作品データ
公開年月 | 2021/01/29 |
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ジャンル | アドベンチャー |
原作 | なし |
監督 | ジュード・ウェン |
脚本 | クリスティナ・ストレイン |
製作 | イアン・ブライス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
祖父のキモが心臓発作を起こし、イオアネとピリの兄妹は母親レリアニに連れられてハワイのオワフ島へ向かう。
ブルックリンで育った二人にとって、ネット環境すらない島で退屈するイオアネと違い、ピリは別の楽しみを見つけていた。
ピリは財宝の在り処を記した日記帳を見つけると、解読に没頭していく中、一方のイオアネは現地の女性に一目惚れするのだった。
登場人物&出演者

本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。ニューヨークのブルックリンで育っている。ジオキャッシングにハマっていて暗号解読が大好き。
ジオキャッシングの大会で優勝してキャンプに行くはずが、祖父の為にハワイへやって来た。
当初は不満を漏らしていたが、祖父の荷物からお宝を示す日記を見つけて読み漁っていた。
祖父を助ける為にキャスパーたちとお宝がある洞窟に向かい、なんとか見つけて喜んでいた。
最後は冒険でハワイの良さを知って、兄とも和解すると、祖父の為に家族で引っ越してきた。

本作が長編映画デビュー作となります。
ピリの兄。父親を戦争で亡くした事で母親とニューヨークに移り住む。都会での暮らしに慣れている。
ハワイアンである事を快く思っておらず、普段はスペイン系として立ち振る舞っていた。
母親のせいでハワイにやって来るが、当初から納得しておらず、文句ばっかりを垂れ流す。
ピリにスマホを持っていかれ、ハナに連絡し一緒に洞窟に来ると冒険の末にお宝を発見した。
最後は父親の魂に出会った事でハワイの良さを理解し、ハナと恋人になって引っ越してきた。

代表作に『パパvs新しいパパ』シリーズ、『マザーズ・デイ』などがあります。
ハワイに住んでいるピリと同世代の少年。赤毛でメガネをかけているが、ハワイの文化には多少詳しい。
お宝の日記を手に入れたピリと出会い、ハワイ語が分からない彼女に少しだけ助言していた。
祖父の為にお宝を探すピリの提案に乗ると、一緒に隠された洞窟に行ってサポートしていた。
苦手なモノは何もない強いを生かして、洞窟では知恵を出しながらお宝を発見していく。
最後はハワイに残ったピリたちと引き続き仲良くして、四人でいつも一緒にいて遊んでいた。

本作が長編映画デビュー作となります。
ハワイに住んでいるイオアネと同世代の女性。キャスパーとは姉のような仲良しでハワイを誇りに思っている。
音楽をやっていて、本来ならジュリアード音楽院への入学を希望するも経済的な理由で断念。
イオアネに一目惚れされるが、キャスパーへの態度の悪さから当初は快く思っていなかった。
ピリたちを追ってイオアネと洞窟に来ると、墓荒らしになるとして危惧してお宝を発見する。
最後はお宝を守る戦士たちをやり過ごし、イオアネと恋人になってジュリアードを諦めた。

近年の出演作に『マキシマム・インパクト』、『エクスペンダブルズ・ゲーム』などがあります。
ピリとイオアネの母親。夫のクアが徴兵されるが戦死し、耐えられずに子供たちとニューヨークへ移り住んだ。
シングルマザーとして子供たちを育てる為に仕事漬けとなって、家事をイオアネに任せる。
父親のキモが倒れた事でハワイにやって来るが、勝手に出て行ったせいで仲は微妙な状態。
入院していた父親と本音で話し合い、それまでのわだかまりが取れて親子の絆を取り戻した。
最後はお宝探しに行ったピリたちを見つけ、ハワイに移り住むと全員で決めて笑顔となる。

代表作に『殺しのオデッセイ』、『ソウル・サーファー』などがあります。
ピリとイオアネの祖父でレイラニの父親。レイラニが子供たちとニューヨークに行くもハワイに残った。
ハワイアンとして誇りを持っていて、代々先祖が守ってきた土地の為に出るつもりはない。
税金を滞納していたせいで土地を取られる寸前になり、レイラニにバレてケンカをしていた。
骨折して入院していると、レイラニと話し合う機会を得て、和解をして親子の絆を取り戻す。
最後はレイラニがニューヨークから移り住む事に喜び、再び家族としてハワイで暮らした。

本作が長編映画デビュー作となります。
レイラニの夫でピリとイオアネの父親。ピリとイオアネが小さい頃に徴兵されて戦死してしまっている。
イオアネは辛うじて覚えていたが、小さかったピリはまったく記憶にないような存在となる。
ピリたちが洞窟にやって来て、イオアネが墓のお宝を盗んだせいで取り戻すべく姿を現した。
ハワイの血が流れているピリたちを許し、イオアネやレイラニと再会して笑顔を浮かべた。
最後は海に消える他のハワイの戦士たちと同様、ピリの前で笑顔を浮かべて消え去った。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はハワイを舞台にしていて、その影響でハワイの文化や言語が当たり前のように出てきます。
日本人にとって最も人気のある観光地であるハワイだが、それ以上に独特の文化や言語が魅力的であると描写しています。
本作はアドベンチャーのジャンルに入りますが、正直言って、他のアドベンチャー映画と比べると少し緊張感に欠けています。
ハラハラするようなアクション、ワクワクするような謎解きなど、どれもオマケ程度と言えるようなレベルでした。
アドベンチャー映画として鑑賞すると、物足りない部分が多いですが、本作はそれを補うのはハワイという舞台になります。
上述にあるように本作はハワイの文化や言語が登場していて、島国としての独特な雰囲気を上手く描写しています。
更にアメリカンなニューヨーカーである主人公たちと、ハワイという土地の対比という演出も悪くないと感じました。
確かにニューヨークほどハワイは便利ではないが、だからこそ独特な魅力を持っている事をしっかりと伝える。
ただ、もっとアドベンチャー映画である意味合いをもっと出すべきで、中途半端なロマンスはいらなかったと思います。
主人公は少女のピリになっているのに、ロマンスを兄のエピソードにしてしまったので、そのせいでテンポが悪くなっている。
母親と祖父の和解は非常に良かったので、余計なロマンスよりもそっちの方がハワイアンの魂を感じられました。
やはり、本作はハワイを中心に構築している作品だと感じたので、あのロマンスは邪魔にしか思えなかった。
ラストでのオチは予定調和になったが、ハワイに移り住むだけの魅力をしっかりと伝えているので納得できました。
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