作品データ
公開年月 | 2014/11/29 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『ひきこさん』 |
監督 | 吉川久岳 |
脚本 | 宮崎大祐 |
製作 | 小田泰之 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ゆかり、紀里子、ニコの3人は同窓会で再会して以来、意気投合し、行動を共にするようになる。
しかし、ニコと紀里子が悪事を働きながら警察に捕まらずにいる者たちへ制裁を目的とした復讐サイトを立ち上げる。
そのせいで3人の間に微妙な空気が生じ始める中、ニコと紀里子はサイトの訪問者数をアップするべく過激な暴力にエスカレートすると、彼女たちに悲劇が襲いかかるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は都市伝説の「ひきこさん」を題材にした作品の一本となります。
この作品は『クネクネ』や『賃走談』シリーズで知られる吉川久岳が監督を務めています。
前作から吉川久岳が監督を引き続き務めていますが、ストレートな「ひきこさん」じゃない違う視点で描いていました。
そんな本作も同様の手法で「ひきこさん」を意識させながら、別の視点でいじめっ子に復讐する展開を見せています。
前作では「ひきこさん」が中心となって物語を進めていて、明らかに妖怪や悪霊の類として出演者やスタッフたちに襲いかかりました。
しかし、本作は「もりひきこ」の名前がチラッと出てくるだけで、サイコパスな主人公の友人が暴走するだけの内容になりました。
一応、ターゲットを引きずるような描写を見せているが、あくまでサイコパスとなった人間が私刑をしていくだけの展開でした。
どうしても「ひきこさん」の登場を期待して、主人公たちを追い回すはずだが、本作はその基本的な設定をすべて捨てていました。
これが上手く作用していけばいいけど、残念ながらすべてにおいて足りない部分が多すぎて微妙な作品となりました。
サイコパスなキャラクターは描写が足りず、主体性のない主人公にイライラするなど、キャラクターとしても魅力が今ひとつでした。
何よりサイコパスな友人が何者か説明がないまま終わってしまい、もはや、なんでもアリのような終盤になってしまいました。
ホラー映画でルールを無視した何でもアリになってしまうと、ほとんどはダメなパターンが多いが、本作は例に漏れず間違った方向に流れたと思います。
前作と同じく純粋な「ひきこさん」とは違う流れであり、残念ながら期待に応えられるほどアレンジも上手くいっていなかった作品でした。
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