作品データ
あらすじ
チェロ奏者としての将来を嘱望されながらも、母親の介護の為に夢を諦めたシャーロット。
母親の死後、かつての恩師アントンを頼って上海を訪れたシャーロットは、もう一人の愛弟子だった人気チェロ奏者リジーを紹介される。
すぐに意気投合した二人は、一緒に中国各地を巡る旅に出かけるが、すぐにリジーは体の異変を感じると、シャーロットは周囲に助けを求めていくのだった。
登場人物&出演者
・シャーロット(演:アリソン・ウィリアムズ)
代表作に『ゲット・アウト』、『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』などがあります。
主人公。チェロ奏者として「バッコフアカデミー」で音楽を学んでいた。母親が倒れて介護の為に諦めてしまう。
母親が死んだ事でアントン先生の元に戻り、人気チェロ奏者のリジーに近づいて一夜を過ごす。
2周間の休みをもらったリジーと旅するが、薬を持って彼女に自ら右手を切断させて逃亡した。
逆恨みを持ったリジーに拉致され、学校へ連れ戻されるとアントン先生の洗脳を口にする。
最後はリジーと協力してアントン先生の手足を切断し、彼の前で二人でチェロを弾いていた。
・リジー(演:ローガン・ブラウニング)
代表作に『ディア・ホワイト・ピープル』、『ブラザリー・ラブ/兄弟の絆』などがあります。
アントンの愛弟子にして人気チェロ奏者。現在でも「バッコフアカデミー」に住んで世界中を渡り歩く。
上海でのコンサートで憧れていたシャーロットに出会うと、意気投合して一夜を過ごしていた。
2周間の休みでシャーロットと旅に出るが、洗脳を解く為に薬を盛られて右手を自分で切断した。
アントン先生に見捨てられると、シャーロットの話しに納得し、二人で止めようと画策する。
最後は酒に毒を盛って、アントン先生の手足を切断し、シャーロットとチェロを演奏した。
・パロマ(演:アライナ・ハフマン)
代表作に『ストライク・ダウン』、『ドッグ・ラバーズ・シンフォニー』などがあります。
アントンの妻。シャーロットが持っていた才能に惚れて、夫に推薦して彼女を優れた奏者に仕立てた。
母親の介護をする為にチェロ奏者の未来を自ら捨てたシャーロットを惜しく思っていた。
上海のコンサートで10年ぶりにシャーロットと再会すると、夫とともに復活を喜んでいた。
実は夫たちが少女たちをレイプしていた事を知っていて、完璧さの為に必要だと考えていた。
最後はリジーが酒に毒を盛られ、感覚が鈍っていたところでナイフで刺されて静かに死亡した。
・アントン先生(演:スティーヴン・ウェバー)
代表作に『リービング・ラスベガス』、『ビッグ・ボーイズ/しあわせの鳥を探して』などがあります。
シャーロットとリジーのチェロの先生。祖父の代から続く「バッコフアカデミー」を経営者でチェロの指導者。
常に完璧な演奏を求めており、音楽業界の中でも絶大な権力を持って優れた奏者を生み出す。
シャーロットによってリジーが右手を切断すると、価値がないとしてアカデミーから追い出す。。
その正体は少女たちに徹底的な洗脳をして、失敗すると罰としてレイプをしていたという。
最後はシャーロットとリジーによって手足を切断され、生きた状態で演奏を聞かされていた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『ハンティング・パーティ』で知られるリチャード・シェパードが監督と共同脚本を務めています。
非常にシンプルなストーリーで主要な登場人物も片手で数える程度だが、ラストでのどんでん返しはなかなか面白い。
冒頭では才能を持っていたのに、母親の介護で明るい未来を捨て去り、10年後にようやく解放される主人公の境遇が描かれる。
それだけでも非常に理不尽な現実で、ずっとアカデミーで勉強していれば、確実に世界をリードする人気者になっていたはずでした。
しかし、10年の月日で主人公が一般人に甘んじている一方、自分がいるはずだった場所に別の奏者がいる状況がでてきます。
ここから主人公の嫉妬によって今の人気者をダメにするような感じになるが、実はまったく違うオチは予測が難しい。
表面的に見てしまえば、確かに主人公は自分の席を取られて嫉妬心に駆られているように思えるような展開でした。
実際は先生たちによって一人の少女が洗脳され、それによって失敗してしまうと、レイプされるトラウマを植え付けられる。
だからこそ、その洗脳を解くには強烈なやり方が必要になるが、その裏に隠された主人公が助けたい気持ちが分かってきます。
なので、序盤と終盤ではまったく別の作品のように感じられ、ラストで見せる復讐劇を彩る二人の演奏はどこかスッキリしていました。
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