作品データ
あらすじ
宇宙空間のパネルで太陽フレアのエネルギーを収集し、磁力に変換して地上へ送る「ヘリオス計画」が進められていた。
これが実現すれば、人類は無尽蔵のクリーンエネルギーを手にするはずだったが、最終実験に不具合が発生し、あらゆる金属を吸収する巨大竜巻“メタル・トルネード”が発生する。
技術者のマイケルは計画の中断を求めるが、上層部は出資者への立場から竜巻と実験は無関係と言い張り、ヨーロッパでの実験にゴーサインを出してしまうのだった。
登場人物&出演者
・マイケル・エドワーズ(演:ルー・ダイアモンド・フィリップス)
近年の出演作に『チリ33人/希望の軌跡』、『ドライブ・ファースター』などがあります。
主人公。天体物理学者。「ヘリオス・ワールド社」でクリーンエネルギーを作り出そうと「ヘリオス計画」に参加していた。
シングルファザーで息子が授業のイタズラで2週間の停学に怒り、会社の会議室に監禁する。
周辺での異様な事故をライリーから連絡をもらい、レベッカと調査して会社が原因と考える。
ジョナサンにパリでの実験中止を要求するも証拠がなく、レベッカやロンと協力して調査。
最後はドローンのEMPで磁気渦を消滅させ、ニックたちと再会し、レベッカと再婚を果たす。
・レベッカ(演:ニコール・デ・ボア)
代表作に『CUBE』、『メタル・トランスフォーム』などがあります。
ヒロイン。「ヘリオス・ワールド社」で研究員の一人として「ヘリオス計画」に携わる。独身でマイケルに気がある。
投資家を前に初実験で2%を確認するが、結果的に成功を成功を収めてマイケルたちと喜ぶ。
周囲で異常な状況による事故が起こり、マイケルと現場に行くと実験のせいだと確信する。
警察署で会社のデータをみんなで探していると、ロンから情報を得てニックと教会へ逃げた。
最後は天井が落下した際にニックが助けられ、家族の一員に認められたマイケルと結婚する。
・ニック・エドワーズ(演:スティーヴン・マクドナルド)
代表作に『トータル・リコール/2013年版』、『Highly Functional』などがあります。
マイケルの一人娘。母親がおらず父親と二人暮らし。父親譲り科学的な知識を持つが、授業ではイタズラをする。
そのせいで教師を怒らせてしまい、2週間の停学を食らい父親の職場の会議室に監禁される。
退屈になって様子を見に来た父親に反発し、いない間に友人を呼び出して抜け出していた。
道中でケガした人を病院に運び、父親と鉢合わせすると会社へのハッキングを見せていた。
最後は教会まで避難して天井の破片からレベッカをかばい、足を負傷するも生還を果たした。
・ロン(演:ジョン・マクラレン)
代表作に『セイヴィア』、『ソーラー・ストライク2013』などがあります。
地質学者でマイケルの友人。誕生日会に呼ばれて遠くから来ていた。ニックとも電話で会話するほど仲が良い。
誕生日会でレベッカがやって来ると、少し不機嫌になったニックを気にしながら楽しんだ。
仕事場で同僚に誕生日会について語り、帰ろうとしてマイケルから磁気渦の調査を頼まれる。
地震観測所などのデータを調べて、断層に沿って磁気渦が動いているとマイケルに伝えた。
最後は同僚と職場を離れていき、磁気渦をドローンのEMPで止めてその場のみんなと喜んだ。
・ライリー(演:ショーン・タッカー』
代表作に『トワイライト・オブ・ブラッド』、『4ガールズ/死霊の館』などがあります。
地元の保安官。謎の事故について通報が入り、現場に行くと目撃者からワケの分からない証言を得ていた。
科学的な分野に精通する友人のマイケルを現場に呼び出し、証言者たちの説明を話していた。
すぐに知事へ発生している事故の原因が磁気渦だと説明するが、鼻で笑われ対応に追われる。
マイケルが自分たちの会社が原因と断定すると、彼らを事務所に置いて現場の処理に向かう。
最後は磁気渦が街を襲ってくると知って、保安官事務所の全員を出動させ住民を警告した。
・グレッグ(演:フランク・スコーピオン)
代表作に『メッセージ』、『ハミングバード・プロジェクト/0.001秒の男たち』などがあります。
「ヘリオス・ワールド社」の研究員。マイケルたちと同じく「ヘリオス計画」のチーフとして開発に携わっている。
ジョナサンが投資家を呼んで初実験を開始すると、多少の不安定があっても成功として喜ぶ。
2%の漏電について細かくツッコミを入れるマイケルに対し、確証のない推測を受け入れず。
各地で起こる事故と今回の実験は無関係と決めて、ジョナサンの味方となりマイケルを否定。
最後はデータを見てジョナサンを無視して、磁気渦を止めようと全力を尽くして成功させた。
・ジョナサン・ケイン(演:グレッグ・エヴィガン)
代表作に『ザ・デプス』、『紀元前1億年前』などがあります。
「ヘリオス・ワールド社」のCEO。次世代のクリーンエネルギーを開発しようと「ヘリオス計画」を立てている。
莫大な資金を投じて開発が遅れている中、危険を警告した研究員を無視して実験を進めた。
投資家を呼び込んで実験を開始すると、途中で一瞬だけ不安定になるも成功して喜んでいた。
マイケルから漏れた2%が嵐として各地を襲っていると聞くが、計画と無関係として拒んだ。
最後はグレッグから見放され、街の危険を知って国防省に連絡し、解決してすべてを認めた。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる自然災害が地球を襲うというディザスター映画となります。
この作品は『ドルフ・ラングレン/ザ・リベンジャー』で製作総指揮を務めたゴードン・ヤングが長編映画で初監督を務めています。
まさに超低予算の自然災害のパニック映画となるけど、なぜかこの界隈はこういうジャンルを多く作っています。
これはゾンビ映画と同じく低予算で手軽に作れると勘違いされているようだが、ただ量産されるのはゴミのような作品ばっかりとなります。
そんな本作は残念ながらアサイラムの製作ではないので、今ひとつインパクトに欠けるような地味な展開となりました。
一応、メジャー級の俳優で今は微妙な立ち位置にあるルー・ダイアモンド・フィリップスが主演という事でマシな感じになっています。
しかしながら、それでもごまかし切れないほどのゴミレベルの退屈な映画であり、メインとなる磁気の竜巻もショボすぎて迫力がまるでありません。
そもそも、こういう作品ではちゃんとしたCGが使えないので、アニメーションに近いようなツッコミどころ満載の映像になってしまう。
テンプレートな物語であるので、当然ながら危険を主人公が最初に気付いて、上司などは無視して強行するのも当然の流れとなります。
主人公を中心に彼を信頼する仲間たちだけが忙しく動き回るのに、警察などが無能で何もできないパターンが多いけど、本作はまだ住民の避難をさせていただけマシだった。
それで飛び火してしまったパリだが、実験が後から行われて磁気渦が生まれたのに、対処が間に合わずパリが破壊されるのは本当に可哀想としか思えない。
監督か脚本家のどっちかがパリで嫌な思い出でもあったのかというぐらい、あまりにも理不尽な結末は意図的としか思えなかったです。
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