【呪詛】VD-743

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作品データ

公開年月 2022/03/18
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ケヴィン・コー
脚本 ケヴィン・コー、チャン・ジャウェイ
製作 リン・チェンユ・ジャッキーズ、ヤン・シューフェン
製作国 台湾
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

リー・ルオナンは6年前にとある村落でタブーを犯してしまった事を視聴者に告白し、娘への呪いを解く為に協力をして欲しいと画面に向けて呼びかける。
ルオナンは里子に出していた娘のドゥオドゥオを里親のチーミンから引き取り、二人で静かに暮らしていたという。
しかし、ドゥオドゥオの周りで怪奇現象が起こり、ルオナンは呪いを解こうとチーミンの村へ向かうと、次々と新事実が明らかになっていくのだった。

登場人物&出演者

リー・ルオナン(演:ツァイ・ガンユエン)

代表作に『百日告別』、『センセン』などがあります。

主人公。恋人のアードンと弟のアーユアンと「喃喃怪チャンネル」を共同で運営して、彼らの村まで行ってきた。

その時に受けた儀式により、お腹にいるドゥオドゥオと自分自身が呪いを受けてしまう。
6年も精神病院に入院するも退院して、ドゥオドゥオと一緒に暮らすも怪現象が起きていた。
チーミンが映像について解明していたが、実はすでに呪いの正体を知っていて娘を助ける。
最後は自身を犠牲にして呪いを薄め、更に残された動画から不特定多数にも呪いを与えた。

ドゥオドゥオ(演:ホアン・シンティン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ルオナンとアードンの間に生まれた娘。ルオナンが精神疾患となったせいで里子に出されてチーミンと暮らしていた。

治療が完了したルオナンが迎えにやって来ると、当初はぎこちない対応も次第に慣れていく。
生まれる前から呪いを受けていて、人が見えない何かが見えて、そのせいで変人扱いされる。
呪いが日に日に強くなって動けない状態になり、ルオナンとチーミンが除霊をさせていた。
最後は集中治療室に運ばれていたが、ルオナンが自身と不特定多数を使って呪いを薄めた。

シエ・チーミン(演:ガオ・インシュアン)

代表作に『リベンジコード/盗まれた正義』、『スリングショット』などがあります。

6年前に里子に出されたドゥオドゥオを引き取った里親。体質的に子供が作れない体で父親の気持ちを知りたいという。

ドゥオドゥオを本当の娘だと思って愛情を注ぐが、母親のルオナンが来て引き渡していた。
ルオナンと暮らすドゥオドゥオの状態が悪いと通報して、彼女から親権を奪おうとしていた。
ドゥオドゥオを連れて逃げるルオナンの覚悟を知って、除霊できる場所へ連れて行った。
最後は独自に動画を調べて詳細をルオナンに送ると、呪いを受けて顔面を叩きつけて死んだ。

アーユアン(演:阿Q)

本作が長編映画デビュー作となります。

ルオナンと兄のアードンたちと心霊動画を中心にする「喃喃怪チャンネル」を一緒に運営している。

カメラマンを担当していて、久々に兄とともに帰る村で行われる秘められた儀式を撮影した。
当然のように親族たちから撮影を止めるように言われるが、なんとか隠れて映し出していた。
禁じられた地下室へ勝手に入ってしまうと、兄が呪われて恐怖し、悲鳴を上げながら逃げた。
最後はルオナンの前に姿を現して襲いそうになるが、高所から落ちてそのまま死亡した。

アードン(演:ショーン・リン)

代表作に『楼下の房客』、『Love The Way You Are』などがあります。

恋人のルオナンと弟のアーユアンと心霊動画を配信する「喃喃怪チャンネル」を共同で運営している。

運転手として故郷の村に帰ってくるが、部外者であったルオナンを連れてきて注意された。
ルオナンが妊娠していると分かって村に迎え入れられるが、その事実を知って動揺していた。
禁じられた地下室を撮影するべく勝手に入っていくと、帰りたい弟の言葉を無視していた。
最後は顔が隠された邪神を見て呪いを受けてしまい、自ら顔面を叩きつけて自殺を遂げた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はどうやら実際に台湾で起きた事件をベースにしたホラー映画となります。
タイトルから分かるように本作は「呪い」をテーマにしていて、これは台湾に限らず世界中で実際にあるモノだと言いたい。
近年では雑な作品が多い中国映画よりも、低予算でも丁寧に作られた台湾映画の方が個人的に期待度が高いです。
今回は「呪い」というテーマですが、個人的に別の国の「呪い」について少しだけ知識があるので、それらと比較するような感じで鑑賞しました。
まず、本作は鑑賞する人間を意識した構成になっていて、POVの手法を使いながら『デッドプール』で言う第4の壁を突破したようなメタ的な演出になっている。
冒頭で主人公が不特定多数に向けて協力を求めて、自身の娘を助ける為に必死の訴えをして物語が展開して真実が語られていきます。
呪いを受けた主人公が娘を生んだが、精神疾患によって里子に出していたが、ようやく治療が終えて二人で生活を始めていく。
しかし、そこから娘に次々と怪現象が起きてしまい、最終的に体を蝕むような状態になって主人公が不特定多数の人たちに協力を煽る感じになります。
当初は主人公と娘を同情するような展開になっていくが、物語が終盤になってくると、その中に秘められたカラクリが分かってきます。
呪いは解くモノじゃなく、薄めるモノだとして、多くの人に教える事で娘を助けようとする主人公の危険過ぎる暴走が判明していく。
これはあくまで娘を助けたい純粋な母性であり、結果的に他人を巻き込んでも構わないというテロリストに近い考え方だと言えます。
最初は同情から寄り添って見守っていたが、実は主人公が仕掛けた罠と分かってしまうと、非常に恐ろしいと思えるはずです。
ただ、個人的に呪いはそこまで特殊なモノとは感じておらず、本作のような即効性はなくても、確実にターゲットを破滅させるのは知っています。
本作は映画的な演出が強い部分であったが、実話であると言われても、これはウソじゃないと個人的には思いました。

コメント

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