【プリズン・エスケープ/脱出への10の鍵】VD-666

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洋画

作品データ

公開年月 2020/03/06
ジャンル サスペンス
原作 ティム・ジェンキン 『Inside Out: Escape from Pretoria Prison
監督 フランシス・アナン
脚本 フランシス・アナン、L・H・アダムス
製作 マーク・ブレイニー、ジャッキー・シェパード、ほか
製作国 イギリス、オーストラリア
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

アパルトヘイトが敷かれる南アフリカ、白人でありながらネルソン・マンデラ率いる“アフリカ民族会議”と行動を共にしていたティム・ジェンキン。
ティムは仲間のスティーヴン・リーと警察に捕まり、政治犯が収容される厳重な警備のプレトリア刑務所に送られる。
抵抗の意思を示すべくティムは脱獄を決意し、10ヶ所ある鍵のコピーを木片で製作するという無謀で危険な計画を実行していくのだった。

登場人物&出演者

ティム・ジェンキン(演:ダニエル・ラドクリフ)

近年の出演作に『ガンズ・アキンボ』、『プレイモービル/マーラとチャーリーの大冒険』などがあります。

主人公。ネルソン・マンデラ率いる“アフリカ民族会議”に所属する活動家。スティーヴンとチラシ爆弾活動をする。

チラシ爆弾を仕掛けた現場を警察に捕まり、有罪判決を受けるも恋人から秘かに金をもらう。
プレトリア刑務所に収監されると、すぐに脱獄する計画を練って扉を開ける鍵を木で作る。
レオナールが仲間となって次々と扉を突破し、看守長たちの圧力によってパニック障害になる。
最後は脱獄計画を実行して、残った扉をレオナールが破壊し、見事に成功させて活動をする。

スティーヴン・リー(演:ダニエル・ウェバー)

代表作に『デンジャー・クロース/極限着弾』、『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』などがあります。

ネルソン・マンデラ率いる“アフリカ民族会議”に所属する活動家。ティムとともにチラシ爆弾をやっていた。

チラシ爆弾の現場を警察に抑えられてしまい、脱走しようとして捕まってボコボコにされた。
プレトリア刑務所に収監されると、脱獄計画を考えるティムに従ってサポートをしていた。
全員で脱獄するべきだと主張して他の囚人を説得するが、デニスに遮られて失敗してしまう。
最後は脱獄計画の実行では鍵を持つ役目を担い、残った扉を強引にこじ開けて見事に成功した。

レオナール・フォンテーヌ(演:マーク・レナード・ウィンター)

代表作に『ジェラシー』、『パイン・ギャップ/諜報機関実録』などがあります。

フランス人で政治犯。プレトリア刑務所に20年も服役をしている。収容されたティムたちに興味を持つ。

脱獄計画を考えていたティムたちに失敗すると話すデニスと違って、彼らの案に乗ってくれた。
実は息子がいて一年に一回30分しか会えないが、厳しい看守により途中で打ち切られてしまう。
ティムたちのサポートをして次々と鍵を作る彼らに従い、扉を突破する試みをやっていた。
最後は脱獄で残り一つの扉が開けられず、ドライバーなどで強引にこじ開けて見事に成功した。

デニス・ゴールドバーグ(演:イアン・ハート)

代表作に『僕たちの時間』、『バック・ビート』などがあります。

政治犯。プレトリア刑務所に長年収容されている。終身刑を4回も受けている刑務所における長老的な存在。

政府転覆を狙って捕まった自分たちを「良心の囚人」と呼び、脱獄するべきじゃないと主張。
レオナールと組んで脱獄計画を練っていたティムたちを遠くから見て、危険だと彼らに話す。
他の囚人たちを仲間にしようと説得するティムたちを遮り、絶対に失敗すると宣言していた。
最後は脱獄するティムたちを見送って、戸惑う彼らをサポートして、最終的に釈放される。

ヴァンダー・マーヴェ(演:ネイサン・ペイジ)

代表作に『シティ・オン・ファイアー』、『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』などがあります。

プレトリア刑務所の看守。政治犯として収監されたティムとスティーヴンに刑務所の規則を読み上げていた。

ティムたちを独房へ収容する際に高圧的な態度を見せて、彼らに隙を見せないようにしていた。
巡回してティムたちの様子を独房の外から監視するが、鍵を作っている彼らの動きを察知せず。
看守長の指示で囚人たちの独房を探すが何も見つけられず、鍵を作る彼らを見逃してしまう。
最後はいつものように朝の点呼する為に扉を開けるが、脱獄していると知って血相を変えた。

シュネペル(演:グラント・パイロ)

代表作に『クロコダイル・ダンディー in L.A.』、『監獄島』などがあります。

プレトリア刑務所の看守長。政治犯として収監されるティムとスティーヴンに対して裏切り者の烙印を押す。

二人に対して厳しい態度で接していて、あくまで裏切り者として上から目線で脅迫していく。
怪しい動きをするティムたちを見つけると、何か臭うと感じるも決定的な証拠を掴めずにいる。
何度かティムの部屋を抜き打ち検査していくが、鍵の破片を見つけても理解できず見逃す。
最後は油断していた看守たちの目を盗んでティムたちが脱獄され、捜索するも見つけられず。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は主人公であるティム・ジェンキンが出版したノンフィクションを原作に実写映画化した作品となります。
この作品は実話をベースにしていて、南アフリカ共和国を舞台に活動家が集団脱獄に挑戦した物語を描いています。
当時の南アフリカは強烈な人種差別があって、その中で差別していた側が活動をして平等を訴えるという今の時代でも問題となっている事がテーマです。
活動家の二人が捕まって政治犯が収容される刑務所に入れられるが、当然ながら彼らは黙っていないところから物語が盛り上がります。
とにかく、主人公であるティムは諦める事を知らず、相棒のスティーヴンと協力者のレオナールが脱獄を目指していくのです。
まず、主人公のティムを演じるダニエル・ラドクリフは諦めない強い信念が伝わり、何より彼が感じ取る緊張も伝わってきます。
鍵を作る集中力が凄まじく、その根底にある差別と戦う姿は今の時代に通じるモノがあるという感じでした。
その一方で、あのマンデラとともに戦った男が刑期を全うする事が良心という訴えについても間違っていないと思います。
しかし、外に出て訴えるべきだと主張する主人公たちに少しだけ突き動かされる点も見逃せない部分だろう。
ただ、本作で最も緊張感を持つ脱獄の際に作った鍵を使って扉を開ける瞬間など、あの緊張感は画面の中からも伝わってきました。
多少の脚色があっても実話をベースにしているからこそ、本作にある緊張感に説得力が生まれると思います。

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