作品データ
あらすじ
幼い頃から自分の怒りをコントロールできず、一度キレると容赦なく相手を叩きのめす危険な性格を持っているリンディ。
現在は電気ショック装置を着用して暴力衝動を抑える事で、どうにか日常生活を送っていた。
そんなある日、リンディは会計士のジャスティンと恋に落ちるが、彼が何者かに殺されてしまい、彼女は容疑者として警察に追われながら復讐を果たそうとするのだった。
登場人物&出演者
・リンディ(演:ケイト・ベッキンセイル)
近年の出演作に『さよなら、僕のマンハッタン』、『アンダーワールド/ブラッド・ウォーズ』などがあります。
主人公。元警備員。衝動的な暴力を抑える為、普段は体に電気ショックを流す装置を身に着けている。
様々な治療法を試すもどれも効果がなく、電気ショックでも耐性が付き始めて困っていた。
ジャスティンとの熱烈な出会いで興奮していたが、彼の死で容疑者として追われる事になる。
バリーからファイゼルの関わりを知り、アジトに乗り込むもドラクロワに捕まり解放された。
最後は再びアジトに乗り込むも黒幕がジャスティンと判明し、彼を爆死させて復讐を果たす。
・ヴィカーズ刑事(演:ボビー・カナヴェイル)
近年の出演作に『ブロンド』、『SINGE/シング:ネクストステージ』などがあります。
殺人課所属の刑事。女性に甘くジャスティンの死にショックを受けていたリンディを励まそうとしていた。
リンディに出し抜かれて証拠品を持ちされると、チャンスをあげようとして連絡を取った。
ネヴィンの追跡とともにカーチェイスを展開するが、車をぶつけて一人だけ入院してしまう。
ファイゼルが黒幕だと突き止めたリンディが病室に来ると、仕方なく居場所を伝えていた。
最後はリンディの理解者として立場を明確にして、彼女とのデートの約束を交わしていた。
・ネヴィン刑事(演:ラヴァーン・コックス)
代表作に『愛しのグランマ』、『プロミシング・ヤング・ウーマン』などがあります。
殺人課所属の女性刑事でヴィカーズより階級が上。最初からリンディを甘やかすウィカーズよりも厳しく見ている。
リンディがジャスティンを殺したと推測しており、捜査を邪魔してくる事でマークしていた。
証拠品を盗んだリンディをジャスティンの家まで来るが、カーチェイスの末に逃げられた。
ヴィカーズの病室にリンディが来ると、察知して追いかけるも結局は逃げられてしまう。
最後はマンチンを脅していたリンディの元に来て、彼を逮捕して彼女を見逃す事になった。
・マンチン医師(演:スタンリー・ドゥッチ)
近年の出演作に『ホイットニー・ヒューストン/I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』、『キングスマン:ファースト・エージェント』などがあります。
精神科医でリンディの主治医。電気ショックを与える事で衝動的な暴力を抑える画期的な発明だと自負していた。
リンディが診療に来ると、手錠で手を繋げて、何かある場合に銃を所持していて対処する。
ジャスティンとの関係に興奮するリンディに対し、一時的な感情として心配をしていた。
実は多額の資金をジャスティンから受け取り、リンディを利用する為に使われてしまう。
最後は真実を知ったリンディに脅されるが、ネヴィンたちが踏み込んで逮捕される事になる。
・バリー・カスパルスキー(演:スティーヴ・オズボーン)
代表作に『プリーチング』、『ロイヤル・セブンティーン』などがあります。
武器商人。ジャスティンとは個人的に契約をしている。裏社会を牛耳るファイゼルの下で取引を行っている。
ルールなしのストリートファイトを開催していて、他の観客とともに殴り合いを見ていた。
リンディが乱入してジャスティンの話しを聞かれると、3人の男を倒す条件で選んでいた。
圧倒的な力でリンディが勝利して車に迎えるが、部下に殺させようとして逆に捕まった。
最後は拷問を受けてボスがファイゼルと話したが、容赦なく男の急所に電気を食らっていた。
・ドラクロワ(演:オリ・フェッファー)
