【ストレンジ・シスターズ】RE-3783

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2020/03/06
ジャンル ホラー/アクション
原作 なし
監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本 フォー・レッド・フルーツ
製作 プラッチャヤー・ピンゲーオ
製作国 タイ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

母親同士が姉妹であるウィーナーとモーラーの二人は、実の姉妹ように育ち、生まれながらにして数奇な運命を背負わされていた。
かつて、モーラーの母・スロイは忌まわしき怪物・ガスーになってしまい、その血を引く娘もまた怪物になる運命を持っていた。
父・シンは娘を守ろうと呪文や法術、そして格闘技を何年もかけてウィーナーに教え、16歳になったモーラーの周辺で不穏な影が動き始めるのだった。

登場人物&出演者

ウィーナー(演:プロイユコン・ロージャナカタンユー)

代表作に『#BKKY』、『Faces of Anne』などがあります。

主人公。モーラーの従姉でシンの姪。母親がラートリーたちとの戦いで倒され、叔父の元で訓練を受けていた。

従妹を助ける運命だと叔父に言われ、小さい頃から戦いと呪術を習うも自分が時間がない。
常に従妹を心配しているが、自由にできない運命にブチ切れるも叔父に説得されてしまう。
誘拐された従妹を助ける為に単独で乗り込み、捕まえた幽霊を使役しながら対抗していた。
最後は従妹の体に入ったドゥアンダーオを倒し、自由になるも従妹の行方を探していた。

モーラー(演:ナンナパット・ルートナームチューサクン)

代表作に『After School』、『One Take』などがあります。

ヒロイン。ウィーナーの従妹でシンの娘。母親と同じくガスーになる要因を持っているがまったく知らされていない。

16歳の誕生日が近づいてガスーの力が強くなると、父親の指示で親戚の家で一人暮らす事に。
事情をまったく知らないまま解剖用のカエルを食べ、元気になってゴンとデートしてしまう。
ラートリーに誘拐され、ガスーとなり姉の為に戦い、肉体をドゥアンダーオに奪われていた。
最後はガスーのまま姉を距離を置いて隠れながら暮らし、夜な夜な首だけになって捕食する。

シン(演:スパコン・ギッスワーン)

代表作に『怪盗ブラック・タイガー』、『わすれな歌』などがあります。

モーラーの父親でウィーナーの叔父。妻がガスーに変身する事を知りながらもモーラーを授かってしまう。

漢方医で呪術医の姉がラートリーたちと戦って負けると、そのせい自身も足が不自由となる。
あくまで娘であるモーラーを助ける為に様々な訓練を施し、運命として無理やり従わせる。
そのせいウィーナーから反発を受けるも運命と説得し、ラートリーの襲撃を受けてしまう。
最後はラートリーと直接対決するも勝てず、アゴを破壊された状態でウィーナーに見つかる。

ゴン(演:チンナパット・キチャイヴァラングーン)

代表作に『Ghost Coins』、『Buffalo Rider』などがあります。

ウィーナーの同級生。以前から妹であるモーラーに気が合って、いつか話しかけようとずっと狙っている。

体育倉庫に来たモーラーを見かけると、笑顔で声をかけるもウィーナーが来て退散していた。
ウィーナーにモーラーの電話番号を聞いてチャットするが、違う事を知らずに楽しんでいた。
モーラーから誘いをもらって一緒に映画館に行くと、下心満載でイチャイチャをしていた。
最後は変身しそうなモーラーをトイレまで追うが、ラートリーの手下に殺されてしまう。

ワン(演:ワチラウィット・ルーアンウィワット)

代表作に『レベル・サーティーン』、『Jaifu Story』などがあります。

ゴンの友人。メガネをかける細身で地味で目立たない。ゴンと違ってウィーナーを以前から気にしている。

ゴンがウィーナーからモーラーの電話番号を聞いて、ついに自分も聞くが無視されてしまう。
妹が電話に出ないウィーナーの元に来て、ゴンと一緒にショッピングモールに言ったと説明。
ウィーナーが忘れたモーラーの飲み物を持って追いかけ、幽霊を捕まえるまで待機していた。
最後はウィーナーと友人になって電話番号を知るが、かけてもマトモに話してもらえず。

ドゥアンダーオ(演:ヴァサナ・チャラコン)

代表作に『心霊写真』、『The 8th Day』などがあります。

ラートリーの妹。怪物でウィーナーの母親との戦いで体が老化した。車椅子生活を強いられている。

若さを取り戻す為に姉がお腹にいる胎児を求めるが、なかなか手に入らず生肉で代用する。
ついに双子の胎児を手に入れた姉によって差し出されると、精神が若返って力を取り戻す。
肉体を手に入れる為にモーラーを姉が狙っていて、ついに見つけてようやく元に戻ると喜ぶ。
最後はモーラーの肉体に入り込んで喜んだが、ウィーナーに無理やり出されて殺された。

ラートリー(演:ラッター・ポーガーム)

代表作に『オンリー・ゴッド』、『メカニック:ワールドミッション』などがあります。

ドゥアンダーオの姉でガスーのリーダー格。ウィーナーの母親との対決に負けて妹が老婆になってしまう。

長年に渡って妹の状態をギリギリに保ちながら、胎児を与えて新たな肉体を探し求めていた。
ついにモーラーを見つけて手下を送り込み、ウィーナーの記憶からシンを見つけて殺害した。
モーラーを誘拐して儀式を行い、ウィーナーを追い込んでガスーとなって肉体を置いた。
最後はウィーナーに妹を殺され動揺し、モーラーの攻撃に怯んで感電して死亡してしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『東京国際映画祭 CROSSCUT ASIA』にて上映された作品となります。
この作品は他に『未体験ゾーンの映画たち2020』でも上映されています。
インドネシアにも『首だけ女の恐怖』といまったく同じような姿の妖怪が出現するが、どうやら東南アジアではメジャーな怪物たと思われます。
本作では一族のような形で子供が受け継いでいくような設定になっていて、従姉が従妹を助ける過酷な運命を課せられています。
主人公である従姉が叔父から様々な訓練を受けて、いつかやってくる変身の日を阻止する為に備えるという流れになっています。
ただ、その理由が「運命だから」という精神論みたいな根拠がよく分からない理由で、絶対に逆らおうとしない状況に当然ながら年頃の主人公が反発する。
タイの女性は真面目で働き者のタイプが多いので、本作の主人公も「運命だから」という言葉を愚直に信じて従っている部分では分かりやすいです。
あくまで主人公が逆らえない運命に葛藤する中、その中心にいる従妹は事情を知らないまま変身していく苦しさも描いている。
普通に考えてちゃんと話せばワガママ仕放題にならないし、何より自分の人生を潰されている主人公の気持ちが伝わるはずです。
なぜ主人公や叔父が従妹に変身する事を言わなかったのはちょっと意味が分からず、そのせいで結局はハッピーエンドとは言えない結末を迎えてしまう。
しかしながら、ラストになると主人公の頑張りがほとんどムダに終わって、結局はガスーと呼ばれる首だけ女の対決になって少し白けてしまう。
何より主人公を演じるプロイユコン・ロージャナカタンユーが細すぎて訓練したように見えないし、途中から福島リラにしか見えなかった。
それに対して、ガスーに変身する従妹を演じるナンナパット・ルートナームチューサクンもまた微妙な演技で、ラストのバトルもあって笑うしかなかったです。
CGの質もあまり良くないので予算があまりなかったが、複数体のガスーを登場させただけでも良かったのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました