【貞子DX】RE-3804

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作品データ

公開年月 2022/10/28
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 鈴木光司 『リング』
監督 木村ひさし
脚本 高橋悠也
製作 堀内大示、小川悦司、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

“呪いのビデオ”を見た人が24時間後に突然死する怪事件が続発する中、IQ200の天才大学院生・一条文華は人気霊媒師のKenshinとテレビで共演する。
テレビ番組でビデオがSNSで拡散すれば人類滅亡の危機と煽るKenshinに対し、文華は「呪いなんてあり得ない」と断言してみせていた。
そんな矢先、興味本位でビデオを見てしまったという妹の双葉から助けを求められ、文華は「すべては科学で証明できる」と自ら呪いの解明に乗り出すのだった。

登場人物&出演者

一条文華(演:小芝風花)

代表作に『魔女の宅急便』、『ガールズ・ステップ』などがあります。

主人公。IQ200の天才で現役女子大学院生。米誌で「世界を変えるティーン100人」で日本人最年少で選出される。

心霊番組で「呪い」について科学で証明できると断言し、SNSで盛り上がる要素を与えた。
妹が「呪いのビデオ」を見てしまい、王司とKenshinと合流して解明しようと立ち上がった。
呪いの方程式を解き母親が見る事で妹が助かったが、実際は間違っていて答えを新たに探す。
最後は24時間以内に鑑賞する事が答えと知り、みんなに伝えて定期的に見るようになった。

前田王司(演:川村壱馬)

代表作に『PRINCE OF LEGEND』、『HiGH&LOW/THE WORST』などがあります。

占い師としてSNSで活躍する青年。実家は新聞屋だったが、不用品の処分をする為にリサイクルショップに変えている。

「呪いのビデオ」を見た客を助ける為に行動するが、助けられず自身も呪われビビっていた。
Kenshinに助けを求めてお祓いを受け、文華と一緒に呪いの解明をするべく行動を共にした。
文華が妹を助ける為に解明をして助かるが、それが違ったと分かって一人で騒ぎ立てていた。
最後は占い師として活動しながら、みんなで定期的に「呪いのビデオ」を見る習慣をつけた。

感電ロイド/たかし(演:黒羽麻璃央)

代表作に『恐怖人形』、『生きててごめんなさい』などがあります。

引きこもりの自称・ハッカー。普段はSNSで文華と個人的に連絡をして、面白いネタを見つけると提供していた。

実家暮らしで母親とは仲が悪く用意された食事を食べず、薬を服用するほど体が弱っている。
「呪いのビデオ」に関してSNSで動画を見つけると、解明しようとする文華に協力していく。
当初文華が導き出した答えが間違っている事で、違った視点からヒントを与えて外に出る。
最後は自身も「呪いのビデオ」を鑑賞して呪われ、退屈な人生が少し楽しくなったと喜んだ。

一条双葉(演:八木優希)

代表作に『フライング☆ラビッツ』、『アイネクライネナハトムジーク』などがあります。

文華の妹で高校生。姉を崇拝するレベルで尊敬していて、相手が人気者のKenshinであっても論戦での勝利を喜んでいた。

姉がKenshinからもらった「呪いのビデオ」を見てしまい、姉に助けを求めてビビっていた。
学校で動けないはずの親戚を見て、徐々に姿が変わっていく見えない亡霊から逃げ回った。
時間切れ寸前となったところで文華の機転で、母親と一緒に鑑賞した事で一時的に回避した。
最後は文華が呪いの方程式を解くと、家族で定期的に「呪いのビデオ」を見る習慣となる。

一条智恵子(演:西田尚美)

近年の出演作に『ヴィレッジ』、『土を喰らう十二ヶ月』などがあります。

文華と双葉の母親。夫はすでに亡くなっていて二人の娘を育ている。Kenshinの大ファンで出演する番組を必ず見ている。

文華が出演した心霊番組では、双葉が姉を応援する状況に対し、Kenshinを応援していた。
双葉が「呪いのビデオ」を見たとしても気にせず、文華と違ったまったく信じようとしない。
時間切れ寸前の双葉を迎えに行くと、文華からビデオを見るメッセージを実行して助けた。
最後は定期的に「呪いのビデオ」を見ないといけない中、夫に化けた貞子にお茶を出した。

天道琉真(演:渡辺裕之)

代表作に『オン・ザ・ロード』、『ガメラ/大怪獣空中決戦』などがあります。

Kenshinの父親で故人。「天道神社」の神主。幽霊や超常現象はまったく信じておらず、神主は金が目的なだけ。

過去に「呪いのビデオ」を持ち込まれ、お祓いするようなフリをして実際は効果がなかった。
長年に渡ってビジネスライクでお祓いをしていて、それを息子のKenshinにも見せていた。
「呪いのビデオ」を見てしまったKenshinの前に貞子が姿を借りて、何度も登場していた。
最後は時間切れとなったKenshinの前に出てくると、髪が包み込んで貞子として連れ去った。

Kenshin(演:池内博之)

近年の出演作に『夜叉/容赦なき工作戦』、『リンボ』などがあります。

日本を代表するスピリチュアリスト。「スピリチュアルバイオレットナンバーワーン」と呼ばれ、有名人から支持される。

実際はエンターテイナーとして演じているだけで、テレビを使って自身の宣伝をしている。
王司が呪いを解く為にやって来ると、お祓いを形だけやって文華に解明させるよう誘導した。
実は「呪いのビデオ」は自分が仕掛け人となって、最初から呪いを信じていなかったという。
最後は呪いが本物だと体験していて、文華の考えが間違いとして目の前で貞子に殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :1/5。

本作は鈴木光司の『リング』シリーズにおける最新作となります。
この作品は『リング』シリーズのキャラクターである貞子をメインにした内容です。
以前にも『貞子』をタイトルにしたゴミ映画が作られましたが、もう本作ではホラー映画すら作ろうと思っていなかったようです。
監督が木村ひさしであるが、主にミステリーの作品がほとんどであり、ちゃんとしたホラー映画を一度も手掛けた事がありません。
そうなってくると、ホラー映画のノウハウもないような監督にジャパニーズ・ホラーを牽引した作品を撮らせると本作のようなゴミになってしまう。
基本的にネタとなるようなゴミ映画はそこまで嫌いませんが、本シリーズはジャパニーズ・ホラーを築いただけに許せない部分がありました。
もはや現代における「貞子」はマスコットキャラクターとなっており、平成を駆け抜けたホラー映画のシンボルはお笑いの要素になってしまった。
とにかく、木村ひさし監督はホラー映画を小バカにしているように見えてしまい、それもまたイライラさせられる一因になっていると感じました。
特にホラー映画を多く鑑賞している側として、最初からホラー映画よりもコミカルな要素と、得意のミステリーでそれっぽいモノを作ろうとしている印象が強い。
本作に限らず去年、話題となった邦画によるホラー映画は軒並み内容がひどく、ちゃんとしたホラー映画として成立している作品が皆無に近い。
いくらネタにして面白いと思っている立場の人間として、ここまで壊滅的なホラー映画の質が低下している状況は笑って見過ごせる状況とは言えない。
何よりジャパニーズ・ホラーを牽引してきた中田秀夫、清水崇辺りもマトモな映画すら作れなくなってしまっている。
本作は貞子というマスコットキャラクターを使いながら、ホラー映画とは対極にあるような観客に迎合する作品となっていました。
今後はこのようなホラー映画が増えていく事について、非常に悲しい気分であるが、生き残る為には仕方ない流れかもしれない。

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