作品データ
公開年月 | 2020/08/28 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ケヴィン・マクマナス、マシュー・マクマナス |
脚本 | ケヴィン・マクマナス、マシュー・マクマナス |
製作 | ケヴィン・マクマナス、マシュー・マクマナス、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
アメリカのロードアイランド州にある小さな島ブロックアイランドで魚の大量死が発生する。
島に住む青年のハリーは二人暮らしする父親が夜な夜なボートで沖まで黙って出て、翌朝に帰ってくる状況に頭を悩ませていた。
本土から魚の大量死を調査する為に来たハリーの姉オードリーは、娘を連れて来るが、異変の起きた父親トムに不信感を抱くのだった。
登場人物&出演者

代表作に『メイズ・ランナー』、『プリズン・エクスペリメント』などがあります。
主人公。ブロックアイランドに父親と二人暮らしする青年。認知症のような症状を持つ父親の面倒をみる。
夜な夜なボートで出かけて戻ってくる父親を心配し、病院につれて行けずに誰も症状を知らない。
姉であるオードリーが魚の大量死の調査に来ると、父親が水難事故に遭って原因を一人で探る。
父親がいた場所に潜って何かに侵食され、徐々に記憶障害を起こして自分でも混乱していく。
最後は父親の姿を借りた声に姪を連れ出すが、オードリーに止められてそのまま行方不明となる。

代表作に『恋するCafe』、『Slumlord』などがあります。
ヒロイン。ブロックアイランドの出身。魚の研究者で島で魚が大量死した原因を調査する為に来る。
父親の様子がおかしいと気づいてハリーに尋ねるが、問題はないと言われて納得してしまう。
エミリーが父親に怯えた状況を危険視すると、次の日に行方不明となってハリーから事情を聞く。
ハリーも父親と同じ症状で病院で検査させ、同じような患者から話しを聞くも陰謀論を信じず。
最後はハリーがエミリーを連れ出して追うと、自身も空に飛ばされて翌日に海へ落ちてきた。

代表作に『フローラとユリシーズ』などがあります。
オードリーの一人娘。仕事で忙しいオードリーとともにブロックアイランドへ魚の調査に来る。
おじさんであるハリーがダメ人間だと知っていて、オードリーから悪く言わないよう注意される。
ハリーと普通に過ごしていたが、夜寝ていた時に祖父が連れ出そうとして驚いて叫んでいた。
祖父と同じようにハリーがおかしくなった事を悟り、母親に病気になったのかと尋ねていた。
最後は暴走するハリーに連れ出されるが、母親に助けられ、探すポールに見つかって生還した。

代表作に『Intimate Apparel』などがあります。
オードリーと同じく魚の研究をしている。オードリーが上司でブロックアイランドへ調査に来る。
地元の警察にあまり信用されておらず、エミリーを抱えるオードリーも一緒に島へやって来た。
大量に浜辺へ打ち上げられていた魚を見て表情を歪め、他の人間と後始末を担当していた。
ハリーと同じ症状の男から話しを聞くオードリーに頼まれ、エミリーの面倒をみる為に残った。
最後は暴走するハリーに倒され、目を覚ましてエミリーが乗ったボートをなんとか見つけ出した。

代表作に『アブノーマル・ウォッチャー』、『サンダーロード』などがあります。
ブロックアイランドに住んでいる青年でハリーの友人。10代の頃から政府の陰謀論を信じている。
ハリーたちにダイナーで会うと、いつもように陰謀論を口にしていたが誰にも信じてもらえず。
父親を亡くしたハリーに対し、世界各地で起きている異常な現象はすべて繋がっていると主張。
浜辺にテントを立てて鳥の大量死を見張っていると、自分を見失うハリーと遭遇して説明をした。
最後は自分の家にハリーを連れ出して、以前から取っていた陰謀論のデータを見せつけていた。

代表作に『ハード・ターゲット』、『アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても』などがあります。
ブロックアイランドを担当する警察の署長。浜辺で大量死している魚の調査をオードリーに頼む。
本土からやって来たオードリーたちを出迎えると、浜辺に連れ出して凄惨な状況を見せていた。
トムが行方不明になってしまうと、ハリーたちに言われて調査するも事件性がなくて適当にやる。
浜辺に打ち上げられたトムの遺体を見つけて、検視をさせてからハリーたちに会わせる事になる。
最後は葬式で暴れたハリーを逮捕し、鹿を轢いたとして相方が彼を強い口調で注意していた。

代表作に『天使の処刑人/バイオレット&デイジー』、『アブノーマル・ウォッチャー』などがあります。
ハリーやオードリーの父親。認知症のような症状を患って夜な夜なボートで沖まで出て行ってしまう。
呆然としている事が多くなってハリーに声をかけられても、何も分からずに適当な返事していた。
オードリーがやって来ると、エミリーたちを出迎えるが、夜になって彼女を連れ出そうとした。
翌日になってボートだけが見つかって行方不明になったが、数日後に浜辺で打ち上げられていた。
最後は何度もハリーの前に幻覚として現れ、ついにエミリーを連れ出すように強く命令していた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixの独占配信されている作品となります。
この作品は『のむコレ3』にて上映されています。
タイトルと予告編で気になった作品となって、機会が巡って鑑賞してみました。
こういうタイプの作品というのは雰囲気があるけど、実際にちゃんと深くまで考えているのか疑問に思ってしまう事が多いです。
残念ながら本作はラストで明確な答えを示さず、それを匂わせるだけで終わってしまいます。
物語に白黒をハッキリとつけて欲しいので、あまり好きな作品のタイプではありませんでした。
最初は父親がおかしいな感じになっていたが、次に原因を探ろうとした息子が同じような症状に悩まされていきます。
なぜか、こういう作品は基本的に誰にも相談せず主人公だけが抱え込んで、ようやくレッドゾーンになってから打ち明ける。
そもそも、主人公の家族は微妙な関係であるけど、明らかにおかしいと分かっても隠すのはアメリカの伝統なのだろうか。
ドラマはもっと酷い感じで、口では「愛している」と言いながら、重要な事は最悪の状況になるまで打ち明けない。
これは個人的に見ていて非常にイライラするパターンで、所詮は口先だけの人たちのように感じてしまうのです。
本当に絆があるならば、少しでも異変や異常を感じるならば、相談するか病院で診てもらうべきなのに誰も当たり前の事をしません。
それをやってしまうと物語として成立しなくなるが、せめて整合性のあるような物語の構築をして欲しいです。
本作はずっと原因不明な何かに振り回される主人公を描くが、それが宇宙人というフワッとしたオチも好きじゃないです。
宇宙人のせいにすればなんでもいいという考え方は好きじゃないし、本作はボカシているから尚更タチが悪いと感じました。
雰囲気作りや演出はそこまで悪いとは思わないが、これを支える根本的な理由がファンタジーでは説得力が生まれるワケがないです。
あくまで雰囲気だけでラストは製作側が語りたい事を言っているが、それが説明もできない存在ではあまり意味がないように感じてしまいました。
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