作品データ
あらすじ
不可思議な心霊現象を調査するYouTuber集団「グール・バスターズ」は、専門知識と陽気なテンションで過激なヤラセで動画を投稿していた。
そんなある日、彼らに仕事の依頼が舞い込み、とある学園で発生した心霊現象にまつわる事件を調査して欲しいという内容。
いつものようにヤラセ演出プランで映像を収録しようとした「グール・バスターズ」だが、彼らの予想もしない本物の幽霊が現れるのだった。
登場人物&出演者
・ジャック(演:ダニーロ・ジェンティーリ)
代表作に『Podia Ser Pior』、『Como se Tornar o Pior Aluno da Escola』などがあります。
YouTuber集団「グール・バスターズ」のメンバー。エンジニアで発明家で、幽霊を退治する道具を作っている。
最年長という事でリーダーのような立ち回りをするけど、結局はフレッドに作戦を奪われる。
トイレで装置を設置している時、心霊現象が発生して鏡に現れた少女を見て殴ってしまう。
トゥリオを見捨ててダニエルと一緒に行動し、鏡の破片の弾丸でカタリーナを実体化させた。
最後は右の耳と目をケガするもカタリーナを倒し、有名になるも殺人容疑で訴えられた。
・フレッド(演:レオ・リンス)
代表作に『Atração de Risco』、『Conspiração Fatal』などがあります。
YouTuber集団「グール・バスターズ」のリーダー。豊富な知識とリーダーシップ、元格闘家としての強さ。
あくまで自分が有名になりたい気持ちが強く、キレイな女性を見ると下心が暴走してしまう。
若い先生と一緒に幽霊を探すはずがエレーナ先生となって、心霊現象が発生して驚いていた。
エレーナ先生とイチャイチャするも彼女が憑依され逃げ出し、ジャックのピンチも逃げた。
最後は戻って実体化したカタリーナを倒し、有名になって調子に乗るも殺人で訴えられる。
・カロリーネ(演:ダニ・カラブレサ)
代表作に『Cilada.com』、『Superpai』などがあります。
YouTuber集団「グール・バスターズ」のメンバーで紅一点。霊能力を持ち、タロットによる霊視もできる。
メンバーの中でも本物の霊能力を持っている事から真面目にやるが、結局は流されてしまう。
タロットで霊視をしている時に心霊現象が起きて、危険な存在だと感知して恐怖していた。
カタリーナが出現して最初に憑依され、フレッドたちの前に出てきて恐ろしい姿を見せる。
最後はカタリーナからの見せしめに頭が急に膨張して、そのまま爆発四散して血をばら撒く。
・トゥリオ(演:ムリロ・クート)
代表作に『Conspiração Fatal』などがあります。
YouTuber集団「グール・バスターズ」のメンバー。カメラマン兼雑用で叔父にムリを言って事務所を借りている。
少女の幽霊役を押し付けられ、ヒゲを剃るように言われるも心霊現象の発生で半分だけに。
カロリーネが死んでカタリーナの危険さを知り、憑依された校長に襲われるも見捨てられた。
生き延びてカタリーナに憑依されジャックを襲うもできず、鏡の破片によって解かれていた。
最後は儀式の逆順で行ってカタリーナを鏡に戻し、有名になるも最終的に殺人に問われた。
・ダニエル(演:マテウス・ウエタ)
代表作に『La chica invisible』、『Hora de brilhar』などがあります。
小学校の男子生徒。友人とブラッディ・メアリーに関する記事を見つけ、実際に儀式をして呼び出してしまう。
学校が呪われた事でファンであるグール・バスターズに調査させる嘆願書を提出していた。
ずっと実験室の棚の中に隠れていたが、逃げてきたジャックと遭遇して逃げる場所を探した。
実はグール・バスターズの動画に毎回書き込む視聴者で、メンバーから嫌われていたという。
最後はグール・バスターズがカタリーナを倒し、仲間になりたいと願うも追い返された。
・エレーナ先生(演:バルバラ・ブルーノ)
本作が長編映画デビュー作となります。
恰幅の良い中年の女性。学校を訪れたグール・バスターズに事情を説明し、早く済まそうと考えていた。
熱心なファンの生徒から嘆願書をもらっていて、校長に相談して彼らに来てもらっていた。
フレッドと一緒に行動するよう校長から指示が出て、心霊現象が起きるとビックリしていた。
