作品データ
公開年月 | 1990/01/05 |
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ジャンル | ホラー/ドラマ |
原作 | 殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカス(モデル) |
監督 | ジョン・マクノートン |
脚本 | ジョン・マクノートン、リチャード・ファイヤー |
製作 | ジョン・マクノートン、スティーヴン・A・ジョーンズ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ヘンリー・リー・ルーカスは刑務所で知り合ったオーティス・トゥールと一緒に暮らしながら次々と女性を殺害していた。
そのヘンリーは過去の母親から受けた虐待のトラウマから、女性を見ると殺したくなるという衝動に襲われていた。
そんなある日、夫の暴力に耐えられず逃げてきたオーティスの妹ベッキーが共同生活に加わり、それまでのバランスが崩壊するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『シカゴ国際映画祭』で一度公開されたが、映画会社によって4年間もお蔵入りにされていたという。
実在したアメリカ犯罪史上で名を残した実在の殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスを描いた作品となります。
ヘンリー・リー・ルーカスは本作で初めて知りましたが、このような日常を送っていたと考えると実に恐ろしいです。
殺人が特別なモノではなく、日常でいつ起きてもおかしくないヘンリーやオーティスの危険な存在が本当にいたと考えさせられる。
ヘンリーの場合は家庭環境が非常に悪く、特に母親から受けて精神的な苦痛でその後の彼を歪ませてしまうのが伝わりました。
これは関して元々そうだったのか分からないが、後天的に環境が彼の性格を変えたならばソシオパスと言えるだろう。
ただ、ヘンリーの行う殺人というのは場当たり的なモノじゃなく、すべて計画性があって捕まらない為にやっていました。
他人に対する感情を共有できていない部分を見ると、もしかすと元々がサイコパスの素質を持っていたかもしれない。
それが劣悪な環境がヘンリーの生まれ持った素質を高めて、300人以上の殺人をしても捕まらなかったの可能性があるだろう。
ちょっと興味を持って本作と違ったヘンリー・リー・ルーカスについて調べてみたが、虚言癖もあって証言自体に信憑性がないようでした。
なので、実際に300人以上を殺害したのか疑わしいけど、当時の警察による捜査を掻い潜る能力はあって捕まらなかったのだろう。
ヘンリーが安易に自分の欲望ではなく、過去に囚われている自分をなんとか助けようと女性たちを見つけて殺害していたかもしれない。
そこら辺については本人しか分からないところであり、殺人をしている時点で同情の余地はないけど、環境が人を作ってしまう一例だと言えます。
オーティスにしも父親が妹に性的虐待を加えるような環境では、マトモな人間にならないのは非常に分かりやすいところでした。
ただ、ヘンリーとオーティスの決定的な違いとして、トラウマを消そうとするか、自分の欲望の為にやっているのか、その根本的な考え方の差異がありました。
決して本作は派手じゃないし、ヘンリーがぶっ飛ぶほどの異常者ではなく、表の顔は普通で裏の顔は職人のように殺人をするところが本作の魅力だろう。
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