代表作に『リビング・ブラッド』、『コード211』などがあります。
ファイゼルの警備主任。バリーから黒幕であるファイゼルと聞かされたリンディが来ると、紳士的に対応していた。
リンディを気絶させて電気ショックの装置を外すと、丁寧な口調で帰るように促していた。
ファイゼルに報告して危険な存在と言われ、憂いをなくす為に始末する命令を受けた。
再びリンディが侵入してくると、それを察知して待ち構えて拷問室へもう一度連れて行った。
最後は油断してリンディの反撃を受けて倒され、ファイゼルに行く為に指を切られてしまう。
・ガレス・ファイゼル(演:デヴィッド・ブラッドリー)
代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『エクソシスト/ビギニング』などがあります。
億万長者の老人。裏社会を牛耳っていて警察やCIAすら手が出せない大物であり、表には決して出て来ない。
バリーから黒幕であると聞かされたリンディが来ると、ドラクロワが対処して報告を受けた。
リンディに居場所を知られているとして、危険な存在と認識してドラクロワに始末を任せた。
再びリンディが忍び込むもドラクロワに捕まり、連れて来られると笑いながら謝罪していた。
最後はドラクロワを倒したリンディが来るも、真の黒幕のジャスティンに呆気なく殺された。
・ジャスティン(演:ジェイ・コートニー)
近年の出演作に『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』、『ファイナル・プラン』などがあります。
会計士。武器商人のバリーと個人契約している。いろんな女性とデートしているが上手くいっていないという。
レストランでリンディを待っていたが、キャンセルする為に来た彼女を軽く引き止めていた。
翌日にリンディからまたもデートの誘いをもらい、そのまま肉体関係を結んで真実を知る。
夕食を作ると約束するもデートに現れず、死体となって発見されてリンディの復讐が始まる。
最後はすべての黒幕でファイゼルを殺す為にリンディを利用したが、爆弾をもらい爆死した。
感想
[個人的な評価]
本作はアマゾン・スタジオが配給し、アマゾンプライムビデオにて配信されています。
この作品は『ヒステリア』などで知られるターニャ・ウェクスラーが監督を務めています。
主演を務めるケイト・ベッキンセイルは近年だと映画にほとんど出ておらず、アクション映画もさすがに年齢もあって減っています。
しかしながら、本作ではアクション映画となっていて、久しぶりにケイト・ベッキンセイルが頑張っていたと思います。
キャストも豪華で、他にスタンリー・ドゥッチ、ジェイ・コートニー、ボビー・カナヴェイルなどメジャー作品に顔を出している役者たちもいました。
物語としてはキレると手がつけられないほどに暴走する主人公を描き、その衝動を抑える為の治療法を探しているような展開になる。
その中で主人公が初めてもった感覚によって怒りを自然と忘れるが、そこ先に思わぬ状況に巻き込まれるという流れになります。
正直言って、設定と比べて全体的に薄いような印象で、せっかくブチ切れる主人公が強くなるような描写があまりにも少なかった。
確かに治療法を探す為に自分の怒りを抑制しているけど、それが破れた時の暴走具合はそこまでじゃないように感じた。
終盤辺りで警備主任といい勝負になるが、その時点で主人公の強さに疑問符がついてしまい、ラストのオチは予想の範囲内で仕掛けとしては弱かった。
そもそも、ジェイ・コートニーが復讐のきっかけとなる役で、早々に退場するワケがないと思ったらから彼が黒幕である展開は読めてしまう。
あくまでケイト・ベッキンセイルだから主人公に説得力を持たせているが、設定だけが一人だけ走っていて内容とのリンクが薄かったように思います。
あとは主人公を裏でずっと監視しているような組織の小出しで続編を匂わせるが、それは逆効果で本編の内容が薄くなったと思いました。
リンク
コメント