作品データ
あらすじ
銀行強盗団「エグゼクティブ」を率いるリーダー格のフォックス、一緒に作ったテス、ラスベガスでポーカーで日銭を稼いでいたヤング・ブラッド、超絶な運転技術を持つシムズで構成される。
6度目の仕事が無事に成功するが、足取りを刑事に掴まれた事からリーダー格のフォックスは仲間の裏切りを疑っていく。
誰が裏切り者か疑心暗鬼になりながら、ついにフォックスは独断で引き金を引いて状況は悪化していくのだった。
登場人物&出演者
・フォックス/フィオナ・デヴォンズ(演:マンディ・エヴァンス)
代表作に『Call Me Mr. J』、『Nicole & O.J.』などがあります。
主人公。銀行強盗団「エグゼクティブ」のリーダー格。確実に奪える少額を狙い、絶対に殺人しないルールを徹底している。
テスの相方だったメンバーが殺人をした事で、ルール違反となって密かに始末をしていた。
追跡してきたコール刑事を倒し、裏切り者が誰か疑いながら最初にシムズを始末してしまう。
テスこそが裏切り者で油断したところで銃弾を食らい、抵抗できずに死にかけとなっていた。
最後はコール刑事とテスを蜂の巣にして殺害し、満足した笑顔を浮かべてそのまま死亡した。
・テス/テレサ・シャーロット(演:ケリー・ミラー)
代表作に『Late Fee』、『39 and a Half』などがあります。
銀行強盗団「エグゼクティブ」のメンバー。絶対的なリーダーでルールを守るフォックスに提案をしている。
一族は有名ホテルの経営者だが、素行不良のせいで遺産相続権を失い、フォックスと出会う。
少額での強盗で満足できない状態で、大きな賭けに出るべきだとフォックスに何度も主張。
ジェーンを殺したのがフォックスと分かってキレるが、実は裏切り者でコール刑事と共謀。
最後は情報提供者としてコール刑事と上手くやろうとして、フォックスに蜂の巣にされ死亡。
・シムズ(演:エラ・ジェーン・ニュー)
代表作に『Vixens of Virtue, Vixens of Vice』、『When I’m with You』などがあります。
銀行強盗団「エグゼクティブ」のメンバー。仕事の時は常に運転手を担当して終わるまで外で待機している。
4年前にストーリーレーサーをやっていて、その腕を見込まれてフォックスに誘われている。
新人のヤングブラッドと同じ部屋で着替えていると、メンバーの経緯について話していた。
のんびりしているとコール刑事に居場所がバレて、フォックスが気絶させるも疑われていた。
最後はテスから発信機を仕掛ける可能性が高いと言われ、フォックスに始末されてしまう。
・ジェーン・ランディー(演:ソフィア・サスーン)
代表作に『Psycho-Path』などがあります。
銀行強盗団「エグゼクティブ」のメンバー。テスの相方で強気な性格と確かな実力からフォックスに認められていた。
フォックスが徹底する人殺し禁止のルールを破っていて、悪びれる事ない態度を出していた。
バーで飲んでいたところでフォックスが来て、警告を受けるも拒否してクビを宣告される。
勝手な判断をシムズに注意されたフォックスがトイレに来ると、一方的にボコボコにされた。
最後はモーテルに来たフォックスが謝罪すると言われたが、油断して刺されて始末された。
・ヤング・ブラッド(演:キム・サンチアゴ)
代表作に『Escape from New Jersey』などがあります。
銀行強盗団「エグゼクティブ」のメンバー。ジェーンの抜けた穴の代わりとして初めての仕事に参加した。
ラスベガスでポーカーと体を使って日銭を稼ぎ、鮮やかな腕を見たフォックスに誘われた。
のんびりしていると、コール刑事の侵入が分かってフォックスが倒すも裏切りを疑われた。
シムズをフォックスがあっさり始末し、その後は誰が裏切り者かずっと揉めてしまう。
最後は裏切り者のテスとコール刑事をフォックスが射殺し、一人だけに残って逮捕された。
・コール刑事(演:ロベルト・ロンバルディ)
代表作に『Framework』、『Viscera』などがあります。
東分署に所属する男性刑事。ミラー刑事とともに銀行強盗団「エグゼクティブ」の捜査を担当している。
ミラー刑事が東分署に向かうと、実はエグゼクティブの車に発信機をつけて追跡した。
フォックスたちがいる倉庫に侵入するが、バレてしまい背後から不意打ちを食らって気絶。
監禁された部屋から出るもフォックスに二度目の気絶を食らうが、仲間のテスに助けられた。
最後はヤング・ブラッドに取引を拒否されて殺そうとして、フォックスに射殺されてしまう。
・ミラー刑事(演:ケイシー・ウィリアムズ)
代表作に『Last Rites of the Dead』、『Perfect: Android Rising』などがあります。
東分署に所属する女性刑事。銀行強盗団「エグゼクティブ」の担当で捜査するも一向に犯人像を掴めずにいる。
なぜか犯人がイギリス人の女性だと推測して、東分署に帰って資料室で過去のデータを探す。
推測だけでフォックス、テス、ジェーンのデータを見つけて、エグゼクティブだと判断する。
上司にエグゼクティブが全員女性で、推測だけでフォックスたちが犯人だと報告していた。
最後はコール刑事から連絡が入って倉庫に突入し、呆然としていたヤング・ブラッドを逮捕。
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンが配給している作品となります。
この作品は様々なバロディ映画の脚本家として知られるクリス・R・ノタリルが監督と脚本を務めています。
ジャケットからスタイリッシュな印象を持てる作品であるが、その内容は超低予算という大きな壁が立ちはだかっています。
実際の銀行強盗は一回だけで、しかもあっさりとショボい感じで終わってしまい、とてもスタイリッシュとは程遠い地味な感じでした。
それで、物語の本格的なポイントは誰が裏切り者であるかの疑心暗鬼となるけど、超低予算なのでアクションよりも会話劇に力を入れています。
というより、それしかできないので、ほとんどは誰が裏切り者という口論がずっと続いていく感じになっています。
そこに緊張感があればいいのですが、残念ながら出来事をただ描写しているだけで登場人物たちの間に流れる疑心暗鬼を表現できていません。
出演者たちの演技レベルがその程度なので表現の限界があるにしても、セリフも普通すぎて面白味が一切ありません。
もちろん、登場人物たちを深掘りしていないので魅力がまったくなく、あっさりと殺される要員もいて緊張感を一層なくしています。
物語を進める上で捜査する刑事も、いきなり銀行強盗団が女性だけで組織されている事が推測するが、そこに至るまでが雑すぎて笑える。
刑事の相棒も裏切り者と繋がっている点もご都合主義が過ぎて、物語を進めるようと強引すぎる流れにも感じました。
魅力のない登場人物、面白味のないストーリー、迫力のない緊迫する演出など、何一つ取っても退屈すぎる作品としか言えないです。
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