作品データ
| 公開年月 | 2013/07/19 |
|---|---|
| ジャンル | SF/コメディ |
| 原作 | なし |
| 監督 | エドガー・ライト |
| 脚本 | エドガー・ライト、サイモン・ペッグ |
| 製作 | ニラ・パーク、ティム・ピーヴァン、ほか |
| 製作国 | イギリス |
| 鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
イギリス郊外の町ニュートン・ヘイヴンでは、冴えない中年オヤジに成り下がったゲイリーらかつての悪友5人が集結する。
5人の目的は学生時代に果たせなかった“パブ・クロール”と呼ばれるパブのハシゴ飲みを完全に遂げる為に集まっていた。
こうして5人はゴールとなる“ワールズ・エンド”とうい店を目指し、過酷な挑戦を開始する中で、町では思いもよらない事態が静かに起きようとするのだった。
登場人物＆出演者
近年の出演作に『ミッション：インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』、『スパークス・ブラザーズ』などがあります。
主人公。仲良し5人組の一人。グループのリーダーとして好き放題していて、将来について何も考えていない。
現在はアル中のせいで更生施設に入っていたが、勝手に抜け出して昔の仲間を呼び寄せた。
失敗に終わったゴールデン・マイルを達成しようとするが、一人だけ暴走をしてしまう。
宇宙人による町の支配を知るも、ゴールデン・マイルを達成するべく自分だけ動いていた。
最後は宇宙人のリーダーを論破して追い返し、ロボットを仲間にして5人組で旅をしていく。
近年の出演作に『スパークス・ブラザーズ』、『ファイティング・ファミリー』などがあります。
仲良し5人組の一人。キングにとって一番の親友。お互いを愛しているほどに仲が良く最も信頼されている。
現在は会社法を専門にした弁護士事務所を開業して、16年の間ずっと禁酒を続けている。
仕方なくキングの集まりに来ていたが、最初は酒を飲まなかったが宇宙人のせいで破った。
キングに裏切られた事に苛立つが、ゴールデン・マイルを達成したい彼を見捨てられず。
最後は宇宙人のリーダーを論破して追い返し、文明が崩壊すると妻と復縁して語り部となる。
代表作に『シンデレラマン』、『ディストピア/パンドラの少女』などがあります。
仲良し5人組の一人。クールでモテる男。キングとバンド活動をしてナンパしていたが、ライバル視していた。
現在は起業した会社が買収され、現場責任者という立場で26歳のトレーナーの恋人がいる。
ニュートン・ヘイヴンでキングに付いていくが、サムが来た事で過去の片思いがぶり返す。
宇宙人たちを倒しながらサムに告白し、キングの車を持ち出すも彼らを逃がす為に囮となる。
最後は宇宙人のリーダーと話すキングたちと合流し、サムと一緒に暮らす生活を選んだ。
近年の出演作に『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『世界一不幸せなボクの初恋』などがあります。
仲良し5人組の一人。額に「6」に似たアザがあるせいで“オーメン”と呼ばれる。遊び人ぶっているが実際は違う。
現在は不動産で北ロンドンの副支店長をしていて、小さな会社ながら競争が激しいという。
ニュートン・ヘイヴンにやって来ると、会社との連絡を確認しながら妹とも連絡を取った。
途中で限界を迎えてトイレに行き、その時に捕まって入れ替わるとキングたちを誘導する。
最後は偽物とバレて頭を割られるが、リーダーが去ってから不動産として仕事を再開させた。
近年の出演作に『チューズ・アオ・ダイ：恐怖のサバイバルゲーム』などがあります。
仲良し5人組の一人。グループの最年少で家が金持ち。みんなを楽しませるキャラクターの為に一緒に行動していた。
現在は父親と共同経営者として自動車販売店を経営し、妻と子供が二人いる父親となった。
ニュートン・ヘイヴンにやって来ると、みんなの顔を見られただけでも充分に満足していた。
宇宙人に乗っ取られていると判明するが、キングのゴールデン・マイルに従って飲み歩く。
最後はイジメっ子をボコボコにして、宇宙人に捕まって入れ替わるも家族たちと過ごす事に。
近年の出演作に『パーフェクト・ケア』、『キュリー夫人/天才科学者の愛と情熱』などがあります。
オリーの妹。高校時代に暴れ回っていたキングにトイレへ連れて行かれ、そこで一発ヤるも見捨てられてしまう。
タイミング良くキングたちがいるニュートン・ヘイヴンに来て、顔を出して再会を喜んだ。
双子の姉妹と会っているが、町の様子がおかしいと気付いてキングの説明を受けても信じず。
キングによって双子の正体が暴かれ、なんとか逃げ出して車で町から出るように言われた。
最後は環状線で迷って戻ってきてしまい、キングたちを助け出してスティーヴと同棲をする。
代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『エクソシスト/ビギニング』などがあります。
ニュートン・ヘイヴンに住んでいる変わった老人。キングたちの高校時代から変人として知られている人物。
現在もニュートン・ヘイヴンの町に住んでいるが、ビールをなぜか自前のストローで飲む。
3軒目のパブに来たキングたちは、目の前でビールを飲んでいる姿を見られイジられていた。
9件目のパプにいたスティーヴを連れ出し、宇宙人たちが町を支配している事実を話した。
最後は宇宙人のリーダーたちがいるアジトに来て、爆発する前にキングたちを外に出し逃亡。
近年の出演作に『ブラックアダム』、『シンデレラ/2021年版』などがあります。
キングたちの担任だった教師。町で有名人で問題児だったキングの相談相手になって、将来について聞いていた。
現在でもニュートン・ヘイヴンに住み、ゴールデン・マイルするキングたちの前に現れた。
人間なのかとキングたちに疑われていると、座ってじっくりと宇宙人の話しをしていた。
ブチ切れたキングによって交渉が決裂して捕まえようとするが、反撃を食らって倒された。
最後は再び現れてキングたちを説得しようとするも逃げられ、リーダーが消えて消滅した。
感想
［個人的な評価］
本作は「スリー・フレーバー・コルネット」三部作の三作目となります。
この作品は『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ラストナイト・イン・ソーホー』で知られるエドガー・ライトが監督と脚本を務めています。
「スリー・フレーバー・コルネット」はイギリスで売られているジャイアントコーンのようなアイスを三本の作品に取り入れた関連性だけの意味合いとなります。
つまり、それぞれの作品はまったく別の世界観であり、監督がエドガー・ライト、出演にサイモン・ペッグとニック・フロストが登場しているだけの繋がりです。
この三人が揃うと緩い内容ながら、実際はとてつもないような状況が起きているという特徴の作品となります。
本作では冒頭から主人公がピークだった高校時代を思い出しながら、昔の仲間と達成するはずだったゴールデン・マイルを再開させていく。
すでに23年の月日が経過しているので、全員が成人して家族と仕事を持っているが、主人公だけが社会から置いていかれているような状態にある。
高校時代がピークでそこから坂道を転がるような転落人生で、その時に達成できなかった事がすべての原因という他責思考で始まっていく。
過去の友情を描く意味で雰囲気は悪くないし、いつもの緩い感じ展開していくが、中盤になってようやく物語のメインが出てくる。
主人公が一人だけ高校時代を取り戻そうとする中で、他の友人たちが社会で生きているギャップになんだか哀愁を感じさせます。
そんなセンチメンタルな感じになる前に宇宙人たちによる町の支配が発覚して、主人公たちがバレないように動いていく。
仲間が一人ずつ減ってしまうが、それでも主人公はゴールデン・マイルを達成しようとする頑なな理由もラストの方で分かってくる。
そこまでは楽しく鑑賞できたし、アクションとのバランスが非常に良かったけど、ラストの宇宙人との対話がすべてをぶち壊している。
主人公側は人間の自由さを一生懸命言っているが、相手の宇宙人が感情的になって論破されてしまう流れがとても嫌いです。
合理性を求めて動いているのに、低俗だと言っている人間と同じ土俵に上がった時点で安定した面白さから出てしまったと感じました。
そのせいでオチにおけるぶっ飛んだ展開がどうでも良くなってしまい、あまりにも雑な終わらせ方に持ったないと感じさせた作品でした。
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