作品データ
あらすじ
登場人物&出演者
・ビ(演:ドン・アン・クイン)
代表作に『YOLO – Ban Chi Sông Môt Lân』などがあります。
ジャクリーンに拾われた孤児。母親が男性客に殺されてしまい、孤児となって繁華街で路上生活をしていた。
男たちに襲われるところをジャクリーンに助けられ、復讐するべく殺し屋として鍛えられる。
最初の任務に駆り出されて見事に成功し、工場の襲撃ではハイの幹部を殺害するも戸惑う。
ハイを狙うも失敗してホンが殺され、ジャクリーンの復讐劇と知っても終わらせる為に残る。
最後はハイをジャクリーンが殺害するも、タンを殺され、復讐として倒して刑務所に入った。
・タン(演:トック・ティエン)
代表作に『Gia Gan, My Nhan va Gang To』などがあります。
ジャクリーンに拾われた孤児。売春宿に売り飛ばされ、一日に10人の男を相手にしていた悲惨な過去を持っている。
ビが連れて来られると最初から疑うような態度を見せるが、実力を認めて仲間として迎えた。
ハイのドラッグ工場を襲撃する際に指示を与え、戸惑っていたビを助け精神面で助けていた。
ホンが殺されジャクリーンに復讐劇だと知っても、ハイたちを倒す為に残って戦おうとする。
最後はジャクリーンがハイを殺すも、取って代わると宣言して裏切ろうとするも始末された。
・ホン(演:リマ・タン・ヴィ)
代表作に『11 Niêm Hy Vong』、『Muoi: The Curse Returns』などがあります。
ジャクリーンに拾われた孤児。一度に3人の男にレイプされた過去を持ち、ジャクリーンに助けられて鍛えられている。
連れて来られたビに対してフレンドリーに接して、ボサボサの髪や汚い服から新しくした。
将来は歌手になりたい願望を持ち、ハイを裏切っているロンと恋人で新たな人生を切望する。
工場の襲撃ではビと組んで女の子たちを助け出し、火を付け回って爆発させて立ち去った。
最後はハイをビと組んで狙おうとするも逃げられると、ソンに捕まってナイフで刺され死亡。
・ジャクリーン(演:ヴェロニカ・ンゴー)
代表作に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『ハイ・フォン:ママは元ギャング』などがあります。
孤児の女の子たちを匿って鍛えている。過去に男たちのオモチャにされ、同じ思いさせない為に女の子たちを鍛えている。
男たちに襲われそうになったビを助け出し、自分の家へ連れて行って合格して訓練を施す。
過去にハイの襲撃で家族が殺され、自身も重傷を負って復讐の為に女の子たちを使っている。
ハイに復讐する為に敵対組織と取引してアジトを襲撃し、ロンとの策略でハイを追い詰めた。
最後はロンとハイを始末し裏切るタンを殺し、ビと戦うも負けて目を開けたまま死亡した。
・ロン(演:ソン・ルアン)
代表作に『Me Chông』、『Lat Mat 3: Ba Chang Khuyet』などがあります。
街を牛耳っているギャングの幹部。ハイの参謀役で「売人」と呼ばれ、ドラッグの密売と流通を担当している。
参謀役として情報などを扱っていて、暴走するソンたちの行動に対して快く思っていない。
実はジャクリーンと共闘し、情報を提供しながらホンと恋人関係で足を洗おうと考えている。
ハイを狙ったビたちを助けられず、ソンによって目の前でホンを殺されても手出しできず。
最後はソンを迎え撃って倒し、ハイに裏切りを告白するもジャクリーンに始末されてしまう。
・ソン(演:ギア・グエン)
代表作に『パパとムスメの7日間』などがあります。
街を牛耳っているギャングの幹部。ハイの用心棒で「「ハイブリッド」と呼ばれ、ハイの用心棒も務めている。
ハイに手を出す相手には徹底した報復をして、圧倒的な暴力と殺人で本能のままに暴れ回る。
勝手に女の子をレイプしてしまい、そのせいで自殺されて商品をダメにするも許されている。
狙われたハイの代わりにビたちを相手にして、ホンを殺害して居所を突き止めて襲撃した。
最後はロンの策略で別の場所に行くが呼び戻され、当人と戦うもあっさりと倒されてしまう。
・ハイ(演:トゥアン・グエン)
代表作に『Co Can Nha Nam Nghe Nang Mua』、『Qua Ben Lam Chi』などがあります。
街を牛耳っているギャングのリーダー格。危険な言動から「狂犬」と呼ばれ、ドラッグと女で大儲けをしている。
金さえ儲ければルールは無用で、ソンが商品をダメにしても代わりはあるとして黙認する。
大きな取引でジャクリーンたちによって工場が燃やされ、相手から脅迫を受けてブチ切れた。
油断していたところでビとホンに殺されそうになるが、ギリギリで逃げて報復しようとする。
最後はジャクリーンたちに手下をすべて倒され、指示されたと命乞いするも殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『ハイ・フォン:ママは元ギャング』に繋がる前日譚のような続編となっている。
とは言っても、前作とはそこまで繋がりがあるワケじゃなく、特に鑑賞しなくても問題がないぐらい単独の作品となっています。
そんな『ハイ・フォン:ママは元ギャング』で主演を務めたヴェロニカ・ンゴーが監督、共同脚本、出演として活躍しています。
本来なら前作を考えると、ヴェロニカ・ンゴーが主人公をやるべきだが、さすがに10代の若い娘を演じるのはムリという事で彼女たちを鍛える師匠のような立場となる。
なので、前作を鑑賞していると混乱してしまうので、あくまでコンセプトが続編として考えるべきだろうと思います。
もし、ちゃんとした続編をやるならば、ヴェロニカ・ンゴーが出演するべきじゃないが、そこはベトナム映画で名が売れているから出るという契約があったのだろう。
ベトナムの繁華街で行われる裏社会の出来事であり、決してファンタジーではない現実にもあるような世界観だと言えます。
少女たちを売って娼婦にするギャングたちが単なる悪役の域を出ず、特にボスとなるキャラクターと敵対する理由がよく分からなかったです。
主人公たちを育てて復讐を計画していた師匠の過去は分かるけど、問題は悪役がなぜ敵対心を持っているのかちゃんと描いていなかった。
そうなると、主人公側が担っている復讐に対する悪役の動機が守るだけで、そこまで因縁がなぜあるのか描くべきだと感じました。
ただ、さすがにアクションをやっていたヴェロニカ・ンゴーが監督しているだけに、本作における戦いのシーンを主人公たちがしっかりとやっていました。
大きな欠点として、主人公たちの見せ場を撮るシーンがあまりなく、映画的な演出としては少し物足りないモノがありました。
それでも、ベトナム映画でもここまでのアクション映画が作れるという世界に示すだけの説得力ある作品だったと思います。
コメント