作品データ
あらすじ
1617年の日本、ビ・ハン率いる中国の忍者組織「燐塊」が、ハサシ・ハンゾウを襲撃し、地球の守護神ライデンが彼の娘を救う。
約400年後、胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技のコール・ヤングはある日、魔界の皇帝が放った刺客に命を狙われる。
こうしてコールは危機を迎えた人間界を守るべく、新たな仲間たちとともに過酷な戦いへ身を投じるのだった。
登場人物&出演者
・コール・ヤング(演:ルイス・タン)
代表作に『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『デッドプール2』などがあります。
主人公。総合格闘技の選手。ドラゴンのアザを持つ。過去にチャンピオンとなったが、今は連戦連敗中である。
ドラゴンのアザを持つ者の抹殺に来たサブゼロの襲撃を受け、ジャックスのおかげで助かった。
ソニアの元を訪れ、選ばれし者だと判明して、カノウの案内で光の寺院へたどり着いて修行する。
奥義に目覚められず家族の元に帰らされ、ゴローの襲撃を受けて覚醒して鎧とトンファーで倒す。
最後はハンゾウを蘇らせて共闘してサブゼロを倒し、新たな選ばれし者たちを探す旅に出かける。
・ソニア・ブレイド(演:ジェシカ・マクナミー)
代表作に『MEG/ザ・モンスター』、『ブラック・クローラー』などがあります。
ヒロイン。アメリカの特殊部隊の中尉。ジャックスとともに長年に渡ってドラゴンのアザを持つ者について調査する。
ジャックスに言われて訪ねてきたコールに事情を話し、魔界からの刺客で危険な状況だと知る。
カノウの案内で光の寺院へたどり着き、ジャックスと再会するも選ばれし者じゃなく修行できず。
裏切ったカノウと対決して見事に倒すと、ドラゴンのアザを手に入れてピンチのコールを助けた。
最後は魔界の戦士たちに勝利して、次なる戦いの為にライデンの元で選ばれし者を探す旅に出る。
・ジャクソン・“ジャックス”・ブリッグス(演:メカッド・ブルックス)
代表作に『告発のとき』、『グレイス/消えゆく幸せ』などがあります。
アメリカの特殊部隊の少佐でソニアの同僚。ドラゴンのアザを持つ。過去に6回も戦地に出ている歴戦の兵士。
同じドラゴンのアザを持つ人間を探し、コールを見つけるもサブゼロの襲撃で両腕を失った。
リュウ・カンに見つけられ、光の寺院で治療を施され、両腕をサイボーグ化して復活を果たす。
岩の下敷きになったソニアを助ける為に覚醒して両腕が強化され、レイコ将軍を見事に倒した。
最後は魔界の戦士たちに勝利を遂げて、ライデンの元で新たな選ばれし者たちを探す旅に出る。
・リュウ・カン(演:ルディ・リン)
代表作に『パワーレンジャー』、『アクアマン』などがあります。
ライデンに仕える人間界の戦士の一人。放浪していた頃に拳法の達人ボー・ライ・チョーに拾われて鍛えられた。
クン・ラオとは義兄弟の関係で、光の寺院での修行により炎を操る奥義を会得している。
光の寺院へやって来たコールたちを出迎え、彼らを導いて魔界との戦いについて説明していた。
コールたちの修行を手伝うが、カノウの裏切りでシャン・ツンの襲撃でクン・ラオを失う。
最後はカバルを倒して復讐を遂げ、ライデンの元で新たな選ばれし者たちを探す旅を再開する。
・クン・ラオ(演:マックス・ハン)
代表作に『ドラゴン・ブレイド』、『プロジェクトX/トラクション』などがあります。
ライデンに仕える人間界の戦士の一人。光の寺院の偉大な王者グレート・クン・ラオの末裔。
リュウ・カンとは義兄弟の関係で、王者としての血筋に誇りを持って戦士の強い覚悟を持つ。
コールとカノウの修行に付き合っていたが、あまりにも弱い二人に対して期待薄と説明した。
カノウの怒りを引き出して奥義を覚醒させて、コールたちの修行相手になって鍛えていた。
最後はカノウの裏切りでシャン・ツンに襲撃され、コールを助ける為に犠牲となってしまう。
・ライデン(演:浅野忠信)
近年の出演作に『唐人街探偵/東京MISSION』、『ケイト』などがあります。
人間界の守護神。雷を自由自在に操る。過去にサブゼロに家族を殺されたハンゾウの娘を助け出している。
魔界が9連勝している現状で人間界の窮地に対抗するべく戦士を育て、支配を阻止しようとする。
コールたちが選ばれし者だと知って、コールとカノウの弱さ、ソニアに資格がないと見抜く。
シャン・ツンが光の寺院に襲撃をかけるが、雷の防御壁を築いて一時しのぎで修行をさせる。
最後はコールたちが魔界の戦士に勝利し、シャン・ツンを追い返して仲間を集める指示をした。
・カノウ(演:ジョシュ・ローソン)
代表作に『俺たちニュースキャスター/史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』、『スキャンダル』などがあります。
傭兵集団「黒龍会」のリーダー。武器と麻薬の売人で殺し屋。ドラゴンのアザを持つ者を殺害して代わりになる。
