【エクスリベンジャーズ/ひきこさん ミ・ナ・ゴ・ロ・シ】RE-3102

スポンサーリンク
あ行

作品データ

公開年月 2010/08/06
ジャンル ホラー
原作 都市伝説 『ひきこさん』
監督 山本淳一
脚本 山本淳一
製作 鈴木智。矢野浩行、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

学校でのイジメを苦に首吊り自殺した岡田和馬は、遺書に「浅生隆俊を呪う」とだけ書き残していた。
隆俊の妹のななみは遺書に疑問を持ち、唯一和馬を庇っていたのが兄でなぜそのような言葉を書いたのか気になっていた。
和馬の母親は毎日のように浅生宅に来て、ヒステリックに隆俊を責め立て、憔悴しながらも彼は真相を調べようとするのだった。

登場人物&出演者

浅生ななみ(演:大塚未来)

本作が長編映画デビュー作となります。

女子高生。兄の隆俊は友人で首吊り自殺した和馬をイジメていたと勘違いされている。

そのせいで学校などで肩身の狭い思いをしているが、あくまで隆俊を信じている。
キチガイ母親の為に「リベンジャーズ」の精神攻撃を受けるもほとんど通じなかった。
兄が誰かに殺されると、それは「リベンジャーズ」と栞だと思って二人が会う場所に来る。
最後は佐野が本物の「ひきこさん」に負けると、命乞いする彼女を足蹴りして追い払った。

岡田栞(演:河西里音)

代表作に『ひきこんさん』シリーズなどがあります。

女子高生。和馬の妹。和馬が自殺して母親がキチガイになり、ななみに謝っていた。

学校でも兄を自殺で失った事が知られていて、「リベンジャーズ」に目をつけられる。
当初は何も行動しなかったが、キチガイの母親を不憫と思って依頼をしてしまう。
親友を殺された蘭に呼び出されると、やって来たななみに兄を殺したと言われる否定した。
最後は本物の「ひきこさん」が登場すると、ただ怯えて佐野との戦いを見ていただけ。

小泉蘭(演:麻美)

代表作に『ヒミズ』、『想像だけで素晴らしいんだ/GO TO THE FUTURE』がある。

「リベンジャーズ」の一員。リーダー格で常にセンターを取る。自信満々で弱者を見る。

兄を自殺で亡くした栞に「リベンジャーズ」の存在を教えて、依頼をずっと待っていた。
説明役の芳子、鉄拳制裁の美紀を従えて他人を見下すが、実は極端な思考で復讐していた。
和馬を自殺に追い込んだのは隆俊だと決めつけると、いつの間にか彼を殺害していた。
最後は「ひきこさん」を自称した佐野の必殺ナイフに勝てず、あっさりと殺されてしまう。

福田美紀(演:金澤ゆかり)

代表作に『渋谷怪談/THEリアル都市伝説』、『リアル鬼ごっこ』があります。

「リベンジャーズ」の一員。基本的には寡黙。腕っ節に相当の実力を持ち鉄拳制裁を加える。

リーダーの蘭に従い弱者を守る為に鉄拳制裁を加えるが、金銭を要求する事に不満を持つ。
それでも蘭の言う事に対して反乱をせず、あくまで言われた通りに目標をぶちのめすだけ。
実は過去にイジメを受けていて、何度も佐野に助けられ、強くなるべきだと言われていた。
最後はトレーニング中に変貌した佐野と邂逅し、対決するも必殺のナイフで惨殺された。

石井芳子(演:絵仁)

代表作に『真ひきこさん』などがあります。

「リベンジャーズ」の一員。基本的におしゃべりで何事についても軽く考えている。

美紀がいるおかげで「虎の威を借る狐」の如く、調子に乗って相手を小バカにしていた。
「リベンジャーズ」としては真っ先に交渉役として出て、代わりに説明する役を担う。
栞の依頼で精神的にななみを追い詰める計画を実行し、やり過ぎて蘭に叩かれてしまう。
最後は一人で廃墟にいたところで、始動した「ひきこさん」に殺されて右足を千切られた。

