【マウス・オブ・マッドネス】RE-3403

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洋画

作品データ

公開年月 1994/05/13
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ジョン・カーペンター
脚本 マイケル・デ・ルカ
製作 サンディ・キング
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

失踪したベストセラーのホラー作家サター・ケーンの行方を追う保険調査員のトレントは、担当の女性編集者を伴って地図にない田舎町を目指していた。
町に近づくと深夜に少年が自転車に乗って走る姿、老人が同じ自転車に乗って走る姿、夜だったがトンネルを抜けると朝になったりと不思議な体験をする。
更にトレントたちは絵の中の枯れた木が違うモノに変容したり、愛想のいいお婆さんが悪魔だったりと、小説が現実を侵食する悪夢のような世界に巻き込まれていくのだった。

登場人物&出演者

ジョン・トレント(演:サム・ニール)

近年の出演作に『ライド・ライク・ア・ガール』、『ピーターラビット』などがあります。

主人公。フリーの保険調査員。誰か信じて裏切られるより最初から疑う方がいいという考え方を持つ。

ハーグロウから依頼を受けてサター・ケーンの調査をして、ホブの町にいると突き止めた。
ホブの町まで行こうとして、ハーグロウの指示で仕方なくリンダと一緒に向かっていく。
サター・ケーンから自分が作られた人間だと言われ、新作を送り届ける役目として町を脱出。
最後は新作を読む若者を斧で惨殺して精神病院に収容され、外での出来事を知って発狂した。

リンダ・スタイルズ(演:ジュリー・カーメン)

代表作に『ジャグラー/ニューヨーク25時』、『ラスト・ウィークエンド』などがあります。

アルケイン出版でサター・ケーンを担当する女性編集者。読書家でサター・ケーンのスゴさを語る。

社長の指示でトレントとホブの町に同行し、途中で不思議な体験をしてなんとかたどり着く。
ホブの町で新作の出来事が目の前で起きていると、トレントに話すもまったく信じてもらえず。
気になって教会で一人で行くと、サター・ケーンに出会って彼の新作を最後まで読まされた。
最後は物語の一部になって体が変異し、最終的に存在そのものを世界から消されてしまう。

ジャクソン・ハーグロウ(演:チャールトン・ヘストン)

晩年の出演作に『MY FATHER/マイ・ファーザー』、『ボウリング・フォー・コロンバイン』などがあります。

アルケイン出版の社長。サター・ケーンとの連絡がつかなくなり、所在を突き止めるべくトレントに依頼した。

世間ではサター・ケーンの新作が社会現象になって、新作の原稿をなんとか手に入れたいと願う。
ホブの町を突き止めたトレントを信じず、サター・ケーンの担当編集のリンダを同行させた。
帰ってきたトレントに新作の原稿を燃やしたと話すが、実際は数ヶ月前に受け取っていたと話す。
最後は新作を回収するべきだと主張するトレントに対し、すでに映画化していると知らせた。

ウレン博士(演:デヴィッド・ワーナー)

代表作に『オーメン』、『タイタニック』などがあります。

精神科医。精神病院に収容されていたトレントの元へ来て、彼についての診断をしようとする。

壁に多くの十字架を書いていたトレントの話しを聞いて、何が起きたのか振り返っていた。
すべての回想を話してもらって、あまりにもぶっ飛んだ話しの内容に圧倒されていた。
最後は帰ろうとしたところで、トレントの話しに怯えた様子で精神病院をさっさと去った。

サイモン(演:ヴィルヘルム・フォン・ホンブルク)

代表作に『ゴーストバスターズ2』、『ダイ・ハード』などがあります。

ホブの町に住んでいる男性。教会にいたサター・ケーンから子供を取り戻そうと訴える。

サター・ケーンが出現させた番犬たちに対し、他の住民とともに銃で応戦していた。
町のバーですべて仕掛けだと思っていたトレントと出会い、早く町を出るように忠告した。
最後は同じバーに来ていたトレントにサター・ケーンの怖さを話し、物語通りに自殺した。

ピッグマン夫人(演:フランセス・ベイ)

代表作に『ファール・プレイ』、『ツイン・ピークス』などがあります。

ホブの町でホテルを経営している老齢の女性。訪れたトレントたちに部屋を貸していた。

サター・ケーンが来ていると尋ねられるが、知らない様子でトレントたちの話しを聞いた。
リンダと意見の食い違いで帰ろうとしたトレントとフロントで話しかけ、絵について語った。
足元には裸でもがく夫の手と自分の足首を手錠で繋げ、声を出そうとする蹴って黙らせた。
最後は地下室で変異した状態で夫を包丁で切り刻み、その現場をトレントに見られた。

サター・ケーン(演:ユルゲン・プロホノフ)

近年の出演作に『スパイ・ミッション/シリアの陰謀』、『手紙は憶えている』などがあります。

ホラー作家。世界中でカルト的な人気を誇るベストセラー作家。新作は社会現象にもなっている。

エージェントが暴走して警察に射殺され、最後の原稿が届かずに行方をくらましていた。
トレントたちがホブの町にある教会に来ると、ドアの前でじっと彼らを見つめていた。
すでに虚構の世界と繋がっていて、本によって現実と入り交じるような状況にしていた。
最後は新作をトレントに託し、彼が現実だと信じていたモノが違うと笑って神へ転生した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は明言していないが、H・P・ラヴクラフトの『クトゥルフ神話』をベースにしています。
以前からホラー映画好きたちが「オールタイムホラーのベスト100」で選ばれた作品で、当然のように今回も疑わずに鑑賞した。
やはり、本作はジョン・カーペンター監督の感性とベースにあるクトゥルフ神話の怪物たちの相性が非常にいいと感じた。
序盤ではかなり静かなスタートとなっていて、超現実主義を口にする主人公が段々と不思議な世界に囚われる典型的なパターンとなります。
とは言っても、冒頭で主人公はすでに精神病院で頭が狂った患者として収容され、物語として回想がメインとなっています。
結果から見せていく物語はかなり難易度が高く、なぜそのような状態になったのかを振り返っていくには演出の工夫が必要となります。
なぜならば、面白くないと最後までみてくれないし、結果が分かっているなら、なおさら離脱される可能性が高くなる。
どこかスティーヴン・キングを思わせるような展開だが、物語のキーパーソンとなるホラー作家のモデルになっているらしい。
なので、ラストで怪物が出てくるパターンはスティーヴン・キングらしい表現で、そこにジョン・カーペンター監督の感性が加わっています。
ただ、この作品はかなりホラー映画を見慣れた人じゃないと楽しめない部分があって、決してエンターテイメント性は高いとは言えない。
終盤でようやく怪物が出てくるけど、演出の特性上、薄暗いのでハッキリと見えず個人的には少し物足りなかったです。
物語全体からしても引き込まれる要素はそこまで感じられず、明らかに玄人好みの演出では鑑賞する人が限られると感じました。

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