作品データ
あらすじ
ミステリオとの戦いでスパイダーマンの正体がピーター・パーカーと暴露され、普通の生活を送れなくなったばかりか、MJやネッドにも被害が及んでいた。
そこでピーターはかつて一緒に戦ったドクター・ストレンジに助けを求め、彼はスパイダーマンに関する記憶を全世界から消す呪文を使おうとする。
しかし、ピーターの邪魔で呪文に失敗してしまい、マルチバースと繋がると、別々のユニバースにいたスパイダーマンの敵たちが次々と出現するのだった。
登場人物&出演者
・ピーター・パーカー/スパイダーマン/ピーター1(演:トム・ホランド)
近年の出演作に『アンチャーテッド』、『チェリー』などがあります。
主人公。ニューヨークを中心にヒーロー活動をしている。ミステリオの告発で全世界にスパイダーマンだとバレている。
騒動のせいでMJとネッドの進学まで影響を受けて、メイおばさんとハッピーの家に移る。
ドクター・ストレンジに記憶を抹消する呪文を頼むが、そのせいで別世界の敵を呼び込んだ。
オズボーンたちを治療して帰そうとするが、ドクター・ストレンジと対立した彼を封じた。
最後は別世界のスパイダーマンと協力して元に戻し、全世界から自分の存在を消す事にした。
・MJ/ミシェル・ジョーンズ(演:ゼンデイヤ)
近年の出演作に『DUNE/デューン 砂の惑星』、『スペース・プレイヤーズ』などがあります。
ヒロイン。ピーターのクラスメイトで恋人。ピーターがスパイダーマンだとバレて普通の生活が送れなくなる。
希望するMITへの入学を騒動のせいで拒絶されるが、それでも問題ないとして認めていた。
ピーターがドクター・ストレンジの呪文を邪魔した後始末の為、敵を探す協力に乗り出した。
ドクター・ストレンジと対立したピーターの味方となって、敵を返す装置を預かる事になる。
最後はピーターが記憶から抹消され、再びバイト先で出会っても過去の事を知らずに接した。
・ネッド・リーズ(演:ジェイコブ・バタロン)
近年の出演作に『クリスマスに降る雪は』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』などがあります。
ピーターのクラスメイトで親友。ピーターがスパイダーマンだとバレてMJと同じく普通の生活が送れなくなる。
風評被害によって希望していたMITの入学を拒否されるが、MJと同じく気にせずにいた。
ピーターのせいで別世界の敵が呼び出されると、ドクター・ストレンジに言われて協力する。
ドクター・ストレンジの指輪でゲートを開ける魔術を使い、他のピーターたちを見つける。
最後はピーターの記憶が抹消され、MJのバイト先で再会しても一切気にしていなかった。
・メイ・パーカー(演:マリサ・トメイ)
近年の出演作に『ポルトガル、夏の終わり』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』などがあります。
ピーターの叔母で保護者。ホームレス支援団体の代表。ピーターには人助けについて大きな影響を与えている。
ハッピーと別れ話をしていると、世界中にピーターの正体がバレた事を一緒にテレビで見た。
普通の生活が送れなくなった事でハッピーの家に移り住み、特に遠慮するような事はない。
ピーターが別世界の敵たちを治療したいと分かって、スタークの分析装置を見て驚いていた。
最後はグリーン・ゴブリンのグライダーを食らい、ピーターの腕の中で静かに死んでいった。
・ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(演:ジョン・ファヴロー)
近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『ジャングル・ブック』などがあります。
スターク社本社屋のセキュリティ責任者。元トニー・スタークの運転手兼ボディガートを務めていた。
メイおばさんと付き合っていたが、仕事を優先していたせいで結果的に別れる事になった。
ちょうど話し合っていたところでピーターたちと遭遇し、正体がバレた事を知ってしまう。
ピーターたちが釈放され安心するが、スタークの会社から技術が流出した責任を問われる。
最後はピーターの事を忘れていて、メイおばさんの墓にいた彼と会って悲しみを共有した。
・スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
近年の出演作に『ザ・バブル』、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などがあります。
元神経外科医。ニューヨークのサンクタムの魔術師。サノスとの戦いでタイム・ストーンが失われたままになっている。
周囲の人間が困っているとして、ピーターがスパイダーマンという記憶の抹消を頼まれる。
ウォンから許可を得て呪文を唱えるが、ピーターが余計な条件を出したせいで失敗していた。
別世界の敵を呼び出し、彼らを元の世界に戻そうとしてピーターと対立して封じ込められた。
最後はネッドのおかげで戻ってきて、ピーターの存在を全世界の記憶から抹消して終えた。
・ウォン(演:ベネディクト・ウォン)
近年の出演作に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『ラーヤと龍の王国』などがあります。
魔術師でストレンジの盟友。マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのマスター。カマー・タージの元司書。
指パッチンで5年間消えていたドクター・ストレンジに代わり、至高の魔術師となっていた。
チベットのゲートを制御する魔術を忘れたせいで、サンクタムの中で雪に埋もれていた。
助けを求めるピーターがやって来ると、ドクター・ストレンジに忘れさせるヒントを与える。
最後は記憶を抹消させる魔術は簡単だと説得され、許可を与えてチベットに行ってしまう。
・ピーター・パーカー/スパイダーマン/ピーター2(演:トビー・マグワイア)
近年の出演作に『バビロン』、『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』などがあります。
グリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパス、サンドマンたちと戦っていた別ユニバースのスパイダーマン。
他のピーターよりも少し年上で、ネッドが開いたゲートによって彼らの元にやって来た。
ピーター3と一瞬戦うも同じスパイダーマンだと理解し、すぐに和解してMJの話しを聞く。
落ち込んでいたピーター1を励まし、オズボーンを元に戻す薬を作り為に協力をしていた。
最後はピーター1の暴挙を止めて負傷するが、一命を取り留めて元の世界へ戻っていった。
・ピーター・パーカー/スパイダーマン/ピーター3(演:アンドリュー・ガーフィールド)
近年の出演作に『チック、チック…ブーン!』、『タミー・フェイの瞳』などがあります。
リザードやエレクトロと戦っていた別ユニバースのスパイダーマン。グウェンを亡くした事で自分を見失っていた。
ネッドが呼び出したゲートからMJたちと合流し、別世界のスパイダーマンだと名乗った。
ピーター2がやって来てお互いに存在を理解すると、落ち込んでいたピーター1を励ました。
コナーズを元に戻す薬を作り出し、暴走していたマックスが電気を失って和解していた。
最後は他のスパイダーマンと会った事に喜んでいて、魔術によって元の世界へ戻っていった。
・オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス(演:アルフレッド・モリーナ)
近年の出演作に『ウォーターマン』、『プロミング・ヤング・ウーマン』などがあります。
天才物理学者。太陽エネルギーを作り出すが、爆発事故でアームが脊髄と一体化して狂気に染まってスパイダーマンと敵対していた。
スパイダーマンがピーターだと知ってから、装置を破壊された怒りから攻撃的になっていた。
ピーターが知っているピーターじゃないと戸惑い、ドクター・ストレンジに捕まってしまう。
分析装置で制御チップを装着され、元のオクタビアスに戻ってピーターたちに協力する。
最後はエレクトロの暴走を止め、アームをグリーン・ゴブリンに切られるも元の世界へ戻る。
・ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(演:ウィレム・デフォー)
近年の出演作に『ナイトメア・アリー』、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』などがあります。
天才科学者でオズコープ社の社長。実験でパワー増強剤を自ら服用し、二重人格となってスパイダーマンと敵対していた。
ちょうどスパイダーマンの正体がピーターと知った時点で、やって来て激しい憎悪を持つ。
一時的にノーマンへ戻ってピーターたちと協力したが、すぐに悪の人格に乗っ取られていた。
メイおばさんをグライダーによって殺害し、すべてはピーターのせいだと精神的に責めた。
最後はピーター2を負傷させるが、薬を注入されて正気を取り戻して、元の世界へ戻った。
・マックス・ディロン/エレクトロ(演:ジェイミー・フォックス)
近年の出演作に『ソウルフル・ワールド』、『プロジェクト・パワー』などがあります。
事故で電気ウナギがいる水槽に落下して電気を自由自在に操る能力を得た。スパイダーマンに一方的な憎しみを持っている。
スパイダーマンがピーターだと知って、発電所で彼を追い詰めていたところでやって来た。
電気を充電してスパイダーマンを攻撃するが、サンドマンの邪魔が入って捕まってしまう。
別世界だとすぐに理解して、世界を支配できるとしてグリーン・ゴブリンに従って逃げ出す。
最後はリアクターの力で強くなるが、オクタビアスによって電気を奪われ、元の世界へ戻る。
・フリント・マルコ/サンドマン(演:トーマス・ヘイデン・チャーチ)
近年の出演作に『ヘルボーイ/2019年版』、『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』などがあります。
強盗犯。素粒子分解装置に入り込んで、体の分子がすべて砂になっている。ピーターの叔父の死を見届けている。
スパイダーマンがピーターだと分かって、彼から許しの言葉を得ていたところでやって来た。
エレクトロに攻撃されるスパイダーマンを見て助けるが、知らない顔だとして疑っていた。
ピーターが治療してくれると分かって、帰るには従うしかないとして仕方なくついて行った。
最後は疑いから暴走していたが、ピーター2によって治療を受け、元の世界へ戻った。
・カート・コナーズ/リザード(声:リス・エヴァンス)
近年の出演作に『キングスマン:ファースト・エージェント』、『オフィシャル・シークレット』などがあります。
科学者。左腕を再生させようと不完全な薬を投与して爬虫類のような体になる。ピーターの父親とかつての研究仲間。
スパイダーマンがピーターだと知ってから、世界を爬虫類人間に変えるところでやって来た。
下水道にいたところでドクター・オクトパスに捕まり、最初に監禁されて黙っていた。
治療をしたいピーターたちの言葉を聞いて、饒舌にしゃべって危険だと忠告するも従った。
最後はネッドたちを襲うが、ピーターに薬を投与され、人間に戻ってから元の世界へ戻った。
感想
[個人的な評価]
本作は『マーベル・シネマティック・ユニバース』の第27作目となっています。
この作品はMCUにおいて重要な位置づけとなっていて、単独だった『ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース』を繋げる物語になっています。
まず、この作品を作ってくれたソニー・ピクチャーズに対して感謝を述べたいと思います。
それぐらい本作に対して深く感銘して、これまでのMCUシリーズ、それだけじゃなくアメコミ映画に大きな影響を与えたと思います。
なんと言っても、この作品における最大の魅力は、これまで作られた『スパイダーマン』の旧作に登場したスパイダーマンたちやスーパーヴィランたちだろう。
個人的にBlu-rayが出るまで映画を鑑賞する事がほぼないが、今回も情報を完全に封鎖しようと努力したが、それでも漏れて楽しみが少しだけ減った。
それでも、できるだけ事前情報を得ず、ブログを書くまでもあらすじすら読まず、ようやく手元にBlu-rayが来て内容を知る事ができました。
サム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズに思い入れがあるし、マーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズだって好きです。
そんなシリーズがまさかMCUシリーズの中に入ってくるなんて思わなかったし、夢のような時間を過ごす事ができました。
特にトビー・マグワイアのスパイダーマンが好きな人間として、再び彼がスパイダーマンを演じている事に感動すらしました。
アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンも不遇な扱いを受けたが、それすらネタにするような感じで彼が背負った悲しみもまた理解できる。
すべての原因はトム・ホランドのスパイダーマンのせいになるが、その結果、彼は大きな代償を負う事に同情するぐらいでした。
それに登場したスーパーヴィランたちも、しっかりと個々のシリーズで確立した設定をしっかりと引き継いで、彼らの会話についても興味深かったです。
それぞれの作品に対して敬意を払っていて、従来のファンを喜ばせるだけの内容になっていて、トム・ホランドのスパイダーマンの未来も色々と考えさせる。
まだまだ続きそうな感じであるけど、もう二度とこのようなクロスオーバーはないだろうけど、これを実現させたソニー・ピクチャーズには深い感謝をしたいと思います。
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