作品データ
あらすじ
怪物が見える少女レイは、母から疎まれる妄想症として入院させられていた。
入院中に母親が行方不明となり、レイは怪物について誰にも話さなくなる中で、見かける機会が増えていった。
そんなある日、バイト先のスーパーが氷漬けになる怪奇現象が発生し、雪男に襲われたレイはモンスターハンターであるモンに助けられるのだった。
登場人物&出演者
・モン(演:ショーン・ユー)
代表作に『インファナル・アフェア』シリーズ、『フライング・ギロチン』などがあります。
主人公。平凡なモンスターハンター。兄は最強のハンターとして知られる。兄の晶石をずっと探している。
怪物を封印しようとしてスーパーマーケットでレイに出会うが、特別な存在と知らずに放置。
レイが襲われているところで助け出し、ピンの説明で特別な存在と分かって匿っていた。
スペードにより左手を燃やされてしまい、ピンによってジーヤンの灰で新たな手を形成する。
最後は最強の晶石を手に入れスペードを倒し、レイを説得してリンファを倒せて生還した。
・レイ・グワイムー(演:ジェシー・リー)
代表作に『九龍猟奇殺人事件』、『陰陽師:とこしえの夢』などがあります。
ヒロイン。小さい頃から怪物の姿が見える。そのせいで母親から妄想症だと思われて普通になろうとする。
スーパーマーケットで働くが、モンたちが雪男を退治する際に暴れてクビにされてしまう。
ピンのところにやって来ると、次の大門を監視する主人だと言われ、モンの家で隠れていた。
母親を使ってリンファに外へ誘い出され、力が危険だと分かって犠牲になろうと決断する。
最後はモンに一人じゃないと言われ、孤独なリンファとは違うとして消滅させ新たな主人に。
・ジーヤン(声:チャオ・シャン)
代表作に『シティ・オブ・ロック』、『悟空伝』などがあります。
モンに使役する紙を媒体にした存在でお調子者。紙製のモノなら乗り換えられ、自由自在に変形できる。
スーパーマーケットにいた雪男を封印しようとして、レイが自分の姿が見えて興奮していた。
家を追い出されたレイが怪物に追われるところをモンと助け、スペードの襲撃でも活躍した。
モンの家で隠れている間はレイの話し相手になって、過去の出来事を語るような状態になる。
最後はスペードに燃やされ灰になり、ピンによりモンの左腕になってサポートする事になる。
・ピン(演:トゥメン)
代表作に『天上草原』、『大地と白い雲』などがあります。
駄菓子屋の店長。車椅子を使っている。その正体は下半身がライオンで普段は車椅子で移動する。
大門について詳しく、レイが来る事を予見していたが、モンが連れて来るとは予想できず。
レイに選ばれた存在だと説明し、リンファから逃げる為に隠れる術を託すもバレてしまう。
灰になったジーヤンが来た事で目を覚まし、瀕死状態になっていたモンを助けて説明する。
最後は灰になったジーヤンをモンの左として形成し、レイを唯一助けられる存在として送る。
・ハーラム(演:ワン・ゼナー)
代表作に『記憶の中の殺人者』、『Imprisonment』などがあります。
晶石に変えられた怪物の価値を鑑定するディーラー。兄よりも出来の悪いモンにガッカリしている。
雪男の晶石があると聞いてモンの家に来るが、落としたと聞いて他の小粒を鑑定していた。
リンファがレイの力を取り込むせいで怪物たちが凶暴化して、他のハンターと戦っていた。
最後はモンたちが必ず倒してくれると信じて、ボロボロになりながらも生還を果たした。
・スペード(演:ワン・ユーチエン)
代表作に『オペレーション:レッド・シー』、『レスキュー』などがあります。
一流のハンター。鎖の付いた刃物を使い、空間を繰り返す術を使う。最強のハンターになりたい。
リンファにレイを連れて来るように取引を持ち込まれ、最強の晶石を手に入れる事で成立。
レイを家に連れていくとしたモンの車を襲撃し、空間を繰り返す術で追い込むも逃げられる。
リンファがレイの力を取り込む空間でモンと対決し、実力で勝って最強の晶石を見つけ出す。
最後は最強の晶石をモンに奪われ、封印で動けなくなってしまい、木っ端微塵に吹き飛んだ。
・リンファ(演:クララ・ウェイ)
代表作に『レディ・スクワッド』シリーズ、『キョンシー』などがあります。
大門の主人。二つの世界を繋ぐ門が開こうとして、レイが新たな主人にならないように阻止しようとする。
一流ハンターであるスペードを雇い、レイを連れて来る代わりに最強の晶石を渡す取引する。
ピンの力によってモンとレイが隠れてしまい、彼の元にやって来て事情を聞いて眠らせた。
レイの母親を使い外へ導くと、持っている力が周りの人間をダメにする話術を繰り出す。
最後は一人じゃないと分かったレイが力を覚醒させ、対抗するも及ばずに消滅させられた。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映された作品となります。
いわゆる「お金アルヨ、チャイニーズ・ファンタジー」と思ったが、そこまで金をかけていないような印象でした。
相変わらず中国の映画はCGをたくさん使って、映像的に派手さを求めるワリに内容がスカスカなのは順当だろう。
「怪物大戦争」というサブタイトルが悲しくなるぐらい、片手で数えるぐらいしか登場しない怪物やハンターたち。
これが大戦争というなら、本作における世界の舞台は全人口が10人ぐらいしかいないだろう。
それぐらい規模が小さくて、個人的に嫌いなセカイ系の作品に分類できるから面白く感じられなかったです。
主人公は平凡なハンターなんだが、色々とチートなアイテムや覚醒をしてもらって、敵対するハンターをあっさりと倒すのは萎える。
一方のヒロインは最初から特別な存在で、本気を出せばすべて解決するが、精神的に弱いので見ていて爽快感はまったくない。
悪役の方も美学は一切なく、ただ力を欲するだけの記号的な存在なので魅力は当然のようにない。
他のハンターも合わせても1分程度しか登場しておらず、主人公とヒロインのエピソードを同時に語ってしまったのも失敗である。
どうせなら、主人公のモンスターハンターを物語の中心して、単純なファンタジーアクションをするなら面白かったと思います。
あとはヒロインの顔がどうにも受け付けなかったので、物語の中心に立っているのはちょっと納得できなかったです。
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