【事故物件/恐い間取り】VD-506

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作品データ

公開年月 2021/01/07
ジャンル ホラー
原作 松原タニシ 『事故物件怪談/恐い間取り』
監督 中田秀夫
脚本 ブラジリィー・アン・山田
製作 秋田周平
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

売れない芸人の山野ヤマメは、プロデューサーから“事故物件”に住んで心霊現象を撮影できたら番組に出演させると提案を受ける。
山野は売れたい一心で言われるままに不動産に紹介された事故物件に住み、思いがけず白い“何か”を撮影してしまう。
番組も盛り上がっていくと、手応えを感じた山野は事故物件を転々するようになり、やがて“事故物件住みます芸人”として人気者になっていくのだった。

登場人物&出演者

山野ヤマメ(演:亀梨和也)

代表作に『映画 妖怪人間ベム』、『PとJK』などがあります。

主人公。売れない芸人コンビ「ジョナサンズ」のボケ担当。ネタが受けずに大佐からコンビ解散を告げられる。

大佐のアイデアからプロデューサーから事故物件に住んで撮影する企画に強制的に参加する。
番組で大ウケするが、次の心霊現象が起きずに霊が見える梓に頼み込んで撮影に協力させる。
全国区進出が決まって横水から取っておきの事故物件を紹介され、ついに死神と出会う。
最後は大佐のお祓いに助けられ、梓と同居する家を探すも横水が死んで呪われていると知る。

小坂梓(演:奈緒)

代表作に『ハルカの陶』、『僕の好きな女の子』があります。

ヒロイン。ヤマメがコンビを組んでいた「ジョナサンズ」の大ファン。実は霊が見える体質を持つ。

ヘアメイクになるべく応募して採用されると、同じテレビ局にいたヤマメと再会を果たした。
次の心霊現象が起きないヤマメが焦って、助けを求められると部屋に入って幽霊を見ていた。
ヤマメが事故物件にのめり込んで忠告を無視され、それでも気になって千葉まで駆けつける。
最後は大佐のお祓いで助かり、ヤマメと付き合って同居する家を探すも呪われていると知る。

中井大佐(演:瀬戸康史)

代表作に『貞子3D』、『ミックス。』などがあります。

ヤマメとコンビを組む「ジョナサンズ」のツッコミ担当。ネタが受けずにコンビ解散を決めた。

作家として誘われ、表舞台よりも裏方を選び、事故物件のアイデアをプロデューサーに出す。
企画がすべてボツになって仕事がなくなり、ヤマメの事故物件を演出するべく撮影に臨んだ。
事故物件に関わっているせいで交通事故に遭い、両親が悲惨な目に遭って実家へ帰った。
最後は作家を辞めると宣言し、ヤマメを助けるべく横水のお祓いセットで死神を追い払った。

松尾雄二(演:木下ほうか)

代表作に『ガキ帝国』シリーズ、『ニート・オブ・ザ・デッド』などがあります。

関西テレビのプロデューサー。番組のネタがなくて困っていると大佐から事故物件のアイデアをもらう。

面白そうな企画にピン芸人のヤマメを使い、思わぬ映像が撮れて成功の可能性を見出した。
次のネタをヤマメに頼み込むと、彼が次々と事故物件に住んでいくレギュラーに昇格させた。
有名になっていくヤマメをヨイショしながら、彼が事故物件芸人としての肩書きで縛った。
最後はついに全国区のテレビ番組出演が決まると、同行して成功を収めると更に期待をした。

横水純子(演:江口のりこ)

代表作に『月とチェリー』、『スマホを落としただけなのに/囚われの殺人鬼』などがあります。

不動産で事故物件を担当している。赤い服を着ていて、初めて来た客にフレンドリーな態度で話しかける。

ヤマメが人気者になっていき、彼の活躍と事故物件を借りてもらう事で上客として出迎える。
関東へ進出するヤマメの為に取っておきの事故物件を紹介し、千葉のアパートの契約させた。
大佐にオススメしたお祓いセットを託し、飯を食べながら助言し死神を追い払う手助けした。
最後は事故物件じゃない紹介をするが、死神の呪いで外に飛び出して車に轢かれて死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はお笑い芸人の松原タニシがテレビ番組「北野誠のおまえら行くな。~ボクらは心霊探偵団 GEAR 2nd~」の企画が元ネタとなります。
番組は実際に大ウケして出演した松原タニシも有名になり、様々なメディアミックスをされました。
その中で今回は実写映画化されましたが、どうやらかなり脚色されていると思われるキャスティングだったと思います。
松原タニシをモデルにした主人公の山野ヤマメをアイドルの亀梨和也が演じていて、かなりの美化されているような印象を持ちました。
しかし、亀梨和也はアイドルという事に甘んじず、ヘタクソな関西弁を使いながらも役をやろうという意気込みはなんとなく感じられました。
それとヒロインとなる梓を演じる奈緒は悪くないのですが、明らかに美化された作品を象徴させるようなキャスティングで最初から気に食わなかったです。
最初はちゃんとホラー映画をやろうとする雰囲気だったけど、二軒目以降の事故物件で起きる出来事はギャグに見えて仕方なかった。
あとは何度も映し出される奈緒の驚いた表情にバリエーションがなく、演出も一辺倒だったせいもあって微妙としか言えない。
中田秀夫監督はジャパニーズ・ホラーを牽引してきた方ですが、最近の作品はその要素を排除したかように消えてしまっています。
そんな本作は一軒目の事故物件こそジャパニーズ・ホラーの雰囲気があったけど、それ以降はギャグみたいな展開でホラー映画とは真逆になってしまった。
ずっと引っかかっていたヒロインの存在とクソつまらないドラマもいらないし、中田秀夫監督はメジャーな邦画に溺れたと認識しました。
『リング』を作っていた頃の意欲的なホラー描写はなく、今は製作委員会方式のクソシステムに汚染されて残念だと感じさせる作品となりました。
もう中田秀夫監督の作るホラー映画には期待せず、どれだけ媚びて忖度した中でギャグを作り出すのか見守るしかないです。

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