作品データ
あらすじ
ソヒはユーモアにあふれ、何事にも完璧な夫のマンギルと夫婦仲が良好で、何不自由ない生活を送っていた。
ところが、完璧すぎる夫に対して強い疑惑を抱き始めたソヒは、私立探偵を雇って密かに素行を調査させていた。
その結果、夫は数回結婚した過去があり、元妻の中には行方不明となった者や不審死を遂げた者がいるなど、ソヒは驚くべき事実を知っていくのだった。
登場人物&出演者
・パク・ソヒ(演:イ・ジョンヒョン)
代表作に『ラブ・アゲイン/2度目のプロポーズ』、『新感染半島/ファイナル・ステージ』などがあります。
主人公。韓国の田舎出身でマンギルと結婚してからソウルに住んでいる。普段はドラッグストアを経営している。
夫のスマホに入ったメールから浮気を怪しみ、探偵のチャンに身辺調査を頼んで事実を知る。
チャンの調査で夫が宇宙人だと分かり、殺されかけるも助かり、反撃するも倒せずに逃げる。
セラとヤンソンと逃げていくと、エージェントがマンギルと対決し、チャンから薬をもらう。
最後は薬をマンギルに打って機能不全にして倒し、1年後にセラやヤンソンと楽しく過ごす。
・チェ・マンギル(演:キム・ソンオ)
近年の出演作に『パイレーツ:失われた王の秘宝』、『シークレット・ジョブ』などがあります。
ソヒの夫。製薬会社のオーナー。スタンフォード大学卒で韓国旅行に来た時にソヒと出会って結婚している。
残業が多く妻との時間が過ごせないが、スマホに入ったメールから浮気を疑われてしまう。
チャンの調査でソウルを21時間も動きっぱなしで、出会った女性と情事を繰り返すとバレる。
その正体は宇宙人でウイルスで地球人の滅亡を考え、ソヒの生命保険を狙って殺害を計画。
最後は同族のエージェントを倒すが、チャンの薬をソヒに打たれ、動けなくなり捕まった。
・セラ(演:ソ・ヨンヒ)
代表作に『探偵なふたり』シリーズ、『ヨコクソン』などがあります。
ソヒの先輩で友人。肉屋を経営している。過去に三度の離婚をして、噂で夫を殺害したと言われている。
実際は夫を一度も殺した事がなく、夫の浮気で悩むソヒから相談されて協力をしてくれる。
マンギルがソヒの毒殺に失敗すると、チャンの計画で感電死させようとして失敗してしまう。
ソヒたちとマンギルから逃げていくが、包丁で頭を叩き割っても倒せない事に驚いていた。
最後はチャンの調合した薬でソヒがマンギルを倒し、ヤンソンとも友人になって楽しんだ。
・ヤンソン(演:イ・ミド)
代表作に『恋は命がけ』、『パパとムスメの7日間』などがあります。
女優。端役レベルでしか出演できておらず、同窓会では大女優のような立ち振舞い全員を見下していた。
田舎から出てきたソヒの結婚話を聞くと、自慢話の対抗にフォトグラファーの恋人を話した。
実は現場でも失敗ばっかりしていて、自身も地方の訛りが出てしまいクビを宣告されていた。
メールで恋人であったチャンの浮気を知らされ、ソヒの自宅にいて事情が巻き込まれた。
最後は暴走するマンギルに追い詰められるもソヒが倒し、完治したチャンから求婚された。
・Dr.チャン(演:ヤン・ドングン)
代表作に『ファイヤー・ブラスト/恋に落ちた消防士』、『俳優は俳優だ』などがあります。
ミステリー研究所なる探偵事務所を経営する。フランス留学した経験を持ち、ネットで高い評価を持つ。
夫の浮気を心配したソヒが相談にやって来ると、事実確認として彼の一日に密着していた。
ソヒに事実を報告すると、一度も休ま21時間も動いて、様々な女性と情事を繰り返すと報告。
宇宙人説からマンギルがそうだと断定して、電気でショック死を計画するも自分が食らった。
最後は記憶喪失になるも薬をソヒに渡しマンギルを倒させ、1年後にヤンソンに求婚した。
・エージェント(演:チャン・ミョンガプ)
代表作に『恋愛』、『長沙里9.15』などがあります。
韓国政府のエージェント。地球に棲み着いている危険なエイリアンの調査と捕縛を担当する。
その正体は同じくエイリアンであるが、地球人側に寝返って同族の暴走を止める役目を担う。
地球人を滅ぼすウイルスを作るマンギルを長年追っていて、ようやく見つけて捕縛に出た。
ソヒたちが追い詰められている工場に来ると、マンギルと直接対決するも圧倒されてしまう。
最後はチャンが調合した薬をソヒがマンギルに投与し、倒れたところで捕獲を果たした。
感想
[個人的な評価]
本作は『夏のホラー秘宝まつり2021』にてプレミア上映された作品です。
この作品は『人喰猪、公民館襲撃す!』で知られるシン・ジョンウォンが監督と脚本を務めています。
韓国映画というのは質の高い作品を多く出していますが、たまに微妙な内容の作品もあるのも事実となります。
本作についてはコメディベースにした作品となっているが、残念ながら構成があまり上手くないと感じました。
まず、夫が宇宙人で人類の滅亡を狙っていると判明しているが、その行動が限定的すぎて設定と釣り合っていなかったです。
典型的な低予算映画が陥るパターンであるけど、設定だけがひとり歩きをして実際の内容が庭先程度の規模になってしまう。
これはアメリカなどの低予算映画によく見られるパターンだが、残念ながら本作においても同じ感じになってしまっています。
不気味なキャラクターを演じるキム・ソンオは顔面から説得力があるが、中盤からグダグダになるから今ひとつ魅力を発揮されていないような気がしました。
主人公を演じるイ・ジョンヒョンは一生懸命頑張っていますが、キャラクターとして今ひとつでグダグダになった展開の象徴的な存在になりました。
他の女優陣も同じように中盤のグダグダに巻き込まれた感じで、その中でも探偵を演じたヤン・ドングンはそれなりに存在感を出していました。
グダグダな展開になる中でコミカルな存在として緩衝材になっていたが、こちらについても少し物足りない使い方だったと思います。
韓国映画は個人的に期待していますが、今回は低予算映画のダメなパターンにハマってしまい、中盤のグダグダ展開が作品の勢いを殺していたと感じました。
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