作品データ
あらすじ
原因不明の奇異な死が続く不気味な古い邸宅に偶然足を踏み入れたオク・ブンは、ある秘密を持ったシン夫人に迎えられる。
シン夫人はオク・ブンに家にいる間に守らなければならない規則を伝え、必ずそれらを守るように指示した。
だが、オク・ブンはシン夫人から言われた規則を破ってしまい、そのせいで彼は想像を絶する恐ろしい真実に直面するのだった。
登場人物&出演者
・オク・ブン(演:ソン・ナウン)
代表作に『家門の帰還/家門の栄光』などがあります。
主人公。身寄りのない下女。両班の家に嫁ぐ為にやって来る。左肩に「卍」の焼印が押されている。
両班の三男と初夜を迎え彼が悪鬼に殺されてしまうが、懐妊が発覚して家に留まる事になる。
息子を使って権力を手に入れる考え方に変わり、チョンバイの警告を無視して家に居続ける。
悪鬼の力が強大になった事から、逃げる事は不可能となって、倒す為の札と短刀を託された。
最後は井戸にいたウォラを短刀で倒し屋敷に残るが、子供が悪鬼の生まれ変わりと知らない。
・ハエ・チョンバイ(イ・ミンホ)
代表作に『食客』、『アナスタシア』などがあります。
漢陽で一番の巫堂と呼ばれる霊媒師。シン夫人に呼びされて屋敷にやって来ると霊視をしていた。
コンパスを取り出すも針が狂っていて、何かを感じて大量の黒いを吐き出して危険を察知。
オク・ブンに屋敷全体が悪鬼に呪われていると警告し、自らの血を付けた札と短刀を渡した。
悪鬼の力が強大になった事でオク・ブンにウォラを倒させ、憑依されたシン夫人を止める。
最後はオク・ブンが屋敷に残ると話すが、男の子の姿を見て悪鬼の生まれ変わりだと悟った。
・イ・ミョング(演:キム・ホチャン)
代表作に『あなたの女』、『虐待の証明』などがあります。
両班の三男で最後の跡継ぎとなる。悪鬼による呪いを避ける為に寺の中で長年暮らしていた。
坊主が隠した制魔法刀の「チェマボブト」を見つけると、それで悪鬼が倒されると確信する。
俗世の人間には単なる鉄の塊と坊主に言われるが、金を足元に投げて勝手に持ち出した。
嫁としてやって来たオク・ブンをひと目で気に入ると、初夜で見事で跡継ぎを懐妊させた。
最後は悪鬼となったウォラが襲撃し、チェマボブトで対抗するも通じず無残にも殺された。
・キム・キョンラン(演:ソン・ソンユン)
代表作に『Sadness, August』、『The Prisoner』などがあります。
両班の長女。大監が狂気に陥ったせいで倉に監禁されてしまい、継母のシン夫人が仕切る事が気に食わない。
金魚のフンである妹といつも一緒に行動し、新たに嫁いできたオク・ブンを見下していた。
ミョンギュが死ぬ前に子種を仕込んで懐妊したオク・ブンが家を乗っ取ると危惧していた。
何かとオク・ブンを見下すような言動を繰り返すが、跡継ぎを手にした彼女に反撃される。
最後は継母とオク・ブンを一緒に暗殺しようとするが、憑依されたシン夫人に襲われて死亡。
・イ・キョンジ大監(演:チョイ・ホンイル)
代表作に『ディヴァイン・フューリー/使者』、『潔白』などがあります。
特権階級の両班で大監を務めている。長らく病気のせいでシン夫人によって倉の一室に閉じ込められていた。
倉に入っていったオク・ブンの卍を見た事により、正気を取り戻してシン夫人に介護された。
三男が悪鬼の呪いで亡くなったが、オク・ブンが跡継ぎを懐妊した事で安堵していた。
過去に妓女だったウォラが妊娠して妻として迎えるように言われ、拷問した挙げ句殺害した。
最後はウォラの呪いで家の者を全員惨殺し正気を取り戻し、顔を皮膚を剥がされて死亡した。
・シン夫人(演:ソ・ヨンヒ)
代表作に『チェイサー』、『ビー・デビル』などがあります。
両班に嫁いだ継母。大監が狂気に囚われ倉庫に監禁し、長男と次男が初夜の日に次々と亡くなっていた。
跡継ぎが三男だけになって心配していると、嫁いできた下女のオク・ブンに可能性を見出す。
オク・ブンが懐妊したと分かって安堵し、巫堂を呼んでお祓いを頼むもウォラに憑依された。
ウォラが入れ替わって大監を呪いにかけて家の者を殺させ、ようやく復讐を果たしていく。
最後は邪魔するチョンバイを倒そうとしたが、本体をオク・ブンに倒されて消滅してしまう。
・ウォラ(演:パク・ミンジ)
代表作に『ジェニ・ジュノ』、『男と女』などがあります。
妓女。様々な男性を楽しませていたが、大監とだけベッドを共にしていたという。
大監に妊娠した事を告げると、妻にしてもらって権力を手に入れようとして脅迫していた。
ブチ切れた大監によって拷問を受けてしまい、最終的に呪いの言葉を告げて殺害された。
両班の跡継ぎたちの男性たちを初夜の日に呪いで殺害し、オク・ブンのせいで達成されず。
最後は井戸の本体にオク・ブンが短刀を突きつけ、首を切られてそのまま成仏してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は1986年に製作された同名の映画をリメイクした作品となります。
この作品は李氏朝鮮の時代を背景している時代劇とも言える作品となっています。
残念ながらオリジナルの方はまったく知らず未鑑賞なので、単体の映画として鑑賞しました。
ただ、基本的に韓国映画はレベルが高いと思うが、なぜか時代劇になるとクォリティが落ちてしまうイメージがあります。
そんな危惧をしながら鑑賞していると、意味の分からない専門用語が当たり前のように出てくるから混乱します。
問題は女性陣の顔がパッと見だと見分けがつかず、更に悪手として急に主人公が過去に意識が飛んで何が起きているのがすぐに分からない。
誰が誰という紹介もままならない状態で勝手に進行していくので、それを追うだけ手いっぱいになってしまいます。
そして、肝心のホラー演出について、完全なるアメリカン・ホラーのワンパターンで怖さが一切ありません。
あまりにも同じようなパターンでビックリさせてくるので、もう途中からコントじゃないかと思ってしまうぐらい微妙でした。
ベースとしては『四谷怪談』っぽい復讐劇だが、登場人物たちが没個性すぎて面白味に欠けるのが痛かったです。
せめて、霊媒師をもっと活躍させるとか、主人公にもっとチート能力を与えるとか、もっと尖った演出をして欲しかったです。
もしくは、物語の要素の一つになって女性が権力を手に入れようとするドロドロな関係を突き抜ける感じにすれば良かったかもしれないだろう。
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