【イップ・マン/完結】RE-3385

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あ行

作品データ

公開年月 2019/12/20
ジャンル カンフー/アクション
原作 なし
監督 ウィルソン・イップ
脚本 エドモンド・ウォン
製作 レイモンド・ウォン  
製作国 香港、中国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1964年、愛弟子ブルース・リーの招きでアメリカのサンフランシスコに渡った詠春拳の達人、イップ・マン。
ある思いを胸に病を押しての渡米だったが、彼はそこで異国に生きる同胞たちの厳しい現実を目の当たりにする。
やがて、中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンが現れ、中国人の誇りをかけた最後の戦いへと臨むイップ・マンだった。

登場人物&出演者

イップ・マン(演:ドニー・イェン)

近年の出演作に『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』、『ムーラン』などがあります。

主人公。詠春拳の師匠。咽頭ガンを患っている。愛弟子のシウロンからアメリカに誘われる。

息子とは仲違いしていて、どうしても武術をやりたい気持ちより勉学を薦めていた。
シウロンの招待を受けてアメリカに旅立ち、同時に息子の為に相応しい学校探しをする。
中華総会の紹介状を断れれ、シウロンの弟子から紹介状を持つも断られてルオナンを助ける。
最後は中国人の為にバートンを倒し、帰国して息子を詠春拳を教えてガンで亡くなった。

イップ・チン(演:ジム・リウ)

代表作に『Ai』、『フェアウェル』などがあります。

イップ・マンの息子。母親を亡くしてからイップ・マンとは仲違いをしてしまっている。

本来は武術を習いたいという気持ちがあって、勉強を勧める父親と対立していた。
父親がアメリカに行って22時に電話をもらうが、すべて無視して絶対に話さなかった。
ついにイップ・マンがポーに咽頭ガンだと告白し、それを聞いて反抗期が終了を告げた。
最後は帰ってきた父親をすぐに出迎え、約束通りに詠春拳の手ほどきをしてもらう。

ポー(演:ケント・チェン)

代表作に『新ポリス・ストーリー』、『導火線/FLASH POINT』などがあります。

元刑事。イップ・マンの友人。アメリカへ行くイップ・マンの頼みで息子の面倒をみる。

イップ・マンと息子が仲違いしていると知るが、深く立ち入る事ができずに戸惑う。
毎夜の22時にイップ・マンから電話を受け、彼の息子に出るように言うも無視される。
最後は父親がガンだと息子に一度だけ言って、遠回しながら仲を取り持って和解させた。

シウロン/ブルース・リー(演:チャン・クォックワン)

近年の出演作に『カンフーリーグ』、『イップ・マン/継承』などがあります。

イップ・マンの弟子。アメリカに渡って中国武術を広める為に外国人にも教えている。

そのせいで中華総会から嫌われ、イップ・マンの紹介状も断られ、代わりに弟子から渡す。
イップ・マンと再会を果たし、アメリカ人からケンカを仕掛けられるも返り討ちにする。
移民局に狙われた中華総会の師匠たちを受け入れ、ようやく誤解が解かれて和解した。
最後はガンで亡くなったイップ・マンの葬儀へ駆けつけ、静かに一礼をしていた。

ワン・ルオナン(演:ヴァンダ・マーグラフ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ゾンホアの一人娘。太極拳を習っている。アメリカの学校でチアリーディングをする。

あくまでチアリーディングを楽しんでいて、父親が望む外国人を拒否するやり方を嫌う。
チアリーディングでリーダーに選ばれるが、白人の女に妬まれて髪の毛を切られてしまう。
イップ・マンに助け出され、その後も友達として助言をもらい、前向きになっていく。
最後はバートンに父親が倒され、向かおうとしたイップ・マンを必死に止めようとした。

ワン・ゾンホア(演:ウー・ユエ)

