【キラー・ジーンズ】RE-3633

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2020/08/23
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 エルザ・ケプハート
脚本 エルザ・ケプハート、パトリシア・ゴメス
製作 アン=マリー・ゲリナス、パトリシア・ゴメス
製作国 カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

とあるアパレルメーカーが誰にでもフィットする新作ジーンズを開発した。
発売前夜、従業員たちがキャンペーンの準備に追われると、ジーンズが勝手に動き出し彼らを襲い始めていた。
ジーンズは様々な手法で人間たちを血祭りにあげていく中、従業員のリビーたちは生き残りをかけて死闘を繰り広げるのだった。

登場人物&出演者

リビー(演:ロマーヌ・ドゥニ)

代表作に『快楽を貪る本能』、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』などがあります。

主人公。人気のアパレル会社「カナディアン・コットン・クロージャーズ」に新入社員として入社した。

シュルティやクレイグたちにたらい回しにされ、ロードに服装を注意されて仕方なく購入。
店員の変死体を見て最初はクレイグに従うが、通報しようとして彼に気絶させられてしまう。
キラー・ジーンズがボリウッドの歌で踊っている映像を見て、シュルティに通訳を頼んだ
最後はキーラットの説得に失敗して、店に来た客に突き飛ばされ、頭を打って死亡した。

シュルティ(演:セハル・ボージャニ)

本作が長編映画デビュー作となります。

CCCの店で働いているインド系の女性店員。新入社員のリビーがやって来ると、店長のクレイグの元へ連れて行った。

リビーがボリウッドの歌について聞かれるが、見た目で判断された事に対して不機嫌になる。
実際はボリウッドの歌を聴いていて、そのおかげでキラー・ジーンズに襲われずに済んだ。
キラー・ジーンズの存在をリビーから聞かされ、ヒンディー語で意思疎通して説得を試みた。
最後は会社を訴えようと録画したカメラを持ち出すが、奪おうとしたクレイグに殺された。

ペイトン(演:エリカ・アンダーソン)

代表作に『エルム街の悪夢5/ザ・ドリームチャイルド』、『ザンダリーという女』などがあります。

ファッション系の人気YouTuber。インフルエンサーでもあって、ファッション業界で大きな影響を持っている。

CCCから新たに発売される「スーパー・シェイパーズ」の宣伝をする為、特別に招待された。
当初は生配信する予定だったが、開店するまで公開しないようにバーブから強く言われた。
さっさと撮影を済まそうと「スーパー・シェイパーズ」をバックに、ハイテンションで紹介。
最後はキラー・ジーンズに首を締められ、みんなが見ている前で首を折られて死亡した。

ロード(演:ケニー・ウォン)

代表作に『善きサムからの贈り物』、『シークレット・ソサエティ/王家第二子秘密結社』などがあります。

CCCで働いているアジア系の男性店員。お客に対して褒めちぎって商品を提供している。

新入社員のリビーがたらい回しにされ連れてこられると、服装に対してダメ出しをしていた。
リビーが変死体を見た後でボーっと仕事をして、それを見つけると睨みつける感じになる。
箱からキラー・ジーンズを取り出し、魅入られるもクレイグの言葉で目を覚まし倉庫に戻す。
最後はクレイグの言葉を無視してキラー・ジーンズに体をバラバラにされて死亡してしまう。

クレイグ(演:ブレット・ドナヒュー)

代表作に『トータル・リコール/2012年版』、『(r)adius/ラディウス』などがあります。

CCCの商品を扱うアパレル店の店長。いつも個室のモニターで店内を監視している。地域マネージャーを狙っている。

新入社員のリビーがやって来ても他の店員に任せ、店に来るハロルドの為に準備をしていた。
リビーが変死体を見つけても出世に響くとして通報しなかったが、彼女の行動を止めていた。
キラー・ジーンズの存在を知ってライバルのバーブを殺させ、リビーたちを止めようと暴走。
最後は邪魔するシュルティを殺害するが、リビーに呼ばれたキラー・ジーンズに殺された。

バーブ(演:ティアナ・ノリ)

代表作に『The Sublet』、『The Demolisher』などがあります。

CCCの女性社員。店長であるクレイグとライバル関係で、次の地域マネージャーを狙っている。

CEOのハロルドと一緒に行動していて、「スーパー・シェイパーズ」について任されている。
人気のファッション系YouTuberのペイトンを宣伝に使い、クレイグとの差を見せつけていた。
ペイトンの生配信を止めさせて、地域マネージャーは自分だとクレイグの部屋で言っていた。
最後はキラー・ジーンズの事を知らず、クレイグに何も知らされず部屋の外に出て殺された。

ハロルド(演:スティーズン・ボガート)

代表作に『TEST10/テスト10』、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などがあります。

『カナディアン・コットン・クロージャーズ』のCEO。人気のアパレルメーカーとして売上が安定している。

インドで採取されたコットンを使った新たなジーンズ「スーパー・シェイパーズ」を開発。
搾取する他のアパレルメーカーとは違うとアピールして、今回の新製品に自信を持っていた。
社員たちに向けて会社の素晴らしさを演説して、地域マネージャーは決まっていないと話す。
最後は店長のクレイグの店で「スーパー・シェイパーズ」の限定発売を任せて立ち去った。

キラー・ジーンズ/キーラット(演:マリエ=クロード・ラブレク)

本作が長編映画デビュー作となります。

CCCが新たに打ち出す新商品「スーパー・シェイパーズ」のジーンズ。175本をクレイグが店長を務める店で売り出す。

女性店員の一人が勝手に履いた事から目を覚まし、彼女を殺害して血を吸ってパワーアップ。
ロードをバラバラにして殺害し、撮影中のペイトンの首を折ると、他の店員を虐殺した。
マネキンで人間の形になって、シュルティに13歳のインド人少女キーラットと正体を明かす。
最後は他のジーンズを目覚めさせ、反撃したクレイグを食い殺し、翌日に来た客も惨殺した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021』にて上映されています。
この作品は監督と脚本を務めるエルザ・ケプハートにとって長編映画デビュー作となります。
モノに意思が宿って人を襲うというアイデアは特に物珍しいワケじゃなく、そこまで斬新とは言えないだろう。
ただ、荒唐無稽すぎる内容をどのように表現していくのか、これが非常に重要となってくると思います。
そんな本作は基本的な殺人ジーンズが人を殺しまくっていくが、その理由として社会的なメッセージが込められています。
ジーンズに意思が宿って人間を殺害するギミックはファンタジーであるが、そこには先進国が発展途上国へ課せられている労働環境の問題を取り上げている。
本作ではアパレルメーカーが舞台になっていて、人気のファッションとなっている一方で、その裏では発展途上国から搾取している一面を訴えています。
これに良く似た現実的な問題として、中国がチベットを搾取している部分で、それを完全に無視して安い服を売っているユニクロへの皮肉となっている。
少数民族を糧にしている中国のやり方を完全に無視して、己の利益だけを考えるユニクロはこの作品を楽しめないだろうと思います。
単なるバカ映画だと思ったら、実はシリアスなテーマを扱っていて、それだけで済ませるような問題ではないという強いメッセージがある。
しかしながら、単純に殺人ジーンズとしてのバカ映画として見ると、少しだけ物足りないような印象を持ちました。
グロテスクな描写はしっかりやっているが、どうしてもメッセージを強く訴えようとする部分に大きく尺を取りすぎたような気がします。
それでも、単なるバカ映画にしていないというところで、本作は違った意味でのオリジナリティがあると感じさせる作品となりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました