【隣人/The Neighbors】VD-1050

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作品データ

公開年月 2012/08/22
ジャンル サスペンス/ホラー
原作 カン・ブル 『隣人』
監督 キム・フィ
脚本 カン・ブル、キム・フィ
製作 ハン・ジェフン、ソク・ジェスン、ほか
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

カンサン団地11棟201号に住むヨソンは、夜遅い塾帰りに一人でバスで帰宅するが、そのまま行方不明となって翌日にはバラバラ死体で発見される。
母親のギョンヒは心に深い傷を負ってしまい、殺された娘の幻覚を見るほどに精神が混乱していく。
犯人が捕まらないまま10日おきに連続殺人事件が発生し、102号室の男が死体の入ったカバンと同じモノを購入して住民は疑念を抱いていくのだった。

登場人物&出演者

ソン・ギョンヒ(演:キム・ユンジン)

代表作に『シュリ』、『告白、あるいは完璧な弁護』などがあります。

ヨソンの継母。ヨソンの父親と再婚しているせいで、彼女から母親よりも他人のような関係性となっている。

約束を破ったせいでヨソンが殺されてしまい、責任を感じている事から何度も幻覚を見る。
上手くいかなかったヨソンとの関係を見直して、帰って来る彼女を娘として迎える事に。
そっくりなスヨンと仲良くなっていき、胸騒ぎがあった事でバス停まで歩いていった。
最後はスヨンをスンヒョクから守って一緒に帰ると、成仏したヨソンとまた会いたいと話す。

ウォン・ヨソン(演:キム・セロン)

近年の出演作に『守護教師』、『雪道』などがあります。

ギョンヒの義理の娘。学校の帰りに継母であるギョンヒが約束を破って来ず、仕方なくバスで帰っていった。

途中で雨が降り出して歩きながら帰るが、スンヒョクの車に乗ったせいで監禁されてしまう。
家に帰りたいと泣いてお願いするが、スンヒョクに撲殺されてバラバラ死体にされた。
その後は何度もギョンヒの前に幻覚として登場し、一週間もボロボロの状態で帰っている。
最後はギョンヒに娘として迎え入れられた事によって成仏し、二度と姿を表さなくなる。

ユ・スヨン(演:キム・セロン)

ヨソンと同じくカンサン団地に住んでいる。中学校では別のクラスだったせいで交流はまったくない。

母親で婦人会長でもあるテソンと同じく、団地の為に何かと手伝って住民の面倒も見ている。
たまたまギョンヒと遭遇してビックリする彼女を家に送り、ヨソンについて話をしていた。
スンヒョクから狙われるようになるが、母親とともにまったく気づかず学校に行っていた。
最後は胸騒ぎがしたギョンヒと一緒に帰ると、スンヒョクから逃れて無事に母親と再会した。

ピョ・ジンロク(演:チョン・ホジン)

代表作に『卑劣な街』、『背徳の王宮』などがあります。

カンサン団地の管理人で主に夜勤を担っている。昼間の担当者が交代に来なかった事から疑いを持ってしまう。

昼間の管理人がいなくなった事で代わりに出勤し、スンヒョクに対して疑念を持ってしまう。
スンヒョクが異常な水道代となって直接確かめに行くと、彼が殺人鬼だと分かって震える。
実は15年前に殺人を犯して逃げ回っており、もうすぐ時効でスンヒョクを見逃そうとした。
最後はスヨンの為に戻ってスンヒョクに一撃を加え、彼女が生きていると知って立ち去った。

アン・ヒョンモ(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『犯罪都市/PUNISHMENT』、『バッドランド・ハンターズ』などがあります。

カンサン団地10棟202号室に住む大男。前科7犯の金融屋。連続殺人事件で警察からマークされている。

親戚が借金を踏み倒そうとして直々に乗り込んで、暴力で徹底的に脅して体で分からせた。
駐車場にスンヒョクの車が止まっていて文句を言って、腕の刺青を見せつけて威圧していた。
スンヒョクによってサンヨン殺人を着せられるが、叔父のおかげで警察署を脱走した。
最後はスンヒョクの元に来て殴り倒し、結果的にジンロクたちを助けて無罪放免となった。

キム・サンヨン(演:イム・ハリョン)

代表作に『彼女を信じないでください』、『今日の恋愛』などがあります。

カンサン団地の近くでカバン屋を営んでいる。連続殺人事件で使われたカバンを売った可能性を考える。

同じようなカバンを無愛想な男に売ったと分かり、調べるも妻に公言するなと言われていた。
いつものように商売をしていると、またもスンヒョクが来て震えながらカバンを売った。
ヒョンモに濡れ衣を着せるべくスンヒョクに捕まり、自力で縄を解くも腹部を刺されていた。
最後はヒョンモたちが乗り込んだ事で一命を取り留め、スンヒョクが何かに恐れると語る。

アン・サンユン(演:ト・ジハン)

代表作に『ザ・タワー/超高層ビル大火災』、『最終兵器/ムスダン』などがあります。

ピザ屋で仕事している青年。ピザの配達で10日の間隔で11棟102号室にピザを送り届けている。

ニュースでヨソンを含めた連続殺人事件から、102号室の男が怪しいと考え始めていた。
独自に事件とスンヒョクの注文と照らし合わせると、彼が殺人鬼だと結論を出した。
スンヒョクの電話から注文が入ると、殺人が行われると理解してジンロクと乗り込んだ。
最後はスンヒョクの凶行をギリギリで止めて、事件が解決して平穏な日々を取り戻した。

ハ・テソン(演:チャン・ヨンナム)

代表作に『ある母の復讐』、『メタモルフォーゼ/変身』などがあります。

カンサン団地の住人で婦人会長を務めている。管理人がだらしないせいで代わりに何かとやっている。

行政から生ゴミの分別ができていないと管理人に文句を言うが、逆ギレされてしまう。
常に忙しく立ち回っていて、娘の面倒をあまり見る事がなく婦人会長の業務を優先させる。
スンヒョクの提案で緊急に総会を開くが、ジンロクの言葉で娘が危険だと知って困惑した。
最後はヒョンモが共犯だと責め立てていたが、無事に娘が帰った事で安心していた。

リュ・スンヒョク(演:キム・ソンギュン)

近年の出演作に『武道実務官』、『ソウルの春』などがあります。

カンサン団地11棟102号室に住んでいる男。無愛想で他人とはなるべく会話せず、汚い服装をしている。

ヨソンを含めた数人を監禁して殺害した殺人鬼であり、事実を知った管理人まで殺害する。
殺人がバレる前に引っ越しを考えるが、夜勤の管理人ジンロクに気づかれて皆殺しを考える。
サンユンにサンヨンの殺しの罪を着せて、スヨンを狙うもギョンヒに邪魔されてしまう。
最後は乗り込んだヒョンモに殴り倒されると、ジンロクによる頭部への一撃で倒された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『第49回大鐘賞映画祭』や『第13回釜山映画評論家協会賞』で新人男優賞、『第49回百想芸術大賞』で助演男優賞を受賞しています。
この作品は漫画家として韓国で有名なカン・ブルの同名漫画を実写映画化しています。
さすがに原作がある作品だけあって、なかなか凝った構成となっている群像劇と言える作品となっていました。
明確な主人公がいない状態であり、基本的にカンサン団地にいる住人たちが物語の中心だと言えます。
しいて言うなら物語の中心にいるのは殺人鬼のスンヒョクであり、彼の存在が団地全体を巻き込んでいきます。
基本的に犯人探しのサスペンスとなっていますが、殺された女の子が一週間も帰り続ける意味では軽いホラーでもありました。
さすがは韓国映画というだけに各登場人物のエピソードの背景がしっかりと描かれ、それぞれのドラマや人間関係を上手く構築しています。
もちろん、マ・ドンソク兄貴の見せ場がしっかりとあって、最終的に物語の中で重要な解決する頼りになる存在となりました。
それぞれ住人がバラバラに動いていますが、殺人鬼の存在で結末にすべてが一点に収まる点でも構成が非常に上手くまとまっています。
こういう作品だと、どうしてもとっ散らかった展開になりますが、そこら辺のバランスはちゃんと考えられています。
特定の登場人物のエピソードを濃くするとバランスが悪くなり、いびつな展開になってしまうところをギリギリで本作は保っています。
ただ、全体的にバランスを取ろうとしたせいで時間が足りず、もう少し登場人物の掘り下げは必要だったと思います。
特に殺人鬼の行動原理の説明は必要で、なぜ最終的にスヨンを狙っているのか明確な表現が欲しかったです。
群像劇のいいところは様々な登場人物のエピソードを描かけるが、悪い面だと時間が足りなくなってゴチャゴチャになってしまう。
本作はギリギリで回避しているが、薄くなっている部分があるから、本来ならドラマシリーズ向きのテーマだったかもしれません。

コメント

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