作品データ
あらすじ
ホラー映画監督の黒石光司は実録映画の撮影の為、助監督の市川美保を連れて山奥の家を訪れる。
そこには、黒石の映画の内容とまったく同じ体験をしたと訴える美女・三好麻里亜がいた。
やがて黒石の映す映像に奇妙な現象を次々と捉え、思わぬ恐怖が彼らを襲い、恐ろしい出来事の数々を記録していくのだった。
登場人物&出演者
・市川美保(演:堀田真由)
代表作に『虹色デイズ』、『ハニーレモンソーダ』などがあります。
主人公。毒舌の助監督。黒石監督のヒット作「オカルティズム」を見て、映画業界に憧れて入ってきた。
三好が送った映像に懐疑的となっていて、「オカルティズム」を超える作品を期待する。
バケモノに追われる中で江野を頼る事になるが、黒石監督の本気度を知って協力していく。
ナナシの力だけじゃなく彼自身にも惚れてしまい、生贄になった彼を復活させる為に協力。
最後は復活したナナシを再会を喜ぶが、隕石を見て世界の終わりと分かってカメラを見た。
・黒石光司(演:白石晃士)
近年の出演作に『白石晃士の決して送ってこないで下さい』、『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』などがあります。
落ち目の映画監督。過去に大ヒットした「オカルティズム」に多くのファンがいるが、現在はうだつが上がらない。
ヒット作を出す為に麻里亜の投稿映像を取材するべく、山奥の家に向かうと異様さに驚く。
麻里亜から出てきたバケモノから逃げ出し、江野と合流してバスで逃げると蒼天とも合流。
ナナシがバケモノを撃退すると、根本であるカルト集団へ潜入して麻里亜の救出をする。
最後は復活したナナシがバケモノを倒すが、隕石による世界の滅亡をカメラに収めていた。
・江野祥平(演:宇野祥平)
近年の出演作に『市子』、『正欲』などがあります。
スーパーボランティア。山で遭難した女の子を探している。猟銃を持っていて、山が危険だと警告する。
黒石たちがバケモノに襲われる直前に猟銃で撃退すると、バスを目指して一緒に逃げた。
バスに取り憑かれた霊能者が乗って警戒し、ナナシが撃退すると彼を認める言葉をかける。
カルト集団の中へ潜入すると、女の子を探す目的を絶対に変えずナナシの作戦を実行した。
最後は復活したナナシがバケモノを倒し、女の子を見つけるも隕石で世界の終わりを見た。
・三好麻里亜(演:筧美和子)
代表作に『闇金ウシジマくん/Part3』、『ゾン100/ゾンビになるまでにしたい100のこと』などがあります。
山奥の家に住んでいる女性。宇宙からの何かが来た事で、恐怖映像を撮って黒石監督の元に送って助けを求める。
「オカルティズム」の大ファンで、黒石監督が自分の見たモノを知っているとして呼んだ。
ミミズのバケモノに取り憑かれており、逃げる途中で何度か正気を失うも市川たちが戻す。
カルト集団の元へ行ってカギとなる為の生贄となるが、ナナシの作戦で復活をしていた。
最後は元の明るい性格に戻って帰ろうとして、隕石の落下による世界の終わりを見ていた。
・ナナシ(演:飯島寛騎)
代表作に『仮面ライダー』シリーズ、『ブレイブ/群青戦記』などがあります。
イケメン霊能者。蒼天に助っ人として呼ばれた。バスを霊力で停止させ、取り憑かれた蒼天たちを撃退した。
バケモノの正体を知っていて、撮影する黒石監督たちを助ける為に仕方なく協力していた。
巨大なバケモノに物怖じせず退くが、カルト教団を倒さない限り終わらないと説明した。
カルト教団の中へ入り込んで調子を合わせていくと、生贄になる作戦を出して任せた。
最後は復活してバケモノを倒して脱出するが、隕石によって世界が滅ぶと分かって諦めた。
・広島蒼天(演:中野英雄)
代表作に『やる気まんまん』、『アウトレイジ』シリーズなどがあります。
霊能者。市川から連絡をもらって今回の三好をお祓いする為に同行をするが、少し遅れる事となった。
市川たちがバケモノからバスで逃げていると、道路で歩いていたところに遭遇して合流。
山には危険なバケモノがいるとして、携帯の電波が繋がらず迂回しながら向かっていた。
道中でケガした霊能者たちを危険視すると、正体を暴き法術で撃退しようとして失敗する。
最後は取り憑かれてしまうが、助っ人として呼んだナナシの力によって消滅させられた。
・大浦奈都子(演:池谷のぶえ)
代表作に『ソロモンの偽証』、『浅田家!』などがあります。
カルト教団のリーダー格。ある日、赤い光を見て導かれるように施設へ来て、人々を迎え入れていた。
タタリ神が世界を作り変える事に期待していて、カギとなる麻里亜が来ると出迎えていた。
潜入する黒石監督たちの正体を知らず、調子を合わせる彼らに期待をして笑顔で迎えた。
儀式で麻里亜とナナシが生贄になり、江野が反逆すると新しい世界の素晴らしさを話した。
最後は江野の演技に騙されと分かると、攻撃しようと銃弾を受けて倒されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はWOWOWで放映されたオリジナルドラマ「オカルトの森へようこそ」の劇場版となっています。
この作品はモキュメンタリーの名手として知られる白石晃士が監督、脚本、撮影、出演などを務めています。
残念ながらオリジナルドラマシリーズを鑑賞していないが、白石晃士監督のモキュメンタリーなら間違いないと思っていました。
今回もモキュメンタリーによるオカルト的なホラーから始まるが、まさかの展開とスケールは予想できなかったです。
もう少し地に足が着いたような内容だと思っていただけに、異世界の神とかが入ってくるのは最近の白石晃士監督の世界観だと感じました。
「戦慄怪奇ファイル/コワすぎ!」シリーズでも異界の神とか出てくるので、どっちかと言えばクトゥルフ神話に近い世界観だと言えます。
出てくるミミズもそっちの神に近いので、もしかすると、そこら辺を意識して取り入れている可能性がありました。
今回は120分超えの長い尺になっていますが、かなり内容も濃くて最初と最後では別物と言ってもいいぐらいでした。
本来はこういうのはメジャーな作品がやってもいいけど、作り方がインディーズの手法だから逆にいいかもしれない。
それに本作では江野祥平として宇野祥平が登場しているし、あの「カルト」で登場したNEOを彷彿とさせるナナシも良かったです。
何より白石晃士監督の作品に登場しているメンツもちゃんと出ていて、ラストでは「工藤ディレクター」と思ってしまう場面もありました。
今後は白石晃士監督は日本の邦画業界を引っ張っていく事は間違いないだろうし、こういうインディーズっぽい作り方は大事にして欲しいです。
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