代表作に『ラスト・ソルジャー』、『戦神/ゴッド・オブ・ウォー』などがあります。

ルオナンの父親。太極拳の師匠。ロサンゼルスの中華街にある中華総会の会長を務める。

アメリカに来た中国人たちの為に紹介状を書くが、外国人と交流を持つ者を嫌う。
シウロンのやり方が気に食わず、師匠だったイップ・マンに話しをするも決裂した。
ケンカしていたルオナンを助けたイップ・マンに興味を持ち、対決するも地震で中断した。
最後はハートマンとの対決で病院送りになるも回復し、イップ・マンと和解をした。

ハートマン・ウー軍曹(演:ヴァネス・ウー)

代表作に『カンフー無敵』、『カンフーシェフ』があります。

アメリカ海兵隊。中国人。シウロンに弟子入りして中国武術の可能性を実感した。

軍に中国武術を取り入れるべく上官にも相談するが、バートンとコリンによって潰される。
中華街で暴れ回って師匠たちを倒すコリンに萎えるが、イップ・マンの登場で形勢逆転。
ゾンホアが基地まで連れて来られ、バートンに倒される彼の姿を見せられてしまう。
最後はイップ・マンを連れてバートンを倒させ、中国武術の強さを兵士たちに見せつけた。

コリン・フレイター(演:クリス・コリンズ)

代表作に『Dak ging san yan lui』、『Di ya cao』などがあります。

アメリカ海兵隊。空手の教官。バートン軍曹から絶大な信頼を強さを兼ね備えている。

中国武術を取り入れようとするハートマンが気に食わず、バートンから空手で倒した。
バートンから徹底的に中国武術を潰すように言われ、中華街でパフォーマンスをした。
最後は師匠たちを次々と倒すが、イップ・マンによってボコボコにされて倒された。

バートン・ゲッデズ軍曹(演:スコット・アドキンス)

近年の出演作に『キリング・マシーン』、『レガシー・オブ・ライズ』などがあります。

アメリカ海兵隊。白人至上主義者で黒人や中国人を劣った民族として見下している。

中国武術を軍に取り入れようとするハートマンを嫌い、コリンに倒させて満足していた。
上官にも中国武術を提案するハートマンを潰すべく、コリンを中華街に派遣させた。
コリンが倒されると、ブチ切れて中華総会で師匠たちをあっさりとボコボコにして満足。
最後はゾンホアを倒すが、あとから来たイップ・マンに逆転されて喉を潰された。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は『イップ・マン』シリーズにおいて完結編となります。
ついにシリーズの完結となった本作ですが、これまでイップ・マンを描いた作品は少なくありません。
しかし、その中で最もヒットしていて、何より単なるカンフー映画で終わらせていない。
当時の中国が置かれる社会問題を取り上げてきたシリーズで、その中でイップ・マンが武術家として正しい道を示す内容でした。
そんな本作では息子と仲違いしながらも、咽頭ガンでムリをしても彼の為に良い環境を探していきます。
そこでアメリカに渡って行くが、当時は黒人に対する差別だけじゃなく、中国人たちにも強い差別があった事を物語っている。
現在のアメリカでは強く黒人に対する差別問題があるけど、実はその裏でアジア人への差別も強くなっている。
ある意味、この作品は今の時代においてタイムリーであって、暴力だけでは何も解決しないという事を示唆していました。
ただ、残念ながら問題が大きすぎたせいでイップ・マンでは解決できていない。
しかし、本作の本題はあくまでイップ・マンと息子の和解と考えれば、そこら辺はしっかりと解決したと思います。
そして、なんと言ってもカンフーを世界的に有名にしたシウロンこと、ブルース・リーを演じるチャン・クォックワンの存在です。
自他ともに認めるブルース・リーのソックリさんだが、完全に成り切っていて物語に説得力を持たせていました。
チャン・クォックワン自身もブルース・リーを演じる事に誇りを持っていて、それがしっかりと伝わっているの素晴らしい。
それにしっかりとブルース・リーを意識したアクションもあって、ファンサービスとして素晴らしいと言えるだろう。
これでドニー・イェンが演じるイップ・マンが終わるけど、後世に残すべき偉大なシリーズと言っても過言じゃありません。

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