ソニアたちに捕まっていたが、魔界からの刺客に襲撃され、光の寺院へ行く事に賛同していた。
リュウ・カンたちの使う超能力に興味を持つが、修業の場でふざけた態度から期待されない。
奥義に覚醒して右目からレーザービームを出すが、カバルの誘うに乗ってコールたちを裏切る。
最後はソニアとタイマン勝負して追い込むが、右目を貫かれ死亡し、アザを彼女に渡した。
・カバル(演:ダニエル・ネルソン)
代表作に『デス・ショット』、『ゴジラVSコング』などがあります。
元黒龍会のメンバー。過去にリーダーだったカノウの裏切りで肺を焼かれ、機械化によって生き延びている。
現在は魔界でシャン・ツンの忠実な戦士となっていて、超スピードと剣を使って戦っている。
光の寺院がライデンの封印で入れないとシャン・ツンに言われ、カノウの裏切りを誘った。
リュウ・カンと対決して超スピードで翻弄していくが、クン・ラオの危機で逃げられてしまう。
最後はリュウ・カンと再び対決し、タールの溜まり場で動きを奪われ、炎の龍で焼かれて死亡。
・ビ・ハン/サブゼロ(演:ジョー・タスリム)
近年の出演作に『剣客』、『シャドー・オブ・ナイト』などがあります。
17世紀に中国の忍者組織「燐塊」に属した氷を操る暗殺者。敵対するハンゾウとその家族を抹殺している。
魔界の戦士となってシャン・ツンの元にいて、人間界でドラゴンのアザを持つ者の抹殺を行う。
コールを見つけるがジャックスの邪魔が入ると、彼の両腕を凍らせて破壊して瀕死状態にさせる。
光の寺院の襲撃をするもライデンの結界で入れず、コールがハンゾウの末裔と知って付け狙う。
最後はコールと蘇ったハンゾウの共闘で倒されるが、シャン・ツンによって魔界へ戻された。
・シャン・ツン(演:チン・ハン)
近年の出演作に『スカイスクレイパー』、『ゴースト・イン・ザ・シェル』などがあります。
魔界の戦士を率いる妖術師。魔界が大会で9連勝をしていて、残りの1勝で人間界を支配できるところまで来ている。
すでに魔界を統一していて、サブゼロに人間界にいるドラゴンのアザを持つ者の抹殺を命じた。
光の寺院へやって来ると、大会が始まる前に選ばれし者を倒そうとしてライデンに阻止された。
カノウの裏切りで光の寺院へやって来ると、クン・ラオの魂を奪うも逃げられてしまう。
最後は魔界の戦士たちが全員倒されるが、負け惜しみをライデンに言うと送り返されていた。
・ハサシ・ハンゾウ/スコーピオン(演:真田広之)
近年の出演作に『アーミー・オブ・ザ・デッド』、『MINAMATA/ミナマタ』などがあります。
白井流に所属する忍者。家族と平穏な日々を送っていたが、サブゼロによって家族を殺されてしまう。
冥界へ堕ちてから復讐心を燃やして新たな力を手に入れ、コールに封印を解くように迫っていた。
コールの家族がサブゼロによって人質にされ、殺された武器の力で冥界から復活を遂げる。
サブゼロに対してコールとの共闘で追い込み、冥界の炎を吐いて焼いて長年の復讐を果たした。
最後は自身の末裔であるコールに血筋を守るように言い渡し、炎とともにどこかへ消え去った。
感想
[個人的な評価]
本作は全世界で大ヒットした格闘ゲーム『モータルコンバット』の実写映画となります。
この作品は1995年に公開された実写映画のリブートとなっています。
過去の実写映画化について、残念な出来として逆に知られていて、今回のリブートに関して少なからず不安がありました。
しかし、今回のリブートではシリーズ化を構想しているようで、その為にベース作りとしてしっかりと作っていました。
アメリカでは大人気の格闘技ゲームであり、近年のゲームやアメコミを原作にした作品の成功から力を入れていると思います。
主人公にはオリジナルのキャラクターが登場しますが、ハッキリ言って、終盤までほとんど棒立ち要員でした。
ようやく覚醒してから、なぜかリーダー面をしたところでご都合主義を感じた上に、キャラクターとしての魅力はあまりなかったです。
今後はこの主人公をシリーズの顔にしてしまうと、確実に失敗すると思うので、できれば人気キャラクターに変えた方がいいと感じました。
原作ゲームの名物である「フェイタリティ」のシーンもちゃんと使っていましたが、登場人物が多いせいで使い捨てになってしまう場面が多かったです。
残念ながらゲームの方はプレイした事はないですが、動画サイトで何度か対戦を見ているので、何も知らないよりは思い入れはあります。
知っているキャラクターが使い捨てにされると、とても残念な気持ちになりますし、何より魅力のない主人公が生き残る予定調和にも納得ができなかったです。
1995年の作品よりも評価が高く、続編の製作について示唆されているので、もっと魅力的なキャラクターを主人公にして欲しいところです。
今後の「モータルコンバット・ユニバース」がどのような方向性で行くのか、前例の失敗を踏まないように期待したいです。
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