われるが、正気を取り戻し逆に彼女を殺し、工場で解体して川に捨てた。
最後は富江を氷漬けにして娘と鑑賞するも彼女を助け出し、そのままどこかへと高飛びした。

京子(演:藤本由佳)

代表作に『PAIN/ペイン』などがあります。

富美恵が通う高校の仲良しイジメっ子三人組の一人。リーダー格でなぜかクロスボウを持つ。

リーダー格として二人の金魚のフンを従えて、暇潰しに富美恵を連れ回してイジメていた。
富美恵が知らない場所にいたのを知って、部屋に入ると小バカにした絵を見てブチ切れた。
最後は富美恵の家まで行くが、隠れていた和彦に見つかって頭をバットで割られて逃走した。

(演:二宮綾香)

本作が長編映画デビュー作となります。

富美恵が通う高校の仲良しイジメっ子三人組の一人。ピンク色が好きで虎の威を借る狐タイプ。

他の二人同様に富美恵をパシリとして使い、京子の威圧感を借りて上から目線で接している。
富美恵が知らない場所にいたのを知って、部屋に入ると小バカにした絵を見てブチ切れた。
最後は富美恵の家まで行くが、和彦に追い詰められて失禁し、バットで殴られて逃走した。

智子(演:太田千晶)

代表作に『想色/オモイ・ノ・イロ』、『青い車』などがあります。

富美恵が通う高校の仲良しイジメっ子三人組の一人。富美恵に一番話しかけるがバカにする。

三人の中で一番股がゆるくて男といるが、富美恵がベビーカーを引いているところを目撃。
知らない部屋に入った富美恵を三人で行くと、小バカにした絵を見てブチ切れていた。
最後は富美恵の家まで行くが、和彦に見つかると、バットで足を折られてそのまま逃走した。

鈴木(演:渡辺哲)

近年の出演作に『望み』、『星屑の町』などがあります。

和彦が勤める製氷工場の経営者。工場の中で和彦を最も頼りにして意見をいつも求めている。

数日間会社に来ない和彦を心配して家まで訪れ、久しぶりに会った富美恵に声をかけた。
最後は冷蔵室の中で倒れていた富美恵を助け出して、警察に通報して気を使っていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はタイトルに「最終章」となっていますが、実際はまだまだ続いているパターンです。
このシリーズに関して、前作との関連性がまったくない内容になっていて、作品ごとに違った色を出しているのが特徴です。
本作では「富江」というキャラクターと、彼女が付きまとう親子との物語が中心になっている。
その為、登場人物がシリーズを通じて少なくなっているが、逆に富江と親子が持つ因縁というのをしっかりと描いている。
不気味な存在である富江だが、前作まであったホラー要素が少なくなっていて、どっちかと言えばドラマの方に力を入れている。
何より演技が達者な宮崎あおいと國村隼が親子を演じている点、対立する安藤希もまた負けないぐらいに高飛車な言動で負けていません。
それまで男を魅了して取っ替えていく富江だったが、本作ではあくまで昔の男に執着して、娘まで虜にしてしまう展開はマンネリ化を回避しています。
物語の冒頭から登場するイジメっ子だが、これは完全に蛇足で、なんの為に出てきたのか今ひとつ効果が分かりません。
富江が何かをするどころか、そもそも接触もしないので、単純に主人公の富美恵の悲惨さを伝えるだけの道具だともう少し工夫が欲しかった。
せめて、富江が富美恵を助けて更に心酔させるぐらいすると思ったが、本当にどうでもいい片付け方したのは良くないと思った。
途中で富江が生首になって徐々に再生していくが、それは過去に観た『帝都大戦』で観たようなシーンでそこまで衝撃はなかった。
結局、ラストで父親が富江と行方不明になってしまうが、それは完全に放置したようにしか思えず、あれだけ引っ張ったのに結論が曖昧で煮えきれない印象を受けました。

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