浅生隆俊(演:高橋洋)

本作が長編映画デビュー作となります。

和馬の友人。いつもイジメを受けていた和馬を助けるが、結局は非力で完全に助けられず。

和馬の遺書に「浅生隆俊を呪う」と書き残された事で、毎日のようにキチガイの母親が来る。
妹や母親に迷惑だとして二人を別のところに避難するべきだと述べるも却下されてしまう。
今度は和馬をイジメていた同級生に迫るが、当然のように聞いてもらえず腹パンされる。
最後は栞の依頼をねじ曲がった理由で「リベンジャーズ」によってなぜか始末された。

佐野恭子(演:川渕かおり)

代表作に『ファイブメンズ』、『海兵警邏隊/ピーチ&チェリー』があります。

美紀の先輩。いつもイジメを受けていた美紀を心配して守る。一人称が「僕」の中二病。

学校を卒業する事で美紀の心配をしていた矢先、顔に硫酸を浴びて暴力で制裁を始める。
和馬を自殺に追いやったイジメのリーダーを追い詰めると、ナイフで頸動脈を切って殺害。
トレーニング中だった美紀の元に来ると、正体がバレてしまうが、必殺のナイフで殺す。
最後は「ひきこさん」を自称するが、本物が登場して戦うも勝てず、連れ去られてしまう。

ひきこさん(演:牛抱せん夏)

代表作に『実際にあった!!呪われたDVD!!』シリーズ、『神霊ドキュメント/教徒霊宮案内』などがあります。

不良の仲間を殺害して待ち伏せされる。自分から罠に飛び込んでプロレス技で次々と惨殺。

活動をしないで沈黙していると、自分の偽物が登場して獲物を横取りされてしまう。
ついにガマンの限界を迎え、金で鉄拳制裁をしていた三人組の一人をぶっ殺して始動する。
芳子のもぎ取った太い左足を持ちながら、僕っ娘で「ひきこさん」を自称した佐野の前に。
最後は圧倒的な力の差を見せつけると、ななみと栞を無視して佐野を家に持ち帰った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『ひきこさん』シリーズにおいて三作目となります。
前作まで監督を務めていた永岡久明は降板し、山本淳一が監督と脚本を務めています。
1作目はまだ「ひきこさん」というキャラクターを紹介するプロモーション映画で、低予算ながら頑張っていたと思います。
しかし、前作の2作目になぜか一気に劣化してしまい、特に出演者の演技が軒並みレベルが低くなったのは謎でした。
そんな本作は3作目となって、監督と脚本が変わったおかげでシリーズの中で一番ワケの分からない展開になりました。
素直に「ひきこさん」にスポットライトを当てればいいのに、なぜか別の要素を重ねて何がしたいのか分からなくなりました。
冒頭で不良たちをプロレス技でぶっ殺していく「ひきこさん」は素晴らしく、ホラー映画なのに笑わせてくるセンスは期待を持ちました。
ですが、物語が進むにつれて横から割り込んでくるサイドストーリーに邪魔されて、メインのはずの「ひきこさん」が最初と最後しか出てこない。
そもそも本作を「ひきこさん」の本編のシリーズに入れるにはかなりムリがありました。
まだ外伝扱いならば分かりますが、これが本編シリーズとして考えると、監督と脚本が変わった事で終演を迎えたと思います。
途中からホラー映画を観ていたはずだが、不良のケンカになったり、カンフーアクションになったりと監督がやりたかった事をムリヤリ詰め込んだ感じになった。
この作品が冒頭で見せた「ひきこさん」によるプロレス技での惨殺が展開したならば、かなり楽しめただけで非常に残念でした。
「ひきこさん」自体の設定は悪くないけど、それを上手く活用できる製作側の人間がいなくて「第二の貞子」になれなかったのは本当に惜しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました