作品データ
あらすじ
1952年、ルーマニアの修道院で若いシスターが自ら命を絶ち、不可解な点が多い為、バチカンはバーク神父と見習いシスターのアイリーンを派遣する。
早速と調査を開始した二人だったが、修道院に隠された恐るべき秘密に迫る中、悪魔のシスター“ヴァラク”の存在に行き着いた。
そして、自ら命と信仰をかけたかつてない恐怖と対峙するバーク神父とアイリーンだった。
登場人物&出演者
・バーク神父(演:デミアン・ビチル)
代表作に『マチェーテ・キルズ』、『エイリアン:コヴェナント』などがあります。
バチカンから派遣された神父。過去に従軍神父をしていた。教義関わる問題で呼び出される。
不可解なシスターの自殺と修道院の不穏な噂を調査するべく、バチカンから派遣されている。
数少ない調査員として選ばれた人物であり、趣味はクロスワードパズルでいつも解いている。
独自に修道院の構造について調べると、過去に失敗した悪魔払いの少年に襲われてしまう。
最後はヴァラクに襲われるアイリーンを助けるが、少年の蛇で左目を失明するも生還をした。
・シスター・アイリーン(演:タイッサ・ファーミガ)
代表作に『ブリングリング』、『ファイナル・ガールズ/惨劇のシナリオ』などがあります。
バチカンから派遣された尼僧志願生。聖書に書いてある事がすべてじゃないと解釈している。
土地勘があるとして選ばれたが、実際はルーマニアに行った事がなくなぜか選出されている。
実際は子供の頃から幻覚を見ていて、調査員だった司教に助けられた敬意で尼僧を志願した。
修道院でシスターたちの幻覚を見ていて、不思議な力は神からの贈り物として終生誓願する。
最後はキリストの血を手にしてヴァラクと対峙し、口に含んで吐いて見事に封印をした。
・フレンチー/モリース・テリオー(演:ジョナ・ブロケ)
代表作に『やさしい人』、『エル/ELLE』などがあります。
修道院近くの村に住んでいる。フランス系カナダ人。村から修道院に食料などを配達する。
三ヶ月に一度訪れているが、今まで尼僧の姿を見た事がなく死体で初めて見ている。
修道院での自殺の調査に来たバーク神父とアイリーンたちの為に道案内をする事になる。
バーク神父たちがピンチの時に駆けつけると、悪魔を封印するアイリーンの言葉に従った。
最後は修道院から生還を果たすが、実はヴァラクに憑依されて、その後は苦しめられた。
・シスター・オアナ(演:イングリット・ビス)
代表作に『Buraddorein』、『ありがとう、トニ・エルドマン』などがあります。
問題視される修道院の尼僧。祈りを捧げていた礼拝堂に来たアイリーンを呼び止める。
アイリーンに事情を説明して自殺したシスター・ヴィクトリアは素晴らしい人物だと評価。
部外者に禁じられた会話を積極的にして、アイリーンに修道院の歴史を詳しく語ってくれた。
最後は部屋に閉じ込められたアイリーンを助けるが、実際はすでに亡くなっていた事が判明。
・シスター・ビクトリア(演:シャーロット・ホープ)
代表作に『Buraddorein』、『ありがとう、トニ・エルドマン』などがあります。
問題視される修道院のシスター。尼僧の悪魔「ヴァラク」の憑依される体質を持っていた。
ヴァラクが復活して修道院のシスターたちを襲う中で、憑依して逃げる気だと言われる。
殺された修道女からカギを託されてヴァラクから逃げていき、すぐに追いつかれていた。
最後は外に出ようとしたヴァラクに憑依されない為、大罪である自殺を遂げてしまう。
・ヴァラク(演:ボニー・アーロンズ)
代表作に『スペル』、『死霊館/エンフィールド事件』などがあります。
悪魔の尼僧。地獄の公爵。蛇たちの首領。修道院になる前の城で公爵により召喚された悪魔。
寸前でキリスト教の兵士たちに召喚を阻止されていたが、戦争の爆撃で再び機会を得ている。
憑依する体質を持っていたビクトリアを狙ったが、自己犠牲をした事で阻止されてしまう。
調査にやって来たアイリーンにもビクトリアと同じ力があるとして、ずっと彼女を狙う。
最後はアイリーンにキリストの血を浴びせられ封印されるが、フレンチーに憑依していた。
感想
[個人的な評価]
本作は『死霊館』シリーズにおけるスピンオフ作品となります。
時系列として『死霊館/エンフィールド事件』の前日譚であって、シリーズとして最も古い時代が舞台となっています。
一応シリーズとは繋がりがあるけど、それは劇中に登場した尼僧の絵画が本題となります。
時代も50年代で舞台がルーマニアという事で、今までの雰囲気とかなり違っています。
本編は悪魔の恐ろしさを上手く描いていたけど、本作ではより宗教色が強くっています。
その為、本作で扱っている宗教であるキリスト教は日本人にあまり馴染みがなく、これまでのシリーズとは印象が変わっています。
確かに悪魔を倒すにはキリスト教の祈りが必要なシリーズだが、本作はそこら辺を遠慮なく出してしまっている。
その為、宗教色の映画が苦手な人は厳しいところがあるけど、一応はシリーズの繋がりとしてラストでウォーレン夫妻が登場してします。
個人的には宗教色をオマケ程度で出して、あくまで恐怖に対する演出にこだわった1作目が良すぎて本作が微妙に感じられた。
何よりアメリカン・ホラーとジャパニーズ・ホラーを融合させた1作目と違い、本作はもはやモンスター映画になってしまっている。
悪魔である「ヴァラク」は人を惑わせて憑依しようとするが、ラストではお決まりの物理攻撃でかなり萎えてしまった。
似たタイトルである『死霊のシスター』の方が様々な能力を使っているのに、最後だけ腕力に任せる潔さが良かった。
本作は1作目の雰囲気を知っていて期待していたが、モンスター映画になってしまった点ではスピンオフという事で納得するしかないだろう。
やはり、本シリーズはジェームズ・ワン監督でリー・ワネルが脚本じゃないと微妙だと感じさせる作品でした。
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