【オー・マイ・ゼット!】RE-2493

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あ行

作品データ

公開年月 2016/11/05
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 神本忠弘
脚本 神本忠弘
製作 森安謙介
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

全国民を震撼させた“ゾンビパニック”勃発から5年後の日本、事態は収拾し、すっかりと平和を取り戻していた。
そんなある日、どこからともなく現れた一体のゾンビが花田さんの家に迷い込んだ。
居合わせた花田夫妻をはじめ、動画投稿が趣味の高校生、町工場の経営者、怪しげな研修医、ゾンビが生前の妻と名乗る女。
家に閉じ込めたゾンビの処遇にそれぞれの思惑が交錯して、事態は予想外の展開となっていくのであった。

登場人物&出演者

花田大輔(演:角田晃広)

お笑いトリオ『東京03』のメンバーで、代表作に『男子高校生の日常』などがあります。

主人公。休日を過ごしていたところを突然ゾンビが家に上がって慌てて飛び出す。

サラリーマンをやっていて、二日酔いで1階へ下りた時にゾンビと遭遇して逃げ出す。
集まっていたメンバーの中で正論を放っていたが、少数派のせいで完全に無視されてしまう。
ずっと警察へ連絡をするべきだと訴えるも、妻が過去の浮気を持ち出して泣く泣く納得。
最後は恭子の指を食い千切ったゾンビを倒そうとするが、コケて気絶し、その間に食われる。

花田恭子(演:ともさかりえ)

代表作に『ちょんまげぷりん』、『100回泣くこと』などがあります。

大輔の妻。ゾンビが家に侵入した時は買い物中で帰ってきて2階に上がってもも気づかず。

階段を上れないはずのゾンビが2階に上がり、大輔たちの助けでなんとか脱出する。
5年前のゾンビパニックで活躍したパピヨン木場の大ファンで語り出すと長い。
ゾンビがパピヨン木場だと判明し、一人だけ興奮して捕まえる事に大輔を納得させる。
最後は動けないゾンビに指を差しだして引くスリルを味わうが、二回目は食いちぎられる。

土井明/沼田明(演:森下能幸)

代表作に『キル・ビル』、『キツツキと雨』などがあります。

たまたま通りがかった作業着の男。土井製作所という小さな町工場を経営している。

製作所は経営が傾き、妻とはケンカばかり、息子とも口を利けず困り果てている。
たまたま見かけたゾンビを捕まえ、売って金を工面しようと花田を説得する。
実は息子は松山と同級生で、ゾンビになった動画を流したせいで恨みを持っていた。
最後はカバンにある息子を出そうとして噛まれ、松山の友人ケイタに殴られて気絶する。

西岡みすず(演:町田マリー)

代表作に『恋の罪』、『ワンダフルワールドエンド』などがあります。

花田の家に入ったゾンビの妻。4年前に行方不明になっていた主人を取り戻そうとする。

実は借金まみれで見かけたゾンビを売って金にしようと妻のフリをしていた。
グロテスクなモノに弱く、すぐに吐いてしまい、食べた素麺が鼻から1本出てしまう。
最後は清野が愛犬を殺したと思い、発狂して襲いかかるもゾンビに食い殺される。

清野守(演:柾木玲弥)

代表作に『みんな!エスパーだよ!』、『ライチ☆光クラブ』などがあります。

大学病院に勤める研修医。法律やゾンビの闇売買について詳しく冷静な物言いをする。

ちょうど夜勤明けでゾンビを見かけ、再生医療の研究に役立つと考え検体として欲する。
実はドラッグストアで働いていて、趣味は解剖で近所の犬を捕まえて切り刻んでいた。
最後は行方不明の愛犬が殺されたと勘違いした西岡に腹部を切り裂かれてしまう。

松山ヒロト(演:萩原利久)

代表作に『暗殺教室』、『ちはやふる・上の句/下の句』などがあります。

高校生で帰宅部。ゾンビを見つけて後を付いて動画を撮っていた。花田の家に閉じ込める。

興味本位でゾンビの後を付け、文化祭などのイベントで使おうという浅はかな考えでした。
実は小学生の時、同級生がゾンビになってネットで動画を流した双子の姉がいる。
最後は正体を暴いた沼田のカバンに隠していた元同級生のゾンビに首を噛まれてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は予告篇ディレクターとして100タイトル以上の劇場用映画の予告篇を演出した神本忠弘の最新作となります。
そもそも予告篇ディレクターという肩書きは初めて知ったし、予告篇は専門の人が演出しているのも初めて知った。
ようは既存の作品から面白いがネタバレにならないシーンを抜粋する編集の人という感じ。
そんな本作はB級映画では絶大な親和性を発揮するゾンビがネタとなっています。
ただし、ゾンビが発生してサバイバルをするのではなく、すでにゾンビは希少価値のモノになっている世界である。
こういう類の作品はゾンビ映画の中では多少あるが、そんなに多くはないタイプです。
やはり、ゾンビ映画というと発生して主人公たちがサバイバルするのが王道だろう。
本作は王道とは違って、まさに邦画らしい小さな舞台での物語を展開させてくれています。
邦画としてテンポが良く、会話も小気味良い感じで進んでいく為、非常に観やすかった。
ゾンビ映画は基本的に90分が目処となるが、本作はきちんと守っています。
邦画特有のダラダラでムダな描写といのがなく、飽きる事のない構成が光っていました。
コミカルな要素も自然に組み込まれていて、ちゃんと笑いを取るポイントもあります。
何より本作で映画初主演を張った角田晃広が素晴らしく、コントの時はボケだが、本作でのツッコミ役も冴えていました。
あとは遅れて登場するともさかりえも、自然体な演技でこちらも好印象でした。
ずっと敬語を使っていた柾木玲弥、生意気な萩原利久、何かある森下能幸、鼻から素麺の町田マリーもきちんと役目を果たしている。
本作は明らかに低予算の作品であるが、邦画として非常に高い娯楽性を発揮している。
特にクライマックスでのゾンビ映画らしい展開は、本作の中盤までののんびりした雰囲気を一変させてくれています。
登場しているゾンビは一体だけであるが、町の名前が“露目路”というのも分かっている。
で、肝心のゾンビはクラシック型でノロノロと歩くけど、アゴの力は異常でした。
最近はいろんなゾンビ映画を鑑賞しているが、本作はダントツの面白さだと思います。
邦画のゾンビ映画では『アイアムアヒーロー』に匹敵するほどの傑作でした。

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