作品データ
あらすじ
20XX年、史上最大の彗星コペルニクスが地球に接近し、分離した巨大隕石がアラスカを直撃する。
25万人もの人々が犠牲となるが、それは破滅の序章に過ぎず、衝突のショックで地球の自転軸が狂い、世界各地で地震や磁気嵐が発生していた。
刻々と迫る地球の滅亡を止めるべく、調査を開始したジェームズ博士は恐るべき真実を知り、救う為に最終手段を選択するのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・メイフィールド博士(演:ジャック・コールマン)
代表作に『ディープクライシス』、『ザ・タンク』などがあります。
主人公。天体物理学者。政府の災害対策研究所に雇われ、アラスカで地球に接近する彗星の観測をしていた。
研究所から彗星が分裂して地球に衝突すると聞いて、近くで墜落するも一人だけ生還した。
地磁気が狂っていると分かると、勝手にメディアへ情報を流して大将である父親が忠告した。
大統領から現状を説明して、反対側に同じ爆発を起こして元に戻す提案をして同行していた。
最後は計算通りに核兵器を海底で爆発させて地磁気を元に戻し、何事もなかったように生還。
・シンシア・メイフィールド(演:ホリー・ディグナード)
代表作に『雷神/RAIJIN』、『バスドライバー/史上最強の運転手』などがあります。
ジェームズの再婚相手。高校で科学を教えている。ジェームズの連れ子であるシェーンと微妙な関係にある。
地球に接近する彗星を観察する課外授業をするが、シェーンが同級生と揉めて注意していた。
義理の息子で教え子という微妙な立場のせいで、打ち解けず夫が生還して出迎えていた。
夫が基地へ行く間に危険な場所を教えられ、ゾーイたちと避難所から安全なところへ向かう。
最後は夫たちの活躍で地磁気が元に戻り、何事もなかったように帰ってくると喜んでいた。
・シェーン・メイフィールド(演:タイラー・ジョンストン)
代表作に『ブレイクアップ』、『アイス・アルマゲドン』などがあります。
ジェームズの一人息子。シンシアは父親の再婚相手で母親と思っていない。パン屋の娘ゾーイに片思いしている。
シンシアの課外授業でゾーイの恋人が暴れると、カッコいいところを見せようとして失敗。
望遠鏡を壊した事で弁償をシンシアに言われ、父親が帰ってくると二人っきりにしていた。
車で出かけるとゾーイと恋人に会うと、ドッグレースをしようとして地震が起きて逃げ出す。
最後は止まった車のエンジンを始動させ、家で父親を待っていると生還して喜んでいた。
・ゾーイ(演:エマ・ラハマ)
代表作に『もしも願いが叶うなら』、『AVA/エイリアンVS.エイリアン インベージョン』などがあります。
シェーンの同級生でシンシアの教え子。町のパン屋で父親が経営して、お手伝いとして店に出ている。
常連となっているシンシアがやって来ると、父親に言われて用意したケーキを持ってきた。
課外授業で彗星の観測をするが、恋人がシェーンと揉めるもただ見ているだけで止めず。
翌日には恋人とシェーンがドッグレースするが、地震で彼が死んで二人で逃げ出していた。
最後は電磁波で父親が死亡してしまい、シェーンとシンシアに励まされてなんとか立ち直る。
・メイフィールド大将(演:テリー・デヴィッド・マリガン)
代表作に『告発の行方』、『ポイズン・ボディ』などがあります。
ジェームズの父親でアメリカ空軍の大将。家族よりも国を優先した結果、息子とは疎遠状態になっている。
息子がメディアに地球の危機を漏らしていると判明して、大統領から黙らせるよう言われる。
5年ぶりに息子と再会するも口論をしていたが、大統領に状況を説明させて状況を把握した。
息子の作戦で大量の核兵器が必要だと聞くと、大統領の決定に従ってロシアと連絡を取る。
最後はロシアの潜水艦で海底に核兵器を爆発させ地磁気が元通りになり、孫を再会を果たす。
・大統領(演:ロジャー・クロス)
代表作に『X-MEN2』、『リディック』などがあります。
アメリカ合衆国大統領。ジェームズが政府が機密情報にした事実を勝手にメディアへ流してキレていた。
すぐに父親であるメイフィールド大将を呼び出すと、国民を混乱に陥れている事を指摘した。
ジェームズを連行して説明を聞いていると、核兵器を使うと言われて当然のように躊躇する。
アメリカ全国で地磁気による被害が拡大すると、メイフィールド大将に避難の対応を指示。
最後は再びジェームズを呼び出して、世界を救う提案を受けると素直に受け入れた指示した。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアルバトロス・フィルムによる『アルマゲドン』シリーズとなります。
この作品は『ジュラシック・レイク』や『アルマゲドン2012/マーキュリー・クライシス』などで知られるポール・ジラーが監督を務めています。
一応、監督は後に『アルマゲドン』シリーズを1本撮っているが、まだアルバトロスがアサイラムと組む前の作品となります。
何度も書いているが、アサイラムの作品は小難しい専門用語を並べて、それっぽくするのが最近の流行りとなっている。
これが物語を補充するような効果がほぼなく、無意味な時間だけど、それなりに尺稼ぎができるから必ず入れている。
ただ、まだアサイラムが作っていない頃の作品はそのようなテンプレートがなく、個々に工夫しようとする姿勢が見えました。
今回は彗星が衝突した事で地球の磁場がメチャクチャになるような状況だが、基本的に片手で数えるぐらいの人物しか動きません。
こういう場合だと、大統領が出てきて多くの有識者を集めて会議を開くが、本作ではほぼ一対一だけの意見で核兵器の使用を認める無茶振りでした。
彗星だけで地球が傾くのは無理があって、墜落現場の近くから車で逃げて助かるぐらいの規模では無理があり過ぎる。
ただ、現実的に彗星の規模を大きくしてしまうと、地磁気を狂わせる以上の問題が出てくるから仕方ないだろうと思います。
まだCG映像のクォリティが低すぎるせいで、そのシーンが出てくる度に笑うような感じで緊張感がなくなっていきます。
全体的に地味な内容になっているワリに核兵器を使って、今では考えられないアメリカとロシアが協力して解決するところもファンタジーとも言える。
この頃の『アルマゲドン』シリーズはSFよりファンタジーに近いけど、だからと言って今はなんちゃってSFだから大して変わらないだろう。
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