追い込まれてフレッドをイチャイチャするが、実際はカタリーナに憑依されて暴れ出した。
最後はカタリーナのウソの過去を信じて彼女を助けるが、正体を暴いた彼女に食い殺された。
・コナー(演:ディガン・リベイロ)
代表作に『Ursinho』、『Alemão 2』などがあります。
小学校の大柄な警備員。校長から依頼を受けたグール・バスターズを出迎えるも最初からインチキだと思っている。
グール・バスターズが調査に乗り出すと、ピザを食べながら監視カメラで彼らを笑っていた。
居眠りしている時に血まみれのトゥリオが来て、状況を把握できないまま退治すると宣言。
トイレを済まして手を洗っていると、ウンコに憑依したカタリーナに襲われビビってしまう。
最後はカタリーナの幻覚で死んだ校長を食べてしまい、憑依するもトゥリオに射殺された。
・ノゲイラ校長(演:シケラ・ジュニア)
本作が長編映画デビュー作となります。
小学校の校長。学校の生徒が鼻と口から血を出して倒れている事から、ブラッディ・メアリーの呪いという噂が立つ。
グール・バスターズの熱心なファンであるダニエルの嘆願書で、幽霊の調査を頼んでいた。
校長室で待機していると、心霊現象が起きるもグール・バスターズのせいとしてキレていた。
カタリーナから電話を受けて受話器から髪の毛が出現して引っ張られ、そのまま憑依された。
最後はキレてトゥリオを殺そうとしたが、コンパスで首元を何度も突かれて死亡してしまう。
・カタリーナ/ブラッディ・メアリー(演:ピエトラ・キンテラ)
代表作に『Alice no Mundo da Internet』などがあります。
ダニエルと友人が行った儀式で召喚された少女の幽霊。3度名前を呼び、3度水を流し、3度ノックすると現れる。
次々とトイレにやって来る生徒を吐血させ昏睡状態に陥れ、学校が呪われた噂を広めていく。
グール・バスターズが調査にやって来ると、ジャックが鏡を割った事で外に出て暴走を開始。
過去にイジメを受けていた記事が発見されるもウソで、実は友人たちを殺害する異常者。
最後はトゥリオが儀式の逆順をして鏡に吸い込まれ、無理やり見せられて再び封印された。
感想
[個人的な評価]
本作はアメリカで有名な都市伝説「ブラッディ・メアリー」をブラジル風にアレンジした作品となっています。
この作品は監督、共同脚本、製作として活躍するファブリシオ・ビターにとって長編映画の3本目となります。
ブラジルのホラー映画をベースに下ネタのコミカルな演出しているが、惜しみない血を使ったスプラッター映画でもありました。
近年では多くの映画にも登場しているYouTuberを題材にして、右肩下がりになる再生数を稼ぐ為にヤラセを平然とやっている感じになる。
基本的にYouTubeは再生さえ取ってしまえば、ウソだろうが本物だろうが関係ないので、彼らのやっている事は別に驚くようなモノじゃない。
いつもはウソ臭い演技にコメントも荒れてしまっているが、ついに本物の幽霊と対峙した彼らが大きな危険に立ち向かう事になります。
コミカルな要素もあるから悲惨な状況にはならないと思っていたが、いきなり紅一点が派手に頭が爆発四散して本作の思いっきりの良さを知りました。
かなりテンションの高い作品になっていて、ブラジル映画でよくあるグロくてベタベタな汚さを大量の血で表現していました。
あっちこっちに大量の血が噴いていて、次第に主人公たちが血まみれになっていく姿は逆に面白いと思ってしまうぐらいである。
ただ、かなり盛り上がるポイントを中盤辺りに置いてしまっているので、どうしても終盤になるとグダグダな印象がありました。
そこに遠慮ない下ネタをぶち込んでいくけど、とても家族で一緒に鑑賞できるような内容じゃないのは言うまでもありません。
ラストは無理やり幽霊を倒してYouTuberとして有名になり、エンドロールで調子に乗っている姿を映しています。
それだけだと面白くないと思ったのか、彼らを有名にした監視カメラの映像は偽物だと言われ、今度は殺人犯として訴えられる結末になるブラックな終わり方でした。
ここまでのスプラッターと下ネタを当たり前のようにぶち込んでくる作品が珍しくなっているので、違った意味で新鮮な感じとなりました。
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