【トールマン】VD-477

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洋画

作品データ

公開年月 2012/09/05
ジャンル サスペンス/ホラー
原作 なし
監督 パスカル・ロジェ
脚本 パスカル・ロジェ
製作 ジーン=チャールズ・レヴィ、ケヴィン・デウォルト、ほか
製作国 アメリカ、カナダ、フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ワシントン州の炭鉱町コールド・ロックはかつて、賑わいを見せていたが鉱山の閉鎖によってすっかりと寂れてしまう。
そこで立て続けに幼い子供が姿を消す不可解な事件が発生し、目撃者の証言からフードを被った背の高い男“トールマン”の仕業の噂が広がる。
そんな中、町の小さな診療所で働く看護師ジュリアの最愛の息子が何者かに連れ去られ、町外れのダイナーにたどり着いた彼女は住民の不可解な態度を体感するのだった。

登場人物&出演者

ジュリア・デニング(演;ジェシカ・ビール)

近年の出演作に『記者たち/衝撃と畏怖の真実』、『ライク・ア・キラー/妻を殺したかった男』などがあります。

主人公。町で唯一の看護師。夫は医者で町を仕切っていたが、ある事情で亡くなっている。

息子のデヴィッドと同居人のクリスティーンと暮らし、なんとか生活費を稼いでいた。
クリスティーンが何者かに暴行を受け、デヴィッドを誘拐されると必死に追いかけた。
その正体はトールマンに町の子供をトールマンに引き渡し、デヴィッドも息子ではない。
最後は捕まるが、子供たちの行方について遠回りな言葉だけしか言わず服役をしていた。

ジェニー(演:ジョデル・フェルランド)

代表作に『サイレントヒル』、『キャビン』があります。

町に住んでいる少女。同居する姉の恋人を嫌い、失語症を患って筆談で会話をしている。

劣悪な環境の中に嫌気が差していて、いつも相談してくれるジュリアに心を開いている。
実はジュリアがトールマンに子供を引き渡していると知り、自分も連れて行って欲しい。
約束通りトールマンがやって来ると、それを察知して母親たちの前から姿を消した。
最後は新たな人生と名前を手に入れ、望んでいた広い世界で暮らすも実家が恋しくなる。

クリスティン(演:イヴ・ハーロウ)

代表作に『JUNO/ジュノ』、『ジェニファーズ・ボディ』などがあります。

ジュリアとデヴィッドたちと一緒に暮らしている。家事全般とデヴィッドの面倒をみる。

いつも仕事で遅いジュリアの為に食事を作り、食卓ではデヴィッドと談笑していた。
夜の遅い時間に何者かが家に侵入し、ボコボコにされてデヴィッドを連れ出された。
デヴィッドを連れて帰って来たジュリアにトールマンの話をして、逃げる必要性を主張。
最後はトールマンのシステムがダメになり、警察が来る前に首を吊って自殺していた。

ドッド刑事(演:スティーヴン・マクハティ)

近年の出演作に『プライス/戦慄の報酬』、『ラビッド』などがあります。

子供の失踪事件を捜査する刑事。トールマンの噂を知っているが信じていないという。

定期的にコールド・ロックに来るが、これまで一度も失踪した子供を見つけていない。
パトロール中に道端で倒れたジュリアを見つけると、すぐに保護してダイナーに運ぶ。
ジョンソン夫人から事実を告げられ、子供の失踪にジュリアが関わっていたとして逮捕。
最後は子供たちの行方を尋問するも答えが出ず、またしても子供たちの行方を探し回る。

トレイシー(演:サマンサ・フェリス)

代表作に『ダブルアクション』、『ドルフ・ラングレン/ザ・リベンジャー』などがあります。

コールド・ロックの住民。炭鉱山が閉鎖してから仕事を転々として生活は最低クラス。

娘がろくでなしの男に妊娠させられ、それを知らないままジュリアが出産を手伝う。
赤ん坊を病院に連れて行かず、娘とともにシアトルの親戚へ預かってもらうと考える。
ろくでなしの男が娘と赤ん坊を求めてケンカし、末娘のジェニーに危害を与えられる。
最後はドッド刑事がジェニーの行方を探していると話し、長女と赤ん坊を家に戻した。

ジョンソン夫人(演:コリーン・ウィーラー)

代表作に『キャビン・バイ・ザ・レーク/沈黙の湖』、『Finder’s Fee』などがあります。

コールド・ロックの住民。息子をトールマンに連れ去られ、町の人間から変人扱いされる。

ダイナーまでやって来ると、可哀想だと思ったジュリアからコーヒーを渡されるも無視。
ジュリアが育てるデヴィッドを連れ去ると、必死に追いかけられ、奪い返されてしまう。
デヴィッドは息子であって、ジュリアが誘拐していた町の住民に話し、真実を暴いた。
最後は服役するジュリアに子供たちの行方を聞いたが、死んだと言われてその場を去る。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『マーターズ』で知られるパスカル・ロジェ監督の作品となります。
タイトルとジャケットからいつもの微妙な作品だと思って鑑賞しました。
ただ、主演がメジャーなジェシカ・ビールや知っているスティーヴン・マクハティが出ているので多少は気にしました。
前半はよくある怪物の噂となるトールマンの話が出て、主人公の息子も連れ去られていくが、そこで立場が逆転してしまうのです。
まさかの展開にまったく予期しなかった分、前のめりになって引き込まれ、物語の謎について知りたくなりました。
これは完全に作品の第一印象からのミスリードにやられてしまい、主人公が被害者からトールマンとの繋がりを示唆する展開に驚いた。
それで終わる事がなく、更なる真実が明かされていて、主人公を悪者だと思わせるところでまたも大逆転させられました。
監督のパスカル・ロジェは相当上手い仕掛けを三重にしていて、完全に油断きてしまったところを鮮やかに突かれた印象でした。
このままでミスリードに乗せられたのは久しぶりで、その巧みさに感心させられました。
そうなってくると、なぜジェシカ・ビールやスティーヴン・マクハティがキャスティングされたのか理解できました。
トールマンという如何にも殺人鬼や怪物を思わせるキーワードの使い方、主人公の行動と結果に関してもハマっていた思います。
ただ、全体的にちょっと地味でもう少しパンチが欲しいと感じてしまいました。
それでも、思わぬミスリードに振り回され、物語に引き込まれたのは単純に良かったです。

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