【リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い】MY-42

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アメコミ

作品データ

公開年月 2003/07/11
ジャンル SF/アクション
原作 アラン・ムーア(原作)、ケヴィン・オニール(作画)
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』
監督 スティーヴン・ノリントン
脚本 ジェームズ・デイル・ロビンソン
製作 ドン・マーフィー、トレヴァー・アルバート
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

1899年のロンドン、英国銀行が世界征服を企む鉄仮面のリーダー“ファントム”が率いる謎の軍団に襲撃され、古い海上都市の設計図を盗んでいった。
危機感を持った英国政府は世界大戦の勃発を防ぐべく、冒険家のアラン・クォーターメインに最強のチームの招集を依頼する。
クォーターメインの元にアメリカの若き諜報員、透明人間、怪物に変身する男、海賊船の船長、不死身の男、吸血鬼が集い、7人による超人同盟“ザ・リーグ”が結成されるのだった。

登場人物&出演者

アラン・クォーターメイン(演:ショーン・コネリー)

近年の出演作に『小説家を見つけたら』、『マイ・ハート、マイ・ラブ』などがあります。

H・R・ハガードの『ソロモン王の洞窟』の主人公。世界各国を渡り歩いた伝説の冒険家。

過去にイギリスの為に戦ったが、息子を目の前で亡くしてしまったせいで無視し続けていた。
ファントムのせいで友人たちが死んで、超人同盟に参加してハイド氏を捕まえる事になる。
ソーヤーが息子のような風に見えてしまい、一時的に距離を取るもアドバイスをしていた。
最後はソーヤーを助けてファントムに刺され、世代交代を口にしてそのまま死亡した。

トム・ソーヤー(演:シェーン・ウェスト)

代表作に『サイダーハウス・ルール』、『ドラキュリア』があります。

マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』の主人公。アメリカから来た若き諜報員。

世界大戦に発展するとアメリカにも飛び火する事で、派遣されて超人同盟の一員となる。
年上のミナに魅力を感じて近づこうとするが、吸血鬼である彼女に引くも果敢にアプローチ。
崩壊するヴェニスを自動車で疾走して、ノーチラス号からのロケット弾で食い止めた。
最後は倒れたアランの代わりにファントムを倒し、超人同盟の一員として同行を決めた。

ミナ・ハーカー(演:ベータ・ウィルソン)

代表作に『ペンタゴン・クライシス』、『解放区』などがあります。

ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』のヒロイン。吸血鬼に噛まれて血の欲求を持つ。

超人同盟への参加を拒否したドリアン・グレイとは旧知の仲で、上手く仲間に引き込んだ。
ドリアン・グレイと深い仲になるが、彼の裏切りを知ってショックと怒りを覚えていた。
要塞でドリアン・グレイと対決し、彼の肖像画を見せて目の前で老化して復讐を果たした。
最後は死んだアランの墓前で別れを告げて、新たな旅を示唆したネモ船長について行った。

ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド氏(演:ジェイソン・フレミング)

近年の出演作に『ソロモン・ケーン』、『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』などがあります。

スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』の主人公。薬で凶暴で怪力な大男に変身する。

パリのモルグ街で暴れていたが、アランとソーヤーの連携で追い詰められて捕まった。
ジキル博士に戻り、協力すれば故郷に帰れると分かって、素直に超人同盟への加入をした。
ドリアン・グレイの裏切りで船が沈みそうになるが、ハイド氏の機転で見事に全員助け出す。
最後はネモ船長と怪物化したダンテと対決して逃げ切り、超人同盟として同行を決意した。

ネモ船長(演:ナセールディン・シャー)

代表作に『渡河』、『モンスーン・ウェディング』があります。

ジュール・ヴェルヌの『海底2万マイル』と『神秘の島』の主人公。元海賊で一流の武芸者。

イギリス政府の呼びかけで喜んで協力を申し出るが、アランに対して厳しい口調となる。
凶暴なハイド氏を見事なハンティングで捕まえ、やる気を見せるアランを認めていく。
裏切り者がドリアン・グレイだと分かり、ノーチラス号の複製している事に憤慨していた。
最後はハイド氏と怪物化したダンテと一緒に戦い、超人同盟として正義の為に戦うと宣言。

ロドニー・スキナー(演:トニー・カラン)

近年の出演作に『オディーヌ/浜辺の恋人』、『ミッドナイト・ミート・トレイン』などがあります。

H・G・ウェルズの『透明人間』の翻案キャラクター。盗んできた透明薬を服用した泥棒。

超人同盟の中で軽い調子で重い空気を壊してしまい、アランたちに何度も注意されていた。
透明なまま歩き回って色々と探っていると、ファントムのスパイだと思われて姿を消す。
裏切り者がドリアン・グレイと判明し、困っていた超人同盟に連絡を取って反撃をさせる。
最後はソーヤーを助けて火炎放射を受けて火傷するが、治療を受けてアランの墓前にいた。

ドリアン・グレイ(演:スチュアート・タウンゼント)

代表作に『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』、『イーオン・フラックス』などがあります。

オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』の主人公。何年も生きる不老不死の男。

一度は超人同盟の招集を断ったが、仲間となったミナの説得によって参加する事になる。
屋敷にファントムが攻撃を加えると、不死身の体と巧みな剣術で敵たちを倒していく。
ファントムに肖像画を奪われ、超人同盟の能力を手に入れる代わりに返してもらう事に。
最後はミナと対決して倒したと思わせ、肖像画を見せられ、急激に老化して消滅した。

イシュマエル(演:テリー・オニール)

代表作に『ドラゴンハート』、『エントラップメント』などがあります。

ハーマン・メルヴィルの『白鯨』の主人公。ノーチラス号の一等航海士でネモの忠実な部下。

超人同盟の面々を一度は断ったドリアン・グレイを説得するべく、自動車を運転していた。
ヴェニスに向かう航路で機関室で操舵輪の傾きを発見し、破壊工作をネモ船長に報告をした。
ノーチラス号が崩壊するヴェニスの瓦礫が降り注ぐ中、ソーヤーの合図でロケット弾を発射。
最後は壊れた船の掃除をしていると、裏切り者のドリアン・グレイに射殺されてしまう。

ダンテ(演:マックス・ライアン)

代表作に『キス・オブ・ザ・ドラゴン』、『撃鉄GEKITETZ/ワルシャワの標的』などがあります。

イタリア詩人「ダンテ・アリギエーリ」の翻案キャラクター。ファントムの忠実な部下。

ドリアン・グレイの屋敷でアランたちの反撃を受け、逃げるMの為に足止めに入った。
超人同盟の能力や技術のサンプルが出来上がると、喜々としてモリアーティの元に届けた。
要塞に侵入した超人同盟たちに押され、ジキル博士の薬を服用して怪物と化して反撃を開始。
最後はハイド氏と殴り合いで圧倒するが、崩壊するアジトの瓦礫から逃げられる圧死した。

M/ファントム/ジェームズ・モリアーティ教授(演:リチャード・ロクスバーグ)

近年の出演作に『MI6』、『ディア・マイ・ファーザー』などがあります。

前者は『007』の上司の翻案、後者はガストン・ルルーの『オペラの怪人』の主人公となる。

表の顔は超人同盟を結成させるが、裏の顔は世界征服を企んで超人的な力を欲しがる。
まずはドイツとイギリスに攻撃をして両国を刺激し、アランたちを招集させる事に成功した。
ドリアン・グレイの肖像画を奪い、超人同盟の裏切り者として超人たちの力を手にする。
最後は要塞に侵入した超人同盟に攻撃され、アランを倒すが、ソーヤーに射殺されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作はアラン・ムーアとケヴィン・オニールの『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』が原作となっています。
アメコミの原作映画であるが、登場するキャラクターたちはいずれも19世紀末の大英帝国を舞台にした小説から使われています。
当時は小説の中に登場していたキャラクターたちが一堂に会する作品として、個人的にはかなり興奮して楽しみました。
初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーが主人公で、当時はアメコミ原作映画は今ほど評価されていなかった時代でも格式を上げています。
それに時代背景がビクトリア調時代だから、独特な雰囲気があって、個人的にも結構好きなギミックが多くありました。
内容としては王道的でまずメンバーを集めるところから始まりますが、小説などの主人公を務めているキャラクターだけあって個性がそれぞれ強いです。
今では『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』と言ったスーパーヒーローたちが集う作品があるけど、本作はその先取りとも言えると思っています。
ただ、残念ながら監督のスティーヴン・ノリントンとショーン・コネリーが揉めた事、作品の興行収入も良くなかったせいで続編が作られなかった。
ずっと続編を熱望していましたが、主人公だったショーン・コネリー自身も引退状態になったので企画自体が実現できない事にガッカリしました。
それでも、今のアメコミ原作映画が全盛期の時代ならば、もう一度本作の実写映画化して欲しいと現在でも熱望しています。
超人同盟のキャラクターたちの原作をアクション向きにアレンジしていて、これもまた個人的に好きな感じに変えている点もポイントが高いです。
アクションもそれぞれの見せ場があるけど、DCコミックスなので雰囲気が少し暗く、派手さに関して少し物足りなかったかもしれない。
あとは豪華な超人同盟に対して悪役がファントムだけで、こちらもバランスとして悪く、ドリアン・グレイが裏切るけど物足りない内容もフォローしきれていない。
それとネモ船長のオーバーテクノロジーも少しやり過ぎで便利になってしまい、作品を進める上でご都合主義になったのも受けが悪かったと思います。
最大の問題となるのは各キャラクターの描写にバラつきがあって、そのバランスを上手く調整できなかったところでしょうか。
せっかくの魅力的なキャラクターが多く登場しているのに、彼らの持つ特殊な能力を使う場面があまりなかったのも残念でした。
しかしながら、DCコミックスには今のアメコミ原作映画ブームに乗ってもらって、もう一度実写映画化して欲しいです。

コメント

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