作品データ
公開年月 | 2022/08/04 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ジョン・ミリオーレ |
脚本 | ジョン・ミリオーレ |
製作 | アンジェラ・ミリオーレ |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ウィジャ盤の力で地獄から召喚された無敵の幽霊ザメ「ウィジャ・シャーク」との激闘から数ヶ月が経過した。
オカルトマスターのアンソニーはサメとの戦いの果てに地獄を彷徨い、彼を復活させようとする家族や仲間たちがその方法を探っていた。
その一方、地獄の支配者である悪魔カルドゥーラはサメを現世に解き放ってしまい、巨大化して街を破壊する力で蹂躙されるが、アンソニーはある秘策を持っていたのだった。
登場人物&出演者

代表作に『ロスト・ジョーズ』、『ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦』などがあります。
主人公。オカルトマスター。娘たちを助ける為に霊体となってウィジャ・シャークと戦い地獄で彷徨っている。
カルドゥーラの企みを知って一人で止めようとするが、圧倒的な力の前に倒れそうになった。
残した呪文で妻によって現世に連れ戻され、ウィジャ・シャークに対抗する手段を探った。
タロット・ゲイターを召喚してウィジャ・シャークと戦わせ、カルドゥーラとも戦っていた。
最後はカルドゥーラたちを倒し、イリアナを家族の一員に迎えて行方不明の娘を探しに行く。

代表作に『THE BITE/変身する女』、『ブラッディ・ツイン』などがあります。
ヒロイン。夫と娘を置いて家を出て行っていた。夫が死んだと聞いて墓参りに行くも違うと感じていた。
イリアナの前に来て夫は地獄で生きていると知って、彼を助け出す為の方法を一緒に考える。
テラと会って夫が残した呪文をたどって地獄から連れ戻し、イリアナたちと作戦を立てる。
カルドゥーラがウィジャ・シャークで街を破壊する中、参戦して夫たちと攻撃を繰り出した。
最後はカルドゥーラを倒し、イリアナを家族として迎え、行方不明の娘を探す為に旅立つ。

代表作に『ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦』などがあります。
霊能力者。アンソニーとウィジャ・シャークが相討ちになってしまい、クレシーダにどう伝えるべきか悩んでいた。
クレシーダが実際に来て正直に話して協力すると、死霊術師の母親を紹介して待っていた。
呪文を知ったクレシーダが戻ってきて夫を連れ戻し、母親の事を話していて期待してしまう。
カルドゥーラとウィジャ・シャークを倒す仲間となり、シールドや攻撃などを繰り出した。
最後はピンチの時に母親が駆けつけて喜び、アンソニーとクレシーダの正式な家族となった。

代表作に『Johnny Ghoulash Escapes from Creightonville』、『Konga TNT』などがあります。
イリアナの母親で死霊術師。長年に渡って娘と疎遠となっていて、森の奥でボロい小屋に住んでいる。
人間が嫌いで誰も寄せ付けないが、夫を助けたいクレシーダが来て仕方なく話しを聞いた。
アンソニーが残した呪文を解き明かす為に協力を求められ、手を貸して立ち去ろうとした。
クレシーダから娘が会いたがっていると言われ、余計なお世話としながら会うと約束した。
最後は娘がピンチの時に駆けつけてカルドゥーラに攻撃し、勝利すると何も言わず立ち去る。

代表作に『The Friday Night Death Slot』、『Poltergeist Encounters』などがあります。
アンソニーとクレシーダの一人娘。ウィジャ・シャークを誤って召喚したせいで父親が地獄行きになっていた。
その後は行方不明となっていて、地獄から戻ってきた父親が立ち寄った家で幻影として登場。
自分と母親を蔑ろにしてきた父親に対して文句を言って、今までの事を考えさせようとした。
最後は自分がどこにいるのか分からない状態で、現世に戻ったアンソニーの前から消えた。

代表作に『Creature from Cannibal Creek』などがあります。
地獄でアンソニーと出会う。カルドゥーラを目指していたアンソニーの前に現れるも無言を貫いていた。
アンソニーが正体を暴こうとタロットカードを出され、三度も死神のカードを出していた。
ウィジャ・シャークについて聞いていたアンソニーにようやく口を開き、抽象的な事を言う。
死が大流行している状況を快く思っておらず、カルドゥーラの暴走を止めて欲しいと頼んだ。
最後はアンソニーしかカルドゥーラを止められないと説明し、その後は無言で立ち去った。

代表作に『Creature from Cannibal Creek』、『ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦』などがあります。
地獄の支配者。地獄で彷徨っていたウィジャ・シャークを捕まえ下僕にしている。世界征服を企んでいる。
ビキニ女を侍らせてウィジャ・シャークのエサにしながら、アンソニーが来るのを待った。
唯一、世界征服の邪魔をするアンソニーを始末しようとするが、クレシーダにより逃された。
現世に来るとウィジャ・シャークを巨大化させて街を破壊し、アンソニーたちと対決した。
最後はテラが加わった攻撃に耐えきれず、断末魔の悲鳴を上げながらも地獄へ送り返された。
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンが配給した『ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦』の続編となります。
この作品は主演、監督、脚本をジョン・ミリオーレが務めています。
前作ではよくある安っぽいZ級のサメ映画で内容自体はそこまで斬新さはなかったが、主人公だった娘の父親が霊体となってウィジャ・シャークと戦う場面が強烈でした。
まさか本作はそっちをメインに持ってきて、父親が主人公に格上げされてウィジャ・シャークも再登場してくるとは誰も予想しなかっただろう。
よく言えば悪ノリのような感じで本作は全体的にファンタジーとオカルトが詰まったオリジナリティの高い作品に生まれ変わりました。
基本的にZ級の映画というのは続編を出す事がない一発ネタが多いのですが、本作は思い切って方向転換したのは非常に面白いと思いました。
日本はサメ映画の巨大なマーケット市場になっていて、完全に日本人へ向けたようなアクションを中心にした内容は大正解だと思います。
前作はゴミ映画に近いようなムダが多いシーンや意味不明なシーンが多かったけど、本作はほとんどムダがないのは素直に良かったと思ってしまう。
ハッキリとしたゴールがあって適度なバトルもあって、安っぽいCGであってもちゃんと盛り上げようとするところが好印象でした。
こういうタイプの作品は振り切ってこそ面白さが出てくるはずなので、本作はそこをピンポイントに捉えたから成功としたと思います。
単純なウィジャ・シャークだけに引っ張られた続編なら失敗に終わって埋もれるはずが、どこかの至高の魔術師を彷彿とさせる様変わり正解としか言えません。
タイミングとしても良かったですし、ガラリと内容を「ドクター・ストレンジ」っぽくしたのもいい意味で予想を裏切っています。
やたらと登場人物を増やさなかったし、ムダなエピソードもないから他のサメ映画と比べてもテンポが良く段違いに面白い。
さすがに終盤でワニが出てくるのはムリがあったけど、それはそれで許されるような下地を作ったのも良かったと思います。
しかも、次回作を意識したラストは期待値を上げていくが、問題は本作のようなムダのない展開にならないかだろう。
一作目がそこまで面白くなくても、ちゃんと受けた部分をメインにして続編を作ったジョン・ミリオーレの着眼点が素晴らしい作品